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108 文化とculture 〜 社会学者 吉見俊哉 × 『広告』編集長 小野直紀|雑誌『広告』
「culture」という語は英語においてもっとも複雑とされる言葉のひとつである。同様に日本語の「文化」も... 「culture」という語は英語においてもっとも複雑とされる言葉のひとつである。同様に日本語の「文化」も様々な場面で多義的に用いられる言葉だ。その複雑性や多義性はなぜ生まれたのか。そして近代から現代における「culture」や「文化」にまつわる議論はどのような広がりと変遷をたどってきたのか。長年、文化にまつわる幅広い研究・執筆を行なっている社会学者・吉見俊哉氏に、本誌編集長・小野直紀が「文化とculture」をテーマに疑問をぶつけ、その全容をひも解く。 「culture」とはカウンターだ小野:本誌にて「文化」を特集するにあたり、まず吉見さんの『現代文化論』(有斐閣アルマ)を拝読しました。よく使われるわりに、その意味がぼんやりとしていた「文化」という言葉の全体像をつかむヒントがたくさんありました。 吉見:この本の英題は『Introduction to Contemporary Cultura
2023/06/24 リンク