JR東海は17日、東海道新幹線「のぞみ」について、春休みや大型連休の輸送需要の増加に対応するため、3月19日から1時間の最大運行本数をこれまでより2本多い12本で実施すると発表した。3月27日と5月6日には1日の運行本数としては過去最多の458本(ひかり、こだま含む)を走らせる。
スーツケースなどに隠されていたアフリカゾウの牙(14日、成田空港で) 象牙などを国外に密輸しようとしたとして、千葉県警は14日、富士サファリパーク(静岡県裾野市)の飼育員だったラオス国籍の容疑者(27)を関税法違反(無許可輸出未遂)容疑で逮捕した。 発表では、元飼育員は昨年7月4日、成田空港からラオスに出国する際、アフリカゾウの牙、シロサイの骨、チーターの歯など計約230点を許可なく輸出しようとした疑い。元飼育員はこの直前までの3年半ほど同園に勤務し、象の飼育を担当。死骸を掘り返したり、飼育場で拾ったりして、牙などを集めたとみられ、調べに対し、容疑を認めているという。 東京税関成田税関支署によると、象牙などはスーツケースやかばんのX線検査で見つかった。大半はワシントン条約で国際取引が禁止されているもので、元飼育員は「友人や知人に売ろうと思った」と説明したという。
大阪府貝塚市を南北に走る水間鉄道が、営業運転中や駅車庫に止めた車両を貸し切りにして、イベント会場などに使ってもらう企画「電車で遊ぼう」を始めた。利用客の減少に伴う経営難の打開を図る取り組みで、多くの人に水間鉄道を知ってもらい、普段の乗車促進にもつなげたい考えだ。(坂木二郎) 単線で全長5・5キロの水間鉄道は、1925年(大正14年)に営業を開始。貝塚駅で南海本線と接続するため、沿線住民の通勤通学や、水間寺(貝塚市)への参詣に利用されてきた。 「水鉄(すいてつ)」の愛称で親しまれ、1980年代には年間400万人前後が利用したが、車社会の発達や少子化の影響で、2018年度は183万人まで落ち込んだ。 近年は朝夕のラッシュ時以外は片道の利用客が3桁に届かず、平日の日中の乗客は数える程度。少しでも乗客を増やそうと、クリスマス期間のイルミネーション車両の運行や、貝塚―貝塚市役所前駅間を80円引きの1
財務省が14日発表した2019年11月の国際収支統計(速報)によると、日本と海外とのモノやサービスの取引や投資収益の総合的な状況を示す経常収支は前年同月比75・0%増の1兆4368億円の黒字だった。黒字は65か月連続となる。 モノの輸出額から輸入額を差し引いた「貿易収支」の赤字が25億円と、前年同月の5396億円の赤字から大きく縮小したことが影響した。原油価格の下落などにより、輸入額が1兆2000億円余り減ったことが収支改善につながった。ただ、輸出額も米中貿易摩擦に伴う世界経済の減速などにより、米国向けの自動車や機械などが振るわず約7000億円減った。 旅行などモノ以外のやりとりを示す「サービス収支」は、前年の約4倍となる1630億円の黒字だった。このうち、旅行収支は11月として最高となる2115億円の黒字だった。日韓関係の悪化で韓国からの訪日客が減ったものの、日本から海外への渡航者の減少
聖マリ医大など研究 15~34歳で死亡5割 若年の中世人骨(長岡准教授提供) 中世の日本人は、他の時代に比べて短命だった可能性が高いことが、聖マリアンナ医科大の長岡朋人准教授(形質人類学)らのグループの研究でわかった。短命のピークは、中世前期の鎌倉時代にあたる12~14世紀頃とみられ、弥生時代や戦国時代に比べても短命なことがわかった。 長岡准教授らは、弥生時代から江戸時代までの各地の遺跡から出土した人骨810体を調べ、骨盤の関節にある「腸骨耳状面」と呼ばれる部分を分析した。腸骨耳状面は、若いうちは滑らかだが、加齢とともにトゲ状の突起や穴が増える特徴があるため、死亡年齢を推定する有力な根拠になるという。分析には統計的手法も使い、子供は除き、死者の年齢を「若年」(15~34歳)、「中年」(35~54歳)、「老年」(55歳以上)に分類して構成を調べた。 その結果、弥生時代(紀元前5~後3世紀)は
筑波大(茨城県つくば市)が、2018年11月以降に実施した医学群医学類の推薦入試や一般入試で、身長と体重を受験生に書かせていたことがわかった。適性試験で実施した、短文を記述させて性格などをみるSCTと呼ばれる心理テストの設問にあった。同学類は、学科試験や面接と組み合わせて合否判定に使っている。 筑波大は「出版されたものをそのまま利用しており、様式を崩すと試験の妥当性が損なわれる可能性がある」と説明。これに対し、SCTの普及を図っている日本SCT学会長の伊藤隆一・法政大教授(心理学)は「身長、体重を聞かなくても活用は可能なうえ、大学入試を想定した技法ではない。当惑している」と語った。 文部科学省の担当者は「合否判定に使わないことを入試で尋ねるのは不適切。合理的な理由があるのならば、大学はきちんと説明すべきだ」と述べた。
【テヘラン=水野翔太】トランプ米大統領が8日の演説でイランに対する軍事力の行使に否定的な考えを示したことに対し、攻撃を実行したイラン革命防衛隊に近いファルス通信は8日、「イランのミサイルにおじけづいてトランプが大きく譲歩した」と報じた。 イラン国内では、精鋭軍事組織「革命防衛隊」のスレイマニ司令官が米軍に殺害されたことに、報復を求める声が高まっていた。弾道ミサイル攻撃で報復を果たす一方、米軍との全面戦争は避けられる見通しとなったことで、駆け引きに勝利したと受け止められているようだ。 イラン政府関係者は8日、トランプ氏の演説について、本紙の取材に「良かった。事態の急速な悪化は避けられそうだ」と話した。米国とイランの軍事力の差は歴然としており、イランもトランプ氏の反応を注視していた模様で、本音では安堵(あんど)しているとみられる。 8日、AP通信が報じたイラクのアサド空軍基地の衛星写真。イラン
4月4日開業 観光案内所や展示室備え JR国立駅南口で再建中の「赤い三角屋根」の旧国立駅舎が4月4日、観光案内所や展示室を備えた国立市の施設としてオープンする。市は、駅舎を新たな市民の憩いの場や市内外に魅力を発信する拠点として活用する考えだ。 再建が進む旧駅舎は、2006年まであった当時の駅舎を復元するもので、赤い三角屋根に白い壁、ロマネスク風の半円形窓などを取り入れた木造平屋建ての建物。床面積は約200平方メートルで、2月に完成する予定だ。4月のオープン後、市の観光案内所のほか、旧駅舎の歴史を振り返る写真や模型などを飾った展示室が設けられる。待ち合わせスペースやイベント会場となる広間もある。 1926年に完成した当時の旧駅舎は長らく市民に親しまれてきたが、JR中央線の高架化により駅舎機能がなくなったため、2006年12月に取り壊された。市民からは惜しむ声が多く、市は将来復元することを念頭
JR北海道は、北海道新幹線(新青森―新函館北斗間)の青函トンネル(全長約54キロ・メートル)について、年内に最高速度を現在より50キロ引き上げて時速210キロで走行する方針を固めた。同社は2030年度末の札幌までの延伸を見据えて「東京―札幌間4時間半」を目標に掲げており、実現に向けた一歩となる。 国土交通省によると、北海道新幹線の設計上の最高速度は時速260キロ。新幹線は通常、主な区間を200キロ以上で走るが、青函トンネルではすれ違う際の風圧で貨物列車が荷崩れを起こす恐れがあるとして160キロに抑えている。 19年9月から行ったトンネルでの高速走行試験で大きな問題は確認されず、最高速度の引き上げが決まった。トンネルの通過は3分短縮される。システム改修が今年の夏過ぎまでかかるため、貨物が少ない年末年始に時間帯を限定して運転する見通し。21年以降、期間や時間帯を拡大する。 現状のまま札幌延伸が
冬眠中のヤマネ(キープ協会提供) 山梨県北杜市高根町清里の「清泉寮やまねミュージアム」で、国の天然記念物「ニホンヤマネ」の冬眠中の様子が公開されている。 ヤマネは体長8センチほどで、夜行性の哺乳類。ヤマネの研究や保護活動に取り組む同ミュージアムでは、生きているヤマネを眠りが深く安定する冬眠中のみ公開している。刺激を与えないように光が遮られた展示コーナーでは、赤いライトでガラス越しに小さなボールのように丸まって眠る様子が観察できるという。 運営するキープ協会の担当者は「冬眠中の様子を見て、ヤマネに興味を持ってほしい」と話している。 展示はヤマネの目が覚めるまでで、例年は3月初旬頃に目を覚ますという。火、水、木曜は休館(年末年始は開館)。入館料は小学生以上420円。問い合わせは同ミュージアム(0551・48・3577)。
メスがオスの求愛をいったん拒否した後、受け入れて交尾する脳の仕組みをショウジョウバエの実験で明らかにしたと、名古屋大のチームが発表した。哺乳類にも似た構造があり、人の愛情や絆が生まれる仕組みの解明につながる可能性があるという。論文が2日付の米科学誌「カレント・バイオロジー」に掲載された。 求愛行動を取る動物の多くは、オスが求愛を繰り返すことでメスが受け入れる。しかし、この行動を制御する脳の仕組みはよくわかっていなかった。 名古屋大の上川内(かみこうち)あづさ教授と石元広志特任講師は、メスのショウジョウバエの脳で、オスの求愛を拒否する行動を促す神経細胞(拒否ニューロン)と拒否行動を弱める神経細胞(受容ニューロン)を発見、これらの働きを詳しく調べた。 オスが羽をふるわせるなどして求愛すると、メスの脳では拒否ニューロンが活性化。メスは逃げたり、オスを足で払いのけたりした。 一方で、拒否ニューロン
【テヘラン=水野翔太】イランは5日にも核開発拡大の「第5段階」を発表する見通しだ。米軍による精鋭軍事組織「革命防衛隊」のスレイマニ司令官殺害を受け、イランは「報復措置」として、核兵器取得に近づく大幅な拡大に踏み切る恐れがある。 イランは昨年5月以降、米国の核合意離脱と制裁再開に対抗し、2015年の合意で制限されていた核開発を約60日ごとに進めてきた。 ただ、その内容は制限を超える低濃縮ウランの生産再開や遠心分離器の研究加速などに抑えてきた。しかし、事態の打開は実現せず、昨年11月の「第4段階」で、米欧が危険視していた地下濃縮施設フォルドゥの稼働再開に踏み切っていた。 日本を含む各国は、「第5段階」への移行を自制するようイランに呼びかけてきたが、スレイマニ司令官の殺害により、イランが踏みとどまる可能性は低いとみられる。イランが欧州に求めている1兆円超の経済支援も、ほど遠いのが現状だ。改革派系
銀座線の車両(東京メトロ提供) 浅草と渋谷を結ぶ東京メトロ銀座線は、来年1月3日開業の渋谷新駅舎の移設工事に伴い、12月28日~1月2日の6日間、渋谷―表参道間と青山一丁目―溜池山王間で終日運休する。工事が理由の運休期間としては東京メトロで過去最長となる。工事は渋谷で進む大規模再開発の一環。「100年に1度」とも言われる大改造で、渋谷の街並みは変貌(へんぼう)しつつある。 銀座線渋谷駅は1938年開業。1日約22万人が利用し、乗降客数は東京メトロ全179駅で8番目(2018年度)だ。ただ、駅舎は東急百貨店東横店3階内にあるため、ホーム幅が狭く、ラッシュ時は混雑のもとになってきた。 新駅舎は現在より約130メートル東に移り、明治通りの真上に新設される。工事は2009年から始まり、16年に計4日間、18年にも計3日間運休した。今回はホーム移設や線路切り替えなど総仕上げの作業となる。ホーム幅は1
【北京=田川理恵】吉本興業は27日、北京で中国中央テレビなど三つの国営放送局と包括業務提携を締結し、番組制作などで協力することで合意した。来年4月の習近平(シージンピン)国家主席の訪日を前に日本企業との関係強化を進めたい中国側と、巨大市場を狙う吉本興業の思惑が一致した。 第1弾として、日中両国の男性で構成するアイドルグループの結成を目指すオーディション番組と、両国の企業が紹介された相手国企業のうちから提携先を選ぶ「お見合い」番組を制作する。日本の地上波やBSでは2020年度中の放送開始を予定しており、将来的には中国での放送も目指す。 吉本興業の大崎洋会長は27日、読売新聞の取材に「本業の『お笑い』を広めるためにも、番組の企画段階から関わることで中国人が何を求めているかを知りたい」と語った。 吉本興業は海外事業を拡大して収益基盤を強化する方針を打ち出しており、10年には娯楽番組の制作などを手
働き方の多様化に対応するため、2020年1月から所得税が見直される。年収が850万円を超える会社員や公務員などが増税となり、フリーランスや自営業者の大半が減税になる。収入が多い年金受給者も増税になる。 所得税は、年収から様々な控除を差し引いた課税所得に税率をかけて計算する。 見直しでは、すべての人に一律に適用する「基礎控除」を38万円から48万円に増やす。所得が2400万円までの人が対象で、それを超える所得があると段階的に減少し、2500万円を超えるとゼロになる。 一方、会社員の経費とみなす「給与所得控除」は10万円減る。現在は収入に応じて65万~220万円が控除され、控除額の上限は年収1000万円超で220万円だったが、年収850万円超で195万円に引き下げる。 この結果、年収が850万円超では増税になる。年収900万円は年1・5万円程度、1000万円は年4・5万円程度、1500万円で年
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