物語と利権 - レジデント初期研修用資料

「この物語が広まって誰が特をするのかを考えましょう」なんて、道徳の授業でやってほしい。 「みんなで助けあいましょう」だとか、「高齢者を敬いましょう」だとか、道徳含んだ物語の読み聞かせ。 自分たちが子供の頃だと、「このときの主人公はどんな気持ちだったと思いますか?」とか、物語に 共感して、物語が本来持っているメッセージを無批判に呑み込むことを強要されて、道徳の授業はおしまい。 それがどんな物語であっても、作家が「伝えたいこと」を抱いたその時点で、 その物語は利権から自由でいられないし、よしんば物語を書いた作家自身に、 そんな意図が無かったとしても、物語は、意図を持った誰かの編集から逃れられない。 「姥捨て山」の利権 知恵ある高齢者が窮地に陥った息子を救う「姥捨て山」だとか、孝行息子に奇跡が 訪れる「養老の滝」みたいな物語を広めたのは、今で言うところの「後期高齢者」の人達なのだと思う。 昔話は

[riywo]

この辺の恣意性は十分に分析する必要がありそう．利権最小化された物語は意外と少ないよね．この辺が，これからの作品作りの参考になったりしそう．すばらしい．

[KoshianX]

得する人たちについての話し合いは高校生か大学生にならないと難しいんじゃないかな。子供には何を道徳として呑み込ませるかを考えるしか。

[yama_rena]

「この物語が広まって誰が特をするのかを考えましょう」

[nijuusannmiri]

「語り手は、物語を選別して、後世に伝える。」「神様は、物語の矛盾を強引に解決して、背後に利権を隠している。」

[hamasta]

現役医師が学校現場に行くべきですね。学校はユートピアなので、幻想を解いてあげる必要がある。生徒じゃなくて、教師のね。

[Kaitenyoku]

ある特定の人たちに得をさせるために物語は道徳を持つの巻。最大多数を利権構造に引き込むか、それとも利権構造を最小限にするか、どっちが良いかで昔話の性質も変化するというわけなのか。

[rajendra]

物語リテラシーの涵養について。

[naohaq]

逆に言うと、みんな「ものの価値」とか「お金の使い方」なんてわからないから「物語」という解決手段に逃げるんだろうな……

[n-e]

"主人公が選択すべき能力は、「ものの価値が分かる」ことと、「お金の使い方を知っている」こと"

[medtoolz]

狐から眉毛をもらって、全ての真実が見えて大成功した男の昔話とかが近いかも