『スター・ウォーズ フォースの覚醒』観賞。 というか、今のところ計8回劇場に赴いているワケだが…… カンタンに感想を述べれば「おもしろかった!」と無邪気に答える。面白かったよ! しかし、オリジナル3部作からリアルタイムで付き合い、プリクエル3部作はもちろん、スピンオフやコミックなどの出がらしも平らげるほどスター・ウォーズ世界を愛してしまった私には、「おもしろかった!」の一言では表現しきれない想いが当然ある。 『スター・ウォーズ』とは何なのか? そもそもスター・ウォーズ、オリジナル三部作は「古臭いものを再提示する」というコンセプトで作られている。 オープニングの「A long time a go in a Galaxy Far, Far Away」が、古典的おとぎ話の語り出し「むかーしむかし、あるところに」のもじりであることは良く知られている通り。 劇中でも、チャンバラにターザン・スウィング
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ブギーポップ、というキャラがいます。 その名前さえ知らないような人がこんな文章読むとは思えませんが、いちおう簡単に説明しておくと、 少女達の間にだけ流れる噂、都市伝説の中では、その人が一番美しい時に現れてそれ以上醜くなる前に殺してくれる黒衣の死神。 自己申告によれば、「世界の危機」に反応して女子高生・宮下藤花から自動的に浮かび上がる、「世界の敵の敵」。「“ニュルンベルクのマイスタージンガー”第一幕への前奏曲」の口笛がテーマソング。 どちらにしても、なんのこっちゃよう分かりませんね。しかし、このよう分からん芸風を維持したまま生き馬の目を抜くライトノベル業界で15年以上生き延びてきたのですから、やはり只者ではないでしょう。只者ではないんですよ! さて、そのブギーポップ氏についてですが、Wikipediaにはこういう記述があります。 ブギーポップシリーズの登場人物 - Wikipedia 特殊な
「伊藤計劃以後」に大変腹を立てているブログを見つけたので、いくらかの反論を書きたいと思います。 ■伊藤計劃はキリストを超えた。わけあるか。くたばれ。 http://anond.hatelabo.jp/20140308193257 以下、引用。 彼の死後、同社より、関連書籍の刊行が相次いだ。 『伊藤計劃記録』をはじめとして、ブログ及び個人ページに書きためていた映画評、 同人雑誌への寄稿が次々と出版され、多くの読者たちの手に渡った。 『記録』の主な素材は短編小説のほか、彼のブログに重ねられた書き捨ての文章である。その時既に彼の文章は死者の書物として上書きされていた。 だが、それらの文はインターネット上といえ、確かに人に見せるために彼自身の手により発信されたものだ。公開できるものとして。自らの分身として。 豚はその皮を食い破り、腸を捕まえる。裂け目から沸きだした臓物の汁の一滴まで啜り続ける。 そ
『The World's End』鑑賞。 第6回したまちコメディ映画祭 映画秘宝祭りにて。エドガー・ライト、サイモン・ペグ、ニック・フロストの黄金タッグによる新作。『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』の邦題で来年春に日本での公開も決まっています。 日本公式HP> http://worldsend-movie.jp/ 『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ』に続く「ブラッド&アイスクリーム」3部作の完結編だそうです。どういうテーマなのかいまいちよくわかりませんが…… ゾンビ、バディ・コップものと来て有終の美を飾るのは侵略系SFです。予告編などでも解る通り、ジャック・フィニイ「盗まれた街」を原作とした数本の『ボディ・スナッチャー』映画やジョン・ウィンダム「光る眼」の映画化作品群などのモチーフが散見されます。そもそもは「隣人は共産主義に傾倒したアカ野郎かもしれない……!?」とい
あけましておめでとうございます。去年は色々なことがありました。今年も色々あるのでしょうか。笑いあったり 困りあったり 嬉しがったり 悲しがったりきっと沢山ありそうです。お雑煮の具も おせちの内容も 色々あるけど 去年と同じ。でも 過去のダイアリーを見比べてみると 毎年少しずつ変わってる。今年のおせちで大きく変わったのは、伊勢海老のこしらえ方。伊勢海老は、華やかで 目にも御馳走なのだけど、火を通すと、どうにもパサついて雑な味になってしまう。伊勢海老のお刺身の、半透明の美しさ。ねっとり色っぽい食感。ほの甘い口福感。それが、焼いたり茹でたりすると、あのおいしさが死んでしまったかのように、ボソボソとした侘しいものに変わってしまう。火を通す過程で、伊勢海老の旨味を含んだエキスが流出・変質してしまうのでしょうか。毎年 和歌山の親戚から生きたまま戴く伊勢海老、その弾力とみずみずしさを何とか損なわずに味わ
マルジェラを超えるデザイナーが出てこないまま長い期間が経った。長引く不景気で余裕がなく前衛的なものを歓迎する風潮がない為、どうしても保守的な流れとなる。仮にマルジェラ越えを狙えるデザイナーでもコンサバな戦略をしないとやっていけない状況だ。では「何も新しい前進はなかったのか?」というとやはりある。 マルジェラ以降の注文すべきキーワードは『ハイコンテクスト』だと考える。そしてソレを一番象徴してるブランドはユニクロだ。今の時代についてはハイブランドを語るよりもユニクロについて語る方が有意義だ。その方がいろいろと見えてくる。 今まではより『レベル』の高さが求められた。それが「優れている」の唯一の評価軸。より先鋭的なデザインをする。マルジェラをレベル10とすると、その上のレベル11を目指すレースをしていた。そしてレベル11は現れなかったから前進はなかった、そう結論付けた。だが違う。『レベル』の次の評
ベストセラー作家の岩崎夏海さんとじっくり話する機会を得た。最後に彼とゆっくり話をしたのは、もう数年も前になる。そのときに比べると彼の主張はずいぶん進化したように感じた。以前は漠然としていた抽象概念が、理論的にも明確になってきたように思う。「炎上ブログを書いているからですよ。実際に炎上ブログを書かないと立場は転落しないから」と言う。その「炎上ブログを書いて」転落した現場を幾つか見せてもらった。こちらの記事は、自らの承認欲求を余すところなくぶちまけて、個人ブログとしては異例の1日12万PVを集めたが、その大半はネガティブコメントだったそうだ。ベストセラー作家だけど質問があるよ? - ハックルベリーに会いに行く岩崎夏海さんといえば、こうした炎上ブログが話題になることが多いが、実際にはベストセラー作家として本を書いたり、週に2日は講演をしたり、ゲームの開発に携わったり、お笑い養成所の講師に従事して
ウォッチメンの日本語版が新装再版されるようで、まずは目出たい。日本語版はかつてメディアワークス/主婦の友社から98年に刊行されていたので、10年間もの間絶版だったことになる。より多くの人がこの作品に触れることを望むばかりだ。あとは、フランク・ミラーの「ダークナイト・リターンズ(以下DKR)」が復刻されれば最高である。 これを機に、読むべきものもまだまだ読まず、読み込みの質も甘い俺が、アメコミ初心者向けに思ったことをダラダラ言ってみるよ。 ウォッチメンとDKRはミュータント的作品ではない オンライン、あるいはオフラインで、ウォッチメンand/orダークナイト・リターンズ)だけ読んで「アメコミすげえな」という感想を持っている人にしばしば出会う。それ自体は別に構わないのだが、そういう人の中にはしばしば「それ以前のアメコミは読むに耐えない内容」という人がいる。このエントリーはそうした意見に対する異
「インセプション」鑑賞。 大傑作。夢に潜入するSF映画であり、難攻不落のターゲットを海千山千の仲間と計画を練って実行するケイパーものであり、要塞に攻め入るアクション映画であり、別れた女房に狙われるサスペンスであり、それらをまとめるセカイ系の話でもあるという、複雑な入れ子の多重構造でそれぞれがそれぞれに有機的に繋がっていく手の込み用である。 20歳になるまでに「紫の鏡」という言葉を忘れないで覚えていると死ぬ。という都市伝説の巧妙なところは人が意識的にコントロールできない記憶の性質を突いているところだ。嫌な思い出や心に深い爪痕を残すキツい言葉、恥ずかしい失態、グロテスクな光景など。忘れたい記憶は忘れたいと強く願えばそれだけ強く記憶に残る。やっかいな記憶の中でも好きな異性に対して抱いた罪の意識は、もしその相手と会えず詫びも償いもできなければ改訂できないまま一生ベットリとついてまわるだろう。 「ダ
7月10日(土)に、大阪で講演会をすることになりました。異業種交流会・社外勉強会セミナー情報/交流会合同企画&イベント情報 これは、個人で講演会や勉強会を開催されている方が大阪にいらっしゃって、その方のお招きでお伺いすることになったもので、新大阪の丸ビルで行われます。おかげさまで、本を出して以来さまざまなところでさまざまな講演をやらせてもらってきたのですが、その中で、自分がお話しできることは何かというのが、ここ最近になってようやく見極められるようになってきたと言うか、しかしそれでいてまだまだ分からないところもあり、なかなか難しく、いまだに勉強中というところです。それでも、どの講演でも精一杯、誠意を尽くしてお話しさせて頂くことには代わりはないのですが。 今度の大阪の講演は、「どうやったら経営を成功に導けるか?」あるいは「職場でのドラッカーさん活用法」ということについてお話ししようと思っていま
たいへんなブクマ数を集めてるから注目されているのは確か。 戦争の体験談を語るわ その1 戦争の体験談を語るわ その2 戦争の体験談を語るわ 完結 この内容の重さ、あまりの出来事にブクマコメントでは釣り疑惑もちあがってるけど、さもありなんと思う。 もちろん、事実かどうかの論証は重要視されるべきだと思います。でも、 できますかねえ? 完全に。 まず、むりでしょう。 大筋で論証可能である、という程度で。 それがわかってる場合に読み手としてどういう態度をとるべきか? ということを、この記事を読んだ人は迫られていると思うな。 ・釣りだとはなから相手にしない ・釣りかどうかなんて考えもしない。全て真実 ・釣りだとおもってもあえて釣られる ・釣りかどうかは関係ない、本質が見えてればOK ・釣りかどうか実際に調べる 書き手と読み手の信頼関係があるかどうか、というところにも通じる話だなあと思う。 「本」とい
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