中小企業労働問題はどこへ行った？ - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

若者の就職難に関わって、「中小企業にはいっぱい求人があるのに」という指摘が結構あります。 これは、求人量で言えばまったくその通りです。しかし、現に存在する中小企業の求人に応募しないことがマクロ経済的に不合理であるとしても、労働者（未満の学生）にとってもミクロ的に不合理であるかと言えば、もちろん必ずしもそうとは言えません。誰もが知っているように、中小企業になればなるほど賃金は低く、労働条件は悪く、雇用は不安定で、経営者の恣意に晒される危険性が高くなります。 もちろん、現実の中小企業にはさまざまな企業がありますが、不完全な情報をもつ市場のプレイヤーが「統計的差別」に走りがちであることは、労使いずれの側についてもおかしなことではありません。重要なことは、学生が「統計的差別」に陥ることなくより完全情報に近い状態で選択しうるような労働市場メカニズムの確立であり、それは商業主義的な就活産業などに任せて

[heis101]

「重要なことは、学生が「統計的差別」に陥ることなくより完全情報に近い状態で選択しうるような労働市場メカニズムの確立であり、それは商業主義的な就活産業などに任せておいて可能になるものではない」

[sarabanda]

「しかし、アカデミズムの世界では規模間格差問題が論ずるに足りないものになったとしても、普通の国民の民俗知識においては、『中小企業に入ったら損するよ』という口承伝説は着実に伝承されていきました。」

[motowota]

簡単な結論、中小企業はブラック

[sland]

「中小に行けばいいじゃないか」論が幅を利かせているのは、ベンチャー礼賛論がいまだ影響力を保持しているゆえであると。競ってVBLを立ち上げる有名大学の取組もまた、その風潮に拍車をかけたような

[namawakari]

“小池和男氏の知的熟練論の影響で、年功賃金が生活給としてではなく、熟練に対応した賃金体系であると考えられるようになったことが大きいように思われます。”

[haruhiwai18]

"小池和男氏の知的熟練論の影響で、年功賃金が生活給としてではなく、熟練に対応した賃金体系であると考えられるようになった"　→小池先生の研究が自己責任論に繋がってしまうとは。今こそ"賃金=生活給"を叫びたい

[lcwin]

面白い視点。大企業男性正社員の世界しか不可視のマスコミなんてのも。

[kousyou]

"フォークロアとしての「中小企業労働問題」が政策的に掬い取られることのないまま、労働市場のミスマッチを招いている"

[rajendra]

本流でないアカデミズムもきちんと生き延びさせておかないと、後世で何が起こるか分からんよなあ、などと些か場違いな感慨を覚えた。

[You-me]

ふむふむ

[zakinco]

『重要なことは、学生が「統計的差別」に陥ることなくより完全情報に近い状態で選択しうるような労働市場メカニズムの確立であり、それは商業主義的な就活産業などに任せておいて可能になるものではないでしょう』

[call_me_nots]

正非論争に傾きすぎた二重構造論。

[nijuusannmiri]

「なまじアカデミズムから「中小企業労働問題」が消えてしまったために、フォークロアとしての「中小企業労働問題」が政策的に掬い取られることのないまま、労働市場のミスマッチを招いている」

[taitoku]

　アカデミズムで流行らなくなったってのはなかなか

[yowa2]

フォークロア扱いﾜﾗﾀ→"普通の国民の民俗知識においては、「中小企業に入ったら損するよ」という口承伝説は着実に伝承されていきました"

[contractio]

「非正規が主婦パート化するとともに、雇用形態の二重構造の言説が労働研究から姿を薄れさせていったのと揆を一にして、* 規模間格差問題が、高度成長終了後にはあまり論じられなくなってしまった」