魔力を有する性器、その他の話

「女性が陰部を見せることで魔を祓う」という伝承に関する、本しゃぶり(honeshabri)さんのエントリを拝読したので、それに便乗して、思い出した雑多なことを書き残す。先に断っておくが、かなりくだらない話が多い。 中田雅喜(なかた・あき)という女性漫画家がいるのだが、彼女の代表作の一つで、80年代に成年向け雑誌『漫画ブリッコ』に発表した連載作品を一冊にまとめた『空は女の子でいっぱい』というタイトルの単行本がある。作品そのものの別名は『真・ダ○ボ』シリーズとも言う。伏せ字にしても意味が無いような気もするが、とりあえず○ィズニーが怖いので、形式的に伏せ字にしておく。 ○ンボと言えば、耳が普通の象よりも大きくて、それで羽ばたいて飛行することが出来る、子象が主人公の物語である。 この『空は―』の主人公である少女も、身体の一部が通常の人間女性よりも大きく、それによって羽ばたいて空を飛ぶことが出来る。

[everybodyelse]

真ダンボってこれか。やべえなw https://twitter.com/mandarake_mania/status/1415636196361789449

[timetrain]

徳弘正也先生はこの作品をご存じだったのかなと、空を飛ぶターちゃんを思い出しました

[cinefuk]

中田雅喜『真・ダ○ボ』の話が2022年に出てくるとは。「小陰唇で空を飛ぶキャラのアイディアを思いついたとき『早く描かないと誰かに先を越されてしまう』と焦った」というエピソードがすごい

[sds-page]

Vagina dentata、神話というほど神格化はされてなくて民間伝承・民話レベルだと思う。フロイトの主張する去勢不安の方がしっくりくる　https://w.wiki/3kd9　https://en.wikipedia.org/wiki/Castration_anxiety

[opnihc]

中田氏の○ンボの話はあくまで前置きで本題はパックンフラワー(隠語の方の花びら)の神話伝承のマニアックでアカデミックな話。

[aht_k]

これ読んで、帝都物語の中で無敵とも思える力を持つ魔眼を持つ超能力者を打ち破ったのが、醜女が踊りながら見せつけた陰部だったエピソードを思い出した。当時は啞然としたものだが、今になって背景を考えると面白い

[ysync]

「何を隠そう『オーツカ某』である。この呼称を覚えている人がいたら、その人は若くない。」はい。

[tikani_nemuru_M]

ヴァギナ・デンタータとの婚姻の話は、西欧における竜殺し神話のいち類型に思える。ユングによれば竜はグレートマザーの代表的な象徴であり、それを退治してお姫様という協力的な女性性を獲得するのが竜殺し。

[morimarii]

こういう話をしてくれるホストクラブとかキャバクラってないのかな

[kou-qana]

面白かった。馴致説だと思ってたが、共同作業説と読むのもいいかも。性器見せは犬の腹見せと通じる下位からの信頼開示と、呪術的打ち負かしと両方あるのかも/ダンボ絵柄懐かしい。佐々木淳子星野架名を感じる

[cocoronia]

女陰に牙というのは男性の根源的な恐怖、という一文をずっと覚えていて、だがその感覚はさっぱりわからんと思っていたのだがこれ程なのねぇ、成る程。

[quick_past]

フィグ・サインが、国によっては幸運を呼び込むおまじないだったりする。

[c_shiika]

長年疑問だった「海は魚でいっぱい」は「there are plenty of fish in the sea」のことで、「失敗しても他にもチャンスはいくらでもある」みたいな意味だということをさっき調べて知った。

[shirontan]

マジカルチンポってなに？

[orisaku]

真・女神転生シリーズのアリオクを思い出した。https://app.famitsu.com/wp-content/uploads/2022/01/23ab2347dc74d2e5bbb915ece20e56ea-506x506.png

[atohiro]

昔話の「食わず女房」では、頭に歯の生えた口があって、なんとなく女性器的なものを感じたなぁ等と思い出したが関連はしないのか。

[kutsushita1000]

日清日露戦争に行く息子に弾除けとして春画を持たせることがあったというし、春画自体のバリエーションの幅を見ても古の人達の性器やセックスへの認識は我々が考える以上に身近でめでたいものだったようだしね。

[nagaichi]

民俗学増田すごい。ここ一月ほどでこんなに書いてたの？ブログでやればいいのに。

[brusky]

“「生命を生み出す魔力を持つ女性には、それと表裏一体のものとして、生命を奪う魔力もまた備わっているのが当然である」とする、呪術的な発想もあったのではないだろうか”

[kamezo]

中田雅喜とは懐かしい、と思ったが調べたらオレが思い浮かべたのはいくたまきだった（中田の友人で作中に中田も登場する）。カナマラ大明神ってそんな話だったのか。

[EoH-GS]

“「男女の共存・和合を説く物語」だと解釈することも可能”牙を砕くという部分がなければそう解釈してもいいと思うけど砕いちゃってるからなぁ

[MochikingChuck]

こんなすごい文章なんで増田で書いてるの…？／"男性器もまた、困難時に着衣を脱いで曝け出すことで窮地を脱するための呪術的な行為"ゴールデンカムイでチカパシが敵をギョッとさせてたやつ

[sanam]

ヴァギナ・デンタータ、アイヌの伝承にもあったな。若い頃土産物屋に売ってた絵本で見た。

[honeshabri]

男性器を噛みちぎる歯の生えた女性器の神話は『ヴァギナ』でも紹介されていたな。しかし俺の記事の翌日にこれだけのものを書ける増田は何なんだよ。ブログやれ。

[daaaaaai]

すごい

[skt244]

レベルが高い

[kamezoo]

大塚英志の名前が出てきたので宣伝させてください…20年ほど未刊だった「北神伝綺」と「木島日記」の小説が3冊ほど星海社から発刊されたんです…ちなみに3部作最後の「八雲百怪」は最終巻の5巻まで発売中です…。

[ku-kai27]

バカそうなことを真面目に掘り下げり増田に乾杯

[mobanama]

夏菓子屋。でも長いので後で読む。

[natu3kan]

性器って、怖くて栄養の塊ゆえに汚く臭いけど、でも気持ちよくて、生命が生まれる。不浄と神聖の混じり合いが時代や文化によってどう受容されていくか。

[yarumato]

“これは勿論、アーサー C. クラークのSF小説が元ネタのパロディである。この物語の典型の一つが、江戸時代の奉行の著した雑話集に収録されている。京極夏彦作品に多大な影響を与えた妖怪学者の著作で論じられている”

[splaut]

ごめん、平成狸合戦ぽんぽこ思い出した。

[ite]

歴史だ……

[astana]

マジカルチンポの話かと思ったら、思ったより教養に溢れた話で反省している

[msukasuka]

大塚英志の説明のしょっぱに北神伝記を出すのはマニアックすぎない？まずは魍魎戦記MADARA、多重人格探偵サイコあたりからだろう。本題と関係ないしすげーどうでもいいけど。

[pwatermark]

去勢不安とか乱交に伴う性病忌避とかが実際の理由だと思うけど、それを元にして作られた「おはなし」がどんなふうなのかを調べてみるの、面白そうだよね

[enemyoffreedom]

シリーズ名は"桃色三角"じゃなかったっけ("銀の三角"からのインスパイアらしい)

[outalaw]

分量多いけど少し調べ物してするする書いていそう。面白かった。

[sakidatsumono]

食いちぎっても死ななくない？

[kotetsu306]

陰部をさらけ出すことで超自然的な力を得る…という点では「びっくりするほどユートピア！」もその一類系に加えて良いかも知れぬ