文部科学省は26日、不足する博士人材を2040年に3倍に増やす計画を公表した。社会が求める人材を育てるため大学院教育を見直すとともに、産業界に採用拡大や処遇改善を要請した。博士はイノベーション創出のカギとされ、主要国は人材増に努めている。企業で活用が進まない現状を変え、国際競争力の向上につなげる。同日まとめた「博士人材活躍プラン」で、40年に人口100万人あたりの博士号取得者数を20年度比で約
文部科学省は26日、不足する博士人材を2040年に3倍に増やす計画を公表した。社会が求める人材を育てるため大学院教育を見直すとともに、産業界に採用拡大や処遇改善を要請した。博士はイノベーション創出のカギとされ、主要国は人材増に努めている。企業で活用が進まない現状を変え、国際競争力の向上につなげる。同日まとめた「博士人材活躍プラン」で、40年に人口100万人あたりの博士号取得者数を20年度比で約
トヨタ自動車が4年連続の満額回答となる月額最大2.8万円のベースアップを発表するなど、2024年の春闘は集中回答日を迎え、各社の動向が出揃ってきた。大企業を中心に続々と高水準の賃上げが発表されるなか、若手人材の確保に向けて新卒初任給の引き上げにも各社積極的な姿勢を示している。 とりわけ「大学院卒」人材の初任給に至っては、30万円を超える企業も珍しくなくなってきた。 ただその中で驚くほどスルーされているのが「博士人材」の賃上げだ。 JR西「博士採用を新設」、日本触媒は博士初任給16%アップ もともと博士人材向けの給与形態を整えている製薬企業や化学メーカーの採用サイトを見ると、博士の給与水準は学部卒、修士卒と比べて高水準だ。例えば、製薬大手の武田薬品工業だと新卒博士人材の初任給が33万5000円(修士卒:30万1000円)、ガラス大手のAGCでは35万6252円(修士卒:30万3552円)だっ
最近、中東イスラム研究者の池内恵氏が博士号を持っていないことが、X上で話題になっていた。やたらに博士号を持っている側を持ち上げたり、あるいは逆に博士号は重要ではない、実績を見よ、と反論していたりするのが目に付く。 だが、博士号に関しては議論の前提が違う。かつて、そもそも日本の人文系の博士号はレジェンド級に希少であり、真っ当な研究者でも取得できないのが普通だったのだから。90年代以前の人文系の研究者の大部分は、博士課程で博士号を取得することはできないと認識していただろう。 その様相が変わって学位取得が適正化されたのは、池内氏が学部生、院生として過ごした90年代から2000年代にかけてのことだ。池内氏はその変化の恩恵?を授かれなかった狭間の最後の世代なのだと思う。 その点に触れている投稿がなかったので、メモしておこうと思う。 人文系の博士号の取得について認識の齟齬が生じる原因は大きく二つだ。
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今月は別のエントリを書く予定だったが,時間的に難しそうなので,その内容は4月以降にして,教師ということについて書いてみたい.これは,以下のような,考えさせる記事を読んだからである.なお,私は理系の人間なので,このエントリの内容は,理系の話に限定させていただきたい. 「高学歴ワープア」から高校教師というキャリアパスはどうか? http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2013/03/post-543.php 昔から,大学にポジションを見つける(いわゆる,アカポスに就く)ということは難しかったが,特に最近は,厳しい状況になっている.このような情況は,数学や物理といった,基礎分野で特に顕著である.たとえば,今の若手の助教の公募は,基本的に3年から5年の任期付きで,テニュアトラックがあれば御の字というような厳しい内容であるが,それでも,応募倍率が100倍を超えるケースは
文部科学省科学技術・学術政策研究所が2018年度に大学の博士課程を修了した人の1年半後を追跡調査したところ、人文系は年収100万円以上200万円未満が最多となるなど、仕事で食べていけない博士を量産している実態が明らかになった。 それによると、博士課程修了1年半後の進路は大学などが51.7%、民間企業が27.2%、公的研究機関が8.4%、非営利団体が7.3%。大学などが最も多かったが、大学では雇用形態が不安定な契約職員や任期制研究員の比率が高かった。 学問分野別に見ると、工学の76.2%、保健の74.1%、農学の66.0%が正社員や正職員だったが、人文は41.0%、教育や芸術などその他は49.5%にとどまり、不安定な立場に置かれる博士が目立っている。 年収は保健、工学、理学、社会で高い傾向にあり、保健は30%以上が1,000万円を超えていた。これに対し、人文は最も多い層が100万円以上200
日本テレビの桝太一アナウンサーが同志社大学ハリス理化学研究所の専任研究所員(助教)になるために退職されるそうです. 鉄腕DASHなどでよくお見かけしていましたが,こういった方がサイエンス・コミュニケーションの世界に来てくれることは歓迎するところです. ところで,そんなニュースの中こんな内容のツイートが話題を呼んでいました. 桝さんが博士号無しに助教なったこと叩かれてるのか.アカデミアそういうとこだぞ 分かりづらいかもしれないので,このツイートについて補足しておきましょう. 一般的に大学の教員になるには博士号が求められます.桝アナウンサーが着任される助教というポジションも通常博士号を持っている人がなります. 博士号と言うのは,博士論文を提出し審査に合格するともらえる学術的な称号のことです.一般的には大学4年間を卒業して学士号がもらえ,大学院の修士課程(または博士前期課程)2年間を終えて修士論
過日、岩波書店さんより『アカデミアを離れてみたら 博士、道なき道をゆく』と題する本が出版されました。この本は2020年春に始まったWEB上のリレー連載をまとめたもので、21名の博士の体験が綴られています。連載の初回を担当した私は、ポスドクを11年続けた末に研究の道を諦め、なんとか民間企業に転職したエピソードを寄稿しました。同じように就職に悩める博士の、何かしらの参考になることを願って書いた文章は、聞くところによるとずいぶん多くの方に読んでいただけたそうです。また、記事をきっかけに新聞に取り上げてもらう機会にも恵まれ、私なりにポスドク問題の認知向上に貢献できたのかなと思っています。(なお、出版にあたり連載の公開は終了しましたが、私の記事は試し読みとして全文ご覧いただけます。) そんな記事の公開から1年半ほどの間、他の博士の体験談やネットに流れる感想、そして新聞雑誌の書評などを拝読してきました
私のところで2017年に東大数理の博士を取った Yul Otani (大谷裕)君は,数百万人の信徒を抱えて東本願寺を本山とする真宗大谷派の新門(トップ後継者)である.去年(2020年)正式にこの座についたとき,新聞などに写真入りでいくつも記事が出た.当然私の元学生中で最高の有名人である.(だからこの記事も本名を出して書いている.) なぜ東大で数学の博士を取ってこういうことになっているのかは次の通りである. 彼は日系ブラジル人である.当初,サンパウロ大学出身で日本政府の国費外国人留学生として東大に留学したいという話が来た.いくつか数学の問題を送って解いてもらったところ,ちゃんとできるようだったので私のところで受け入れることになり,修士課程1年に入学した.彼は日本語はそこそこ話せるのだが,英語の方が得意ということで私はいつも英語で話していた.東大数理ではほかの学生と一緒に作用素環論とそれに関係
萩生田光一文部科学大臣は2020年11月11日、『BSフジLIVE プライムニュース』に出演。 山本尚中部大学教授(名古屋大学特別教授、シカゴ大学名誉教授)と、日本の若手研究者の窮状について議論が行われた。 先日NHKでも「大学院の博士課程学生数 ピーク時の半分に」という記事が出ていたが、主要先進国でなぜ日本だけが博士号取得者が減っているのか、今後どこを改善していかなければならないのか、よくわかる内容だったため紹介したい。 減少を続ける日本の博士号取得者BSフジLIVE プライムニュースこれまで度々報道されてきたように、科学技術立国を支える日本の大学院の博士課程の学生の数は、修士課程から進学する学生が減り続け、ピーク時の平成15年度のおよそ1万2千人から、昨年度はほぼ半分の5963人まで減少。 人口100万人当たりの博士号取得者の数も、もともと少ない水準だったにもかかわらず、欧米やアジア諸
「2020年度はポストがちゃんと見つかるのだろうか」。地方の国立大学で任期付きの特任教員として働く30代半ばの男性Aさんは不安を抱える。19年度に政府の卓越研究員事業に応募し、候補者に選ばれた。16年度に始まった同事業は政府が第三者機関を通じて「世界水準の研究力を有し、新たな研究領域や技術分野等の開拓が期待される」若手研究者を認定する。受け入れを希望する大学や企業などがポストを提示し、互いに合意すれば2年で最大1200万円の研究費などを政府が補助する。【前回記事】大学の研究力低迷、「選択と集中」奏功せず 広がる格差任期の定めがない職への登用で、安定かつ自立して研究できる環境に優秀な若手を導くはずだった。Aさんは19年度に3つのポストに応募したが採用されなかった。候補者資格は20年度まででポスト探しを続けている。「卓越」候補者は安定したポストに就けない人が大半だ。19年度は
新型コロナウイルスの影響で、博士号の取得を目指す学生が生活費や学費の工面に困るケースの増加が懸念されています。 文部科学省は、大学がこうした学生を経済的に支援する費用などを補助するため、来年度予算案の概算要求に、およそ29億円を盛り込む方針を固めました。 さらに、新型コロナウイルスの感染防止のために密集を避けることによって研究が思うように進まず、博士号の取得にかかる期間が長期化し、生活費や学費の工面に困る学生が増えることが懸念されています。 このため文部科学省は、大学が経済的な支援として、返済のいらない奨学金を学生1人当たり年間180万円以上支給する際の費用や博士号を取得した学生の学内や民間企業への就職を支援する費用のいずれも3分の2を補助することを検討しています。 そのための費用として、文部科学省は来年度予算案の概算要求におよそ29億円を盛り込む方針を固め、要求が認められれば、奨学金を受
1990年代後半以来、歴代内閣のブレーンとして権力の中枢で影響力を行使し続けてきた竹中平蔵氏。ジャーナリストの佐々木実氏がこの特異な人物の実像に迫ったノンフィクション『市場と権力』が、このたび『竹中平蔵 市場と権力』として文庫化される。 同書が明らかにした重要な事実の一つに、竹中氏の処女出版が共同研究の成果を「独り占め」したものであるということがある。 日本開発銀行(開銀)の職員だった竹中氏は、1981年からアメリカ・ハーバード大学で研究員となり、開銀の2年先輩で、当時ペンシルベニア大学の研究員として留学していた鈴木和志(かずゆき)氏と共同研究を行なっていた。しかし帰国後、出向先の大蔵省で処女作の出版を目指した竹中氏は、当時の共同研究の成果を「独り占め」してしまう――。 以下は、その経緯を記した同書からの抜粋である。 大蔵省大臣官房調査企画課の財政金融研究室に在籍していた竹中は、大蔵省での
日本仏教を研究してきた西村玲(りょう)さんは、2016年2月に亡くなった。 04年に博士(文学)に。05年、月額45万円の奨励金が支給される日本学術振興会の特別研究員に選ばれた。 実家で両親と暮らしながら研究に打ち込み、成果をまとめた初の著書が評価されて、09年度に若手研究者が対象の賞を相次いで受賞。恩師は「ほとんど独壇場と言ってよい成果を続々と挙げていた」と振り返る。 だが、特別研究員の任期は3年間。その後は経済的に苦しい日が続いた。 衣食住は両親が頼り。研究費は非常勤講師やアルバイトでまかなった。研究職に就こうと20以上の大学に応募したが、返事はいつも「貴意に添えず」だった。読まれた形跡のない応募書類が返ってきたこともあった。 安定した職がないまま、両親は老いていく。14年、苦境から抜け出そうと、ネットで知り合った男性との結婚を決めた。だが同居生活はすぐに破綻。自らを責めて心を病んだ。
博士課程に進んだ後、いろいろと順調に進まないことも多いかもしれません。 研究もうまく行かないかもしれませんし、博士号を取れるかどうかも分かりません。また、博士の就職は、学士修士と違うので、いろいろ大変です。結婚なども気になってきます。しかし今は最初はパーマネントや任期なしの研究職は難しいかもしれず、任期ありのポジションしかないかもしれません。その場合、任期が切れる前にまた就職活動です。博士のキャリアの最初は、なかなか安定しないかもしれません。 しかし、こんな困難がありながら博士課程に進んだ気持ち、つまり、もっと研究を続けたいという気持ち、それは熱くまっすぐに純粋で、尊いものだと確信しています。 苦労したからといって、それが報われるとは限らないのが世の中です。しかし、博士に進んだ学生に幸多かれと心の底から思います。
「博士、求む」――。理系の就職前線に変化の兆しが見えてきた。これまで博士の採用に消極的だった企業が、一転して採用へと動き始めている。グローバルな競争が激化し、新規事業などをおこすために即戦力となる優秀な人材が必要になってきたからだ。大学も10年ほど前から企業で博士にイノベーションを創出する能力を身につけさせる教育に力を入れてきたことも企業の採用を促している。分野にもよるが「博士に進むと就職できな
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