「卓越」研究者でも定職なし 博士離れ加速 科技立国 落日の四半世紀（3） - 日本経済新聞

「2020年度はポストがちゃんと見つかるのだろうか」。地方の国立大学で任期付きの特任教員として働く30代半ばの男性Aさんは不安を抱える。19年度に政府の卓越研究員事業に応募し、候補者に選ばれた。16年度に始まった同事業は政府が第三者機関を通じて「世界水準の研究力を有し、新たな研究領域や技術分野等の開拓が期待される」若手研究者を認定する。受け入れを希望する大学や企業などがポストを提示し、互いに合意すれば2年で最大1200万円の研究費などを政府が補助する。【前回記事】大学の研究力低迷、「選択と集中」奏功せず 広がる格差任期の定めがない職への登用で、安定かつ自立して研究できる環境に優秀な若手を導くはずだった。Aさんは19年度に3つのポストに応募したが採用されなかった。候補者資格は20年度まででポスト探しを続けている。「卓越」候補者は安定したポストに就けない人が大半だ。19年度は

[muchonov]

みんな貧乏が悪いね。しかし、出すもの出さないで「頭脳流出」を憂いたり咎めたりする人達は本当どうなんだ。金は出さないで倫理観に訴えてどうにかする構造が少子化対策とそっくり（愛国心とか伝統的家族観とか）

[natuboshi]

かと言って中国で職を得たら、反日左翼呼ばわりされる今。

[SigProcRandWalk]

切ない話だなあ。日本は今のところは世界3位の経済力なんだよ。単にお金がないということでなく何らかの意思があるんじゃないかな。それとも日本は実は高回転型経済でGDPの数値は上がるけど実態はお金がないとかかね

[houyhnhm]

大学院重点化施策のせいで、ただ枠だけ大きくなった定員が一番問題であったと思う。

[augsUK]

アメリカだとここ二十年以上にわたって、研究費の半分は国防総省から。その中でもDARPAが先導研究に金つぎ込む構造。中国は言わずもがな。現実問題として、軍や国防関連なしに国の先導研究は難しい中でどうするか。

[urashimasan]

”19年度は329人の候補者がいたが提示ポストは130、採用に至ったのは候補者の約15%の48人”　受け入れ側から見れば、人件費丸抱えで任期無しのポストを用意するのに、候補者の選択肢が少ない。そら候補者が余って当然。

[nminoru]

霞が関の国家公務員の半分を博士枠にするというのはどうだろう。

[mshkh]

以前、日本学士院学術奨励賞をとった若い女性研究者が自殺したという痛ましい事件もあった。いろいろ思うところはあるけど、究極的には、やっぱり予算を増やさないとどうしようもないのでは

[ookitasaburou]

“19年度に政府の卓越研究員事業に応募し、候補者に選ばれた。”

[charliecgo]

卓越は期待してたが、上手くいかない理由もわかる。要は詰んでるってことか。

[yumu19]

完全に卓越研究員制度の失敗。コンセプト自体は悪くなかったと思うのだが。どうしてこうなった。