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ブックマーク / tkido.com (3)

  • テッド・チャン『顔の美醜について』について

    「顔の美醜について」のキモいところは、美醜という価値判断そのものの自明性が疑われない中で、藪の中のようなインタビュー的構成をとることで「多様な意見がある」とみせかけながらその全部が「悪平等を求める(戯画化された)フェミニスト」をバカにすることを媒介にしてつながっていることです。 (Twitter / @hokusyu82: 「顔の美醜について」のキモいところは、美醜という価値 … ) という感想がたまたま目に入ったけど、『顔の美醜について』って、そんな話だったっけなあ。これが「美醜という価値判断そのものの自明性が疑われない」話だというなら、どんな話なら疑う話なんだ。 いま手元にがないし、細かく覚えてないが、「悪平等を求める(戯画化された)フェミニスト」は確かに出てきたかもしれない。 しかし、作品全体としては『カリー』を支持する側にはっきり好意的で、作者自身の主張はむしろそちら(悪平等を求

  • 「差別語」の言い換えはイタチごっこではなく赤の女王と考えるべき

    忙しくて長いの書く時間がないので没ネタ発掘計画その一。 差別のマッチポンプ | LUNATIC PROPHET そんなふうに考えていた時期が私にもあった。つまり、 「差別語」の言い換えなどというのは、事なかれ主義によって無駄なコストを増やしているだけであり、差別の解消には全く繋がらない。事なかれ主義からではなく真に差別に反対する心ある人ならば、できる限りそのような言い換えには反対すべきだ。 と思っていた時期が確かにあった。 だが、後になって私の中ではこの考え方はかなり修正され、事実上否定されている。 確かに差別語問題は、無駄で無意味なイタチごっこのエピソードに充ち満ちているように見える。 いや、見えるだけでなく、実際に無駄で無意味なイタチごっこ以外のなにものでもないとしか思えない。言い換え・書き換えには実際に大きなコストがかかっているように思われる。 単に手間暇がかかるだけではなく、過去の

  • 痴漢冤罪回避の呪文

    現在某所でトップになっている、痴漢冤罪対策と称するコピペ。数年ごとに流行するデマで、2004年からあるらしい。私もいつかは忘れたが、前回のブーム時には見た覚えがある。 H-Yamaguchi@Tumblr –  もし、貴方が痴漢恐喝女に嫌疑をかけられ、駅員に引き渡されそうになったら・・・… 2004-05-27 – 間違いだらけの痴漢冤罪回避マニュアル この現象は、昔の「悪魔を退散させる呪文」とか、子供に流行する「口裂け女に話しかけられた時のおまじない」といったものの、現代・大人版と言えるであろう。脅威を制御しうると信じて安心したい人間心理の発露である。 何ので得た知識か忘れたが、このようなまじないが発生し、流行するにはいくつかの条件があるようだ。下に適当に並べてみるが、こうして見ると、このコピペは実に良くできている。数年ごとに大流行するだけの理由はあると思える。 1「稀で深刻な脅威であ

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