わが実家「蔵書放出祭」始末記

「あの本をどうしよう……」 奈良の実家の親から「実家を売ろうと思っている」と電話で言われた時に、私の脳裏に最初に浮かんだのは、実家に溜め込んだ本やCDのことだった。 小さい頃からの本好きが高じて図書館に職を得ているが、そもそも、私は「床が抜ける」ほどの本もCDも持っていない、その辺にいる「ちょっと本と音楽が好きな一社会人」である。読書量にすれば年間100冊も読むかどうか。職業柄、本を大量に購入・所蔵する必要がある人々と比べれば、所詮は趣味、多寡が知れている。おまけに、結婚して子どもが産まれるに及び、本やCDを買うお金も、置くためのスペースも極めて限定されるようになってしまった。結果として、蔵書点数の伸びはここ数年、鈍化する一方だ。 それでも、増えた。故・草森紳一氏は、 「本はなぜ増えるのか。買うからである。処分しないからである。」（『随筆 本が崩れる』、文藝春秋、2005年） と書いている

[Midas]

大漢和縮刷の箱なしがゴミ同然なのは箱が索引がわり(箱がないと相当慣れてる人もどの巻を見たらいいか時間かかる)だから。普通はコピーして背表紙に挟んどく。裸の綺麗な揃いは単なる本棚の飾り(本屋に笑われてるだけ

[min2-fly]

福林さん面白そうなことしてたんだな／書架実験用にかき集めてきた本のうち、使わないものを大学の廊下に「ご自由にお取りください」としておいたら、「え、それも？！」みたいなのも割とはけて面白い

[myrmecoleon]

おや福林さん。面白そうなことしてたんだな。本を手離すこと自体をイベントにするのは楽しそう。

[kzakza]

おぉ、福林さんかー。

[neputa]

蔵書との戦い、古書業界の現状などいろいろ興味深い話。

[michzurRuh]

なんだかとてもいいお話を読んだ気になりました。

[skam666]

"『大漢和辞典』(略)需要も少なく、また欲しい人は既に持っていることが多いので箱入りでもない限り引き取っても売れない" "中国は古本の市場がほとんど無いため、それらがたくさん流通している日本に買い付けに来る"

[medihen]

“最近は、中国関係の（ことに中国語で書かれた）書籍は値段に糸目をつけない中国人から依頼がよく来るので、比較的高額で買い取るそうだ”

[nomitori]

諸橋の大漢和はもう少し綺麗ならリビングの飾りとして欲しい人いそうやけどね。

[hiroyukiokano]

福林さんの記事すごくおもしろかった。こういう話って他人事じゃないよね。お誘いがあったので祭りに行きたいなと思ってたけど予定が合わなくて無理だったのよね。

[nisatta]

なんかすごい

[Sabarya]

私もやってみたいなぁ・・と思ったけれど、そんなに本はないのでした。

[mekurayanagi]

古本の寄贈先の選択肢として総合病院の図書コーナーもあるので、問い合わせてみるのもよし。『大漢和辞典』は持ち込まれても困るだろうけど。

[tanorityy]

沈黙は名著だよな〜

[tsysoba]

福林さん！