東京都は7月10日、国に整備を提言する東京圏の鉄道新線に、都心と品川、臨海部をそれぞれ結ぶ地下鉄2路線を加えることを明らかにした。品川方面行きの新線は、東京メトロ南北線と都営三田線の白金高輪駅などを起点とするイメージだ。今後の発展が見込まれる品川地域から都心へのアクセスの強化を狙う。
富士ゼロックスは、2010年から若手育成活動としてETロボコンに参加している。有志者の募集を毎年行い、これまでのところ毎年2チームずつ(2010年のみ3チーム)出場した。その結果、これまで延べ11チームが参加し、実際に参加したメンバーも50名程度となった。社内でも若手のソフトウエアエンジニア育成活動として認められるようになった。ETロボコンの結果としては、2012年にモデル部門で「全国大会エクセレントモデル賞」を受賞、2014年のチャンピオンシップ大会ではデベロッパー部門のアドバンストクラスでモデル審査の最高賞である「ベスト・オブ・アドバンストクラス」を獲得、そしてアーキテクト部門では念願の優勝と、成果を上げることができた(図1)(各部門の概要は前回のコラム記事「日本企業の開発力向上へ、ETロボコンの挑戦」)。ここでは、我々が企業としてETロボコンに出場する意義と、その効果について紹介する
5月30日に全線で運転を再開する仙石線。これまで運転を見合わせていた区間の手樽駅に停車する試運転電車(写真:小佐野カゲトシ) 東日本大震災の津波により、海岸沿いの区間が甚大な被害を受けたJR仙石線。仙台と宮城県第2の都市、石巻を結ぶ同線は、特に被害の大きかった区間の復旧・移設完成により、震災から約4年2カ月を経て5月30日に全線の運転を再開する。 合わせて、新型のディーゼルハイブリッド車両によって同線と東北本線を約300mの接続線を介して直通し、仙台─石巻間を最速52分で結ぶ「仙石東北ライン」が開業。両都市間の所要時間は、従来の仙石線快速列車と比べ下りで12分、上りで11分短縮される。復興の加速へ向け、復活する鉄路と新たな列車に期待が集まる。 現地の状況とこれまでの経緯を詳しくみていこう。
プロセッサも、メモリーも、サーバーも、自分たちで作る――。 高度に分業化が進んだコンピュータ業界において、国内ベンチャーのPEZY Computing(以下、PEZY)の取り組みは明らかに異端だ。異端であるだけに、これまでのPC(パソコン)アーキテクチャーの限界を打破する、新たなコンピュータの姿を見せてくれるのでは、との期待が膨らむ。 PEZYは、シリコンバレーで医療機器ベンチャーを創業した齊藤元章氏が、スパコン技術を開発するベンチャーとして2010年に国内で設立した企業である。 同社は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援のもとで、2014年に1024コアのメニーコアプロセッサ「PEZY-SC」を開発。このプロセッサを採用した高エネルギー加速器研究機構(KEK)の小型スパコン「Suiren(睡蓮)」は、電力効率の高さを争う「Green500」の2014年11月版ランキングで
「なぜ、単なる十数ケタの数字の羅列が、個人情報として保護の対象になるのか、そこがさっぱり分からないんですよ。企業ごとの自主的な規制ではダメなんでしょうか…」 2015年3月10日に閣議決定した個人情報保護法の改正案(ITpro関連記事:個人情報保護法改正案を閣議決定、個人情報の定義は骨子案を踏襲)を巡り、企業や経済団体の担当者から、取材の場でこうした疑問をぶつけられた。 担当者を困惑させているのが、個人情報の定義を明確化するという名目で新たに導入される「個人識別符号」という概念だ。個人の氏名だけでなく、政府や民間企業が個人に割り当てた符号(数字や文字)を含む情報も、個人情報として保護の対象になる。 企業や経済団体は、個人情報保護法改正案のどこに、違和感を覚えているのか。経済団体への取材を基に、改めて「符号を法的保護の対象にする」ことの意味について考えてみたい。 国会審議で明らかになった個人
米アップルは2015年3月25日(日本時間)、横浜市に新しい技術開発拠点「テクニカル・デベロップメント・センター」を開設すると発表した(写真)。2016年3月までに着工し、その後1年で完工する予定だ。 アップル本社は「横浜市に本格的なテクニカル・デベロップメント・センターの建設することで、日本におけるさらなる業務拡大ができることを大変喜ばしく思う。環境にやさしい施設にする取り組みを、横浜市と共に進めていく」というコメントを出した。エネルギー使用量を従来比で40パーセント削減し、屋上の緑化や水の再利用を行うなど、環境に配慮した施設にするという。敷地面積は約1万2500平方メートル。敷地内に1200本以上の樹木を新たに植えるとしている。 新拠点のテクニカル・デベロップメント・センターは、横浜市港北区の「パナソニック綱島事業所」跡地を再開発する「Tsunashima サスティナブル・スマートタウ
写真●プログラム不具合で停止中の「多機能券売機」(2015年2月27日午後、東京・新宿のJR東日本四ツ谷駅) 東日本旅客鉄道(JR東日本)は2015年2月27日早朝の営業開始時から、首都圏1都6県と福島、山梨、静岡の各県の主要駅に設置している一部の自動券売機(黒色の「多機能券売機」)で不具合が発生したと発表した。その後利用を停止し、午後5時時点では該当する434駅925台全てが利用できなくなっている(写真)。 該当する多機能券売機では、硬貨を投入後に「とりけし」ボタンを押した際に、お金が返却されない不具合が確認された。同社は「本日中の復旧に向けて作業中」としている。 同社広報部の説明によれば、「本日未明の営業開始前に、3月のダイヤ改正に向けたプログラム更新を行った。これが不具合のきっかけだとみて、現在詳しい原因を調べている」という。JR東日本は3月14日に「上野東京ライン(上野・東京間)」
廃止の危機に直面していた故・坂倉準三氏の代表作の1つ、神奈川県立近代美術館鎌倉館に保存の可能性が出てきた。土地所有者の鶴岡八幡宮と神奈川県教育委員会が共同で実施した建物調査で、耐震補強によって建物の存続が可能とする結果がまとまった。これに基づき、今後両者は建物の保存や活用の可能性について協議することになった。
中央快速線(東京─大月間)と青梅線(立川─青梅間の中央快速線との直通列車)にグリーン車を導入することをJR東日本が2月4日に発表した。2020年度のサービス開始を目指す。導入区間を見て歩くと、難工事が予想されるエリアや改良・見直しが実施されそうな箇所が浮かび上がってきた。 同社が発表した概要によると、現在10両編成で走るE233系電車の3号車と4号車の間に2階建てのグリーン車2両を追加し、全編成を12両編成とする。グリーン車の製造に加え、導入区間の全44駅や車両基地など、運行に必要な駅・線路・信号などの改良工事を実施する。 グリーン車導入区間の駅では、列車の長さが2両増えるので、ホームも2両分延長する。現在、最大12両編成で運転されている「スーパーあずさ」が止まる新宿や立川、八王子などのホームは12両分が確保されているが、これら以外の駅のほとんどのホームが10両分だ。 5年後のサービス開始
1月31日午後5時10分ごろ、静岡県浜松市内の天竜川に架かる国道473号原田橋が、付近で発生した土砂崩れの影響で落橋した。橋上に車を止めて斜面を監視していた同市天竜土木整備事務所の職員2人が死亡。約15m下流側で建設している新橋にも、架設中の桁が落下するなどの大きな被害が出た。
システム開発において発注者責任の自覚やその能力が無く、丸投げしかできないにもかかわらず、お客様は神様であることを信じて疑わず、買い叩くことだけに血道を上げる。しかも開発プロジェクトの最中に要件はどんどん膨らむが、追加料金は出さないし、納期厳守も要求。当然プロジェクトは破綻を来すが、その責任の全てをITベンダーに押し付ける。 こんな危ない客がいたら、ITベンダーはその開発案件を取りに行くだろうか。普通はスルーだ。諸般の事情で商談に参加しなくていけなくなったとしても、“法外な”高値を提示するなどして、間違っても受注しないように努力するだろう。そもそも今どき、そんなとんでもない客がいるのか。それが、いるのである。官公庁をはじめとする公共機関だ。 公共機関だとすると、冒頭に書いた客としての振る舞いは、その多くが「とんでもない」ではなく正当な行為となる。公共系システムは国民・住民からの税金などで作る
<<前回の記事 全国ワーストクラスの混雑緩和とラッシュ時の遅延解消に向けて、大改良工事が進む東京地下鉄(東京メトロ)東西線。前回の南砂町駅の工事に続けて、今回は木場駅の工事を取り上げる。列車を運行しながら既存のシールドトンネルを解体し、上部に新たな空間を生み出してコンコースを新設する。東京メトロによると、世界初の工事だ。 木場駅は1967年の大手町─東陽町間延伸に合わせて開業した、営団地下鉄(現東京メトロ)で初のシールド工法によって造られた駅だ。永代通りの真下に位置し、深さは約22.4mと、東西線の中でもっとも深い。単線の円形シールドトンネル2本の中にそれぞれホームがあり、両端に地上とを結ぶ階段・エスカレーターやコンコースを設けた構造で、その構造から両端の階段付近でしか両方面のホーム間の行き来ができないのがネックだ。
2014年10月5日未明、最終電車が走り去った東京・渋谷のJR山手線。真夜中にスズムシの声が響くなか、JR渋谷駅から南に700mほど離れた場所に架かっていた旧東急東横線のトラス橋が、一晩で線路上空から姿を消した。 86年間活躍した旧東急東横線のトラス橋。舞台から身を引くように、そろりと下手(写真左)に向かって移動した。緑色の桁は仮設の工事桁。橋の下にはJR山手線や埼京線などが通る。北側から撮影(写真:ケンプラッツ) トラス橋は1927年8月から2013年3月まで、渋谷と横浜方面を結ぶ東横線の鉄道橋として86年間にわたって使われてきた。「複線下路鋼構桁」と呼ぶ形式で、支間長は31.699m、重さは123.3トン。約63度の角度でJR山手線を斜めにまたぐ。 トラス橋は東横線の渋谷―代官山駅間に位置する。同区間は開業以来、主に高架だったものの、13年3月に地下化。役目を終えた橋は、撤去されること
<<前回の記事 「相鉄・JR直通線」の羽沢駅(仮称、横浜市神奈川区)を起点に東急東横線・目黒線の日吉駅(港北区)まで約10kmを結ぶ「相鉄・東急直通線」。前回の羽沢駅周辺に続き、今回は新横浜─日吉間の工事をリポートする。東急東横線を営業しながら高架橋を造り替えたり、直下にトンネルを掘削したりする大がかりな工事が待ち構える。 折り返し対応の新横浜駅 駅ビルがそびえたつJR新横浜駅。円形の歩道橋が駅前を通る横浜市道環状2号線をまたぐ。この下に相鉄・東急直通線の新横浜駅(仮称)が設置される(写真:小佐野カゲトシ) 相鉄・JR直通線の施設として建設されている羽沢駅を除けば、相鉄・東急直通線の施設で現在もっとも工事が進んでいるのは新横浜駅(仮称、港北区)だ。 JR新横浜駅の北側を通る横浜市道環状2号線の直下に位置する地下駅で、駅舎の最大幅は28.5m、深さは32.9m。駅はコンクリート4層構造で、ホ
相鉄線と東急東横線・目黒線を結び、神奈川県央部や横浜市西部から東京都心へのアクセスが大きく向上すると期待される新線「相鉄・東急直通線」。2019年4月の開業を目指し、途中駅となる新横浜付近では工事が本格化してきた。 同線とともに「神奈川東部方面線」を構成する「相鉄・JR直通線」も2018年度内の開業に向けて工事が進む。ヨコハマの電車のイメージが強かった相鉄が東京の中心部へ──。神奈川と東京を結ぶ新たな動脈は、次第にその姿を現しつつある。 相鉄・東急直通線と相鉄・JR直通線の路線図。現在は横浜での乗り換えが必要な相鉄沿線─都心間を直結する。相鉄や東横線沿線から東海道新幹線へのアクセスも便利になる(資料:鉄道・運輸機構の資料をもとに小佐野カゲトシが作成) 相鉄とJR・東急直結で「速達性向上」 「相鉄・東急直通線」は、相鉄本線の西谷駅(横浜市保土ヶ谷区)とJR東海道貨物線をつなぐ約2.7kmの新
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