. 先月末、子が生まれました。妻は実家に里帰りして出産の準備をしており、出産の際に立ち会うことはできなったのですが、この土日ではじめて顔を合わせることになりました。なんだか、自分自身がぜんぜんちがう人間になった/なっていく感じがして、素朴に驚いています。以上、ご報告まで。引き続きよろしくです。
. 先月末、子が生まれました。妻は実家に里帰りして出産の準備をしており、出産の際に立ち会うことはできなったのですが、この土日ではじめて顔を合わせることになりました。なんだか、自分自身がぜんぜんちがう人間になった/なっていく感じがして、素朴に驚いています。以上、ご報告まで。引き続きよろしくです。
『シン・仮面ライダー』をみました。以下、感想。出演者等について触れています。 無職の青年、本郷猛は、その頭脳と身体能力に目を付けられ、昆虫の能力を植え付けられた改造人間にされてしまう。改造を施した張本人である緑川博士に、その力を使って世界支配を目論む組織、SHOCKERと戦い、また娘を守ってほしいと託される。SHOCKERの刺客に命を奪われた博士の遺志を継ぎ、娘ルリ子とともに悪の組織打倒のため、本郷は駆ける。 『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明による、特撮テレビドラマ『仮面ライダー』のリブート。『シン・ゴジラ』、『シン・ウルトラマン』と同様、庵野秀明という作家をかたちづくった思いれのある作品に、新たな命を吹き込もうという試み。前2作では「ゴジラ」、「ウルトラマン」というアイコンは共通するものの登場人物の名前は一新されていたが、この『シン・仮面ライダー』では本郷猛、一文字隼人をはじめとする
新海誠監督の最新作、『すずめの戸締り』をみました。『君の名は。』、『天気の子』を経て、それらの作品の主題系を継承し、さらにむき出しの作家性が露出した、そういう映画だったと思います。以下、感想。物語上の重要な仕掛けに触れています。 少女は夢をみていた。草原と廃墟の夢。母を探してさまよう。あてどなく心細げに歩く。誰かに出会う。そうして目覚める。生まれた地を離れ、母とも死に別れて叔母と暮らす現実にもどる。日本列島、現代。宮崎県の海沿いの街に住む高校生の少女、岩戸鈴芽は、登校中に不思議な雰囲気をまとう青年と出会う。廃墟を探しているという青年が気になり、そのあとを追って山上の廃墟にたどり着いた鈴芽はそこで不可思議な扉をみつける。廃墟のただなかの扉を開けると、そこには異界――ある種の人々は「とこよ」とよぶ――が広がっていた。ひとり廃墟で困惑する彼女は、地面に刺さった要石を引き抜いてしまう。それが大いな
『ガンダム Gのレコンギスタ』をようやくみました。どうやら劇場版を見に行くタイミングを逸してしまった感があり、やや残念です...。以下、感想。 はるか遠い未来。地球に住む人々は、軌道エレベーターにより宇宙からもたらされる超技術によって生存していた。もはやその由来すら定かでない軌道エレベーターは神聖視され、技術の発展は禁忌とされる一方で、各国はロストテクノロジーをもとに巨大人型ロボット=モビルスーツに代表される軍備の拡大をすすめ不穏な気配も漂う。そんな折、宇宙より飛来した、新型モビルスーツ、Gセルフをめぐって、軌道エレベーター周辺で軍事衝突が起こる。その動乱が、地球帰還をめざす宇宙勢力による運動、レコンギスタの端緒になると、まだ誰も気付いていなかった。 富野由悠季総監督による、「リギルド・センチュリー」を舞台にした新たなるガンダム。2014年から翌15年にかけてTV放映されたのち、劇場版5部
『トップガン マーヴェリック』の予習にと『トップガン』を再見したので、感想書いておきます。 アメリカ海軍の戦闘機パイロット、ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル。規則やぶりをなんとも思わない、強烈な自負心を持つ男。偶然のアクシデントから、エリートパイロットを養成するための訓練学校、通称トップガンへと送り込まれることになった彼の、出会いと別れ。 1986年に公開されたトニー・スコット監督による、戦闘機青春グラフィティ。同監督の出世作であるとともに、マーヴェリックを演じたトム・クルーズにとってもキャリアを決定づけた一作として広く知られる。還暦をむかえようとする2022年現在でも若々しさを残すトム・クルーズは、当たり前だがとにかく若い!当時20代なんだからそりゃ当然なんだけど、フライトジャケットを着てバイクで疾走されるともうとんでもなく画になるので、これは後知恵にすぎないんだけど、まさに一人で
表題のとおり。以下、なんとなく問題意識とかを書いておきますね。 botは以下のものです。つぶやくのは人文・社会科学系の論文が中心。わたくしの興味関心がそこらへんにあるので...。基本的に学会誌か大学の紀要論文です。 およそ5時間おきにつぶやきます。5時間という間隔にしたのは毎日異なる時間にタイムラインを流れるようにしたかったから。いまのところ210くらいの論文にリンクしていて、40日ぐらいで一周します。つぶやく順番はランダムで、すべてつぶやき終えたらリセットされ...という設定になっているはずが、運用開始から二週間ちょっとですでに同じ論文のリンクが呟かれていて、うまく機能していないかも... 使っているのは以下のサービス。個人誌の宣伝のときは別のサービスで自動つぶやきを設定していたのだけど、どうもうまくいかず、こちらにしました。 botbird.net 最初、機関リポジトリのURLが長すぎ
はやいもので、もう2020年も暮れようという感じでございますが、2010年代からあまり遠く離れないうちに、わたくしにとっての2010年代の経験とはなんだったのか、書き留めておこうと思います。この試みはなかなか難儀なもので、総花的に語ろうとするといつまでたっても終わらず中途で投げ出してしまったのですが、さしあたってこの10本というリストを作成し、そこにわたくしの経験を託すという仕方であれば、零れ落ちるものは膨大になるでしょうが、ひとまず形にすることはできるだろうと思いまして、その方針でやっていくことにしました。 さしあたってテレビアニメ10本、アニメ映画10本をセレクトし、わたくしの10年代を語っていきます。わたくしのフィクション経験を広くカバーしたい気持ちがあるため、制作会社や制作者などの固有名がなるべく重複しないかたちで選出しました。よって純粋なベスト10とはやや趣が異なるわけですが、や
『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』をみたので感想。 2030年。房総半島の謎めいた研究施設で奇妙な電波が受信されたことを皮切りに、赤い塵のようなものをまとって、地球各地に巨大な生物が突如出現する。既存の生物学では説明できないそれら怪獣の脅威と、失踪した研究者によって予言された「破局」。地球を、あるいは世界そのものを救うため、若き天才二人が世界を、あるいは日本列島を駆け巡る。 脚本に芥川賞作家にして前衛的なSF小説の書き手である円城塔を迎え、まったく新しいゴジラの物語が語られる。監督は『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』の 高橋敦史。アニメーション制作はボンズとオレンジで、キャラクターは作画で、怪獣などは3DCGで描画される。『青の祓魔師』の加藤和恵によるキャラクター原案を、キャラクターデザインの石野聡がキュートにまとめている。 スペキュレイティブなロジックの運動によってドラマ
『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』をみました。これで、尊敬するクリエイターへの恩返しがほんの少しばかりはできたのではと勝手に満足しました。以下感想。 異能の力をもつものたち、「異能力者」が跋扈する横浜。そこに、6年ぶりにある男が帰ってくる。かつての騒乱の際に、横浜を乱した男は、世界各地で異能力者たちを弄び、そして再び横浜に立つ。男の名は澁澤龍彦。龍の名をもつその男を迎え撃つ「武双探偵社」の面々。新参者の探偵社員にして虎の力をその身に宿す中島敦の前に、彼自身も忘却した、龍との因縁がよみがえる。 『文豪ストレイドッグス』の劇場版は、原作には存在しない異能者・澁澤龍彦をその中心に据え、原作への批評ともいうべき物語を語ってみせた。TVアニメ版の(そしておそらくは原作の)特徴はいくつかあるが、それは一言でいえば軽薄さともいうべきものだった。文豪という極めて強力な磁場を放つ固有名詞を背負う
この三日間、Amazonプライムビデオで『文豪ストレイドッグス』をみていました。それはなぜかといえば、現在同作品の劇場版が劇場でまさに公開されており、それが尊敬するクリエイターの目下の最新作であるから、というのがただ一つの動機であり、ゆえに僕はあまり『文豪ストレイドッグス』という作品のよい視聴者ではなく、そしてテレビ放映からしばらく経ってからその負債を一挙に生産しようとする態度は、クリエイターのファンとしてもあまり熱心なものだとはいえないでしょう。それでも、一応、感想を書いておきます。 横浜。現代風の街並み。しかし、そこは私たちの知る横浜とは異なる相貌をもつ。横浜ベイブリッジ、赤レンガ倉庫等々、私たちのよく知るランドマークの影で、人知を外れた力、「異能力」をもつ人間どもが跋扈し、抗争を繰り返していた。そして彼ら異能力者は、奇妙なことに、私たちが「文豪」として知る名を持ち、その名と結びついた
今年の7月くらいから本腰入れてやり始めた『Fate/Grand Order』にドはまりしてしまいまして、時間と金銭を無法に搾取されています。しかしやっぱりおもしろかったんで、ここでいままでのところの雑感を記しておきます。 2017年、それは訪れなかった。歴史の終わり、世界の終末。それを阻止するため、人理継続保障機関・カルデアの唯一のマスターが、人類の歴史上の7つのターニングポイント、特異点へと時間遡行する。歴史をあるべき姿へと修復し、人類を救うための作戦、グランド・オーダーがここに始まった。 TYPE-MOONの作品群とどういう感じで距離を取ったらいいのかいまだに決めかねるところがあって、この『FGO』もサービス開始されたころはなんとなく気になってはいたけどスルー、いまさらになってTwitterで盛り上がる人々をみて始めるという、圧倒的乗り遅れっぷりでインストールしました。ソーシャルゲーム
村上春樹『アンダーグラウンド』を半年くらいかけて読んでいました。たぶん2年前くらいからなんとなく脳内の「読まなければならない」リストに入っていて、ちょと読んではきつくなって放置、というのを3サイクルくらい繰り返してたんですが、今回時間をかけてようやく最後まで頁を繰りました。以下感想。 1995年3月20日、朝。いろいろな出来事がおこったりおこらなかったりして、ただ過ぎていくはずの一日だったし、実際日本に住む人々にとってはそうだった。多分、ただありふれた一日だった。しかし、偶然、その場所に居合わせてしまった人にとって、おそらくその一日は人生を左右する決定的な一日だった。 オウム真理教による地下鉄サリン事件。その被害者を中心とした関係者60名あまりにインタビューしたこの本を読み進めることは、その決定的な一日の様子を60回あまり反復することを意味する。それははっきりいって僕にとっては苦しい読書だ
TOHOシネマズ新宿で『シン・ゴジラ』をみていました。いやこれはすげえもんをみさせてもらったなというのが正直な感想です。上映終了後、舞台挨拶があったわけでもないのに自然に拍手が起こった、というのは初めての経験でした。以下感想になりますが、ネタバレが当然含まれます。先の見えない宙づりの感覚こそこの作品の核にあるものだという気がするので、ネタバレは絶対避けたほうがよいと思います。ということで未視聴の方はその点ご留意ください。 「想定外」を越える想定外の危機 東京湾羽田沖で、漂流中の船が一隻。海上保安庁が保護に赴くも、船内は無人、いくつかの遺留物が残されているだけだった。捜索のさなか、突如水面下から水蒸気が噴出する。その水蒸気によって東京湾アクアトンネルが破損したことにより、政府は対応を始めることになる。だが政府の、いや日本に住まう人々はまだ知る由もなかった。想像すら及ばない未曽有の危機が、もう
国立新美術館で開催されている「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展に行ってきました。 「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展 国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO 休日に人がごった返しているところに足を運ぶのはちょっと抵抗があったので丁度予定が空いた平日の午後に行ったんですけど、ほどほどの人ごみで快適に鑑賞できました。以下で簡単に感想を。 思い出のつまったおもちゃ箱 展示をみて真っ先に、「おれの親しんできたあれやこれがこんなお洒落でパブリックな空間に山盛りになっとる!すげえ!」となりました。特に入ってすぐの「第1章 現代のヒーロー&ヒロイン空間」が素晴らしくて、少年漫画やらアニメのヒーロー・ヒロインたちがずらっと勢ぞろいしてるんですよね。三角錐のそれぞれに絵・キャプション・映像が割り振られて展示されていて、あらゆる側面が楽しめるような趣向になってるんで
『ガッチャマンクラウズ インサイト』1話、「contact point」をhuluで視聴しました。『クラウズ』後の世界で、どんな物語が展開されるのかっていうのがめっちゃ気になってテレビ放映まで待てず。これからどうなるか、まったくわからないんですが、とりあえず1話見た段階での感想を書き留めとこうと思います。 日常に溶け込むクラウズ、新たな来訪者 2016年夏。立川で起きた事件から1年、クラウズはもはや日常風景の一部と化していたが、一方でVAPEと名乗る集団によるテロも発生し、その規制を求める声もあがっていた。そんな中、新潟県長岡市に異星人が飛来する。その異星人が逢着したのは、奇しくも新たなガッチャマンとなる宿命を背負った女の子の家だった。 新たな異星人の訪問で、『ガッチャマンクラウズ インサイト』は幕を開ける*1。一見して感じたのは、明らかに『クラウズ』後の世界がそこに描かれてるなあ、という
モオツァルト・無常という事 (新潮文庫) 作者: 小林秀雄 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1961/05/17 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 54回 この商品を含むブログ (94件) を見る ここ数週間、強烈に「小林秀雄を読まなければいけない気がする」とぼんやり考えながら生きてきたんですが、今日やっと『モオツァルト・無常という事』を読み始めまして。その最初の一篇「モオツァルト」、これにやられた。完全にやられた。以下でその感想と、それから考えたよしなしごとを。 批評の真髄は、事実を超えた「真実」を描きだすことである ぶっちゃけ僕はこの本を読み始めたとき、小林秀雄さんの代表作っていうか、なんとなくその名前を聞いたことがあった「無常という事」まではさらっと読み飛ばそうかなーと思っていたんですよ。クラシック音楽には詳しくないし、興味はあるんだけど特段情熱をもって耳を傾けたこと
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く