タグ

ブックマーク / www.kyoto-u.ac.jp (4)

  • 天然記念物ヒブナの起源を解明―クローン繁殖のはずなのにキンギョと交雑―

    三品達平 理学研究科博士課程学生(現:理化学研究所)、渡辺勝敏 同准教授、野和宏 釧路市立博物館学芸員、町田善康 美幌博物館学芸員を中心とした共同研究グループは、北海道の春採湖などに生息する緋色のフナ、「ヒブナ」の起源を解明し、クローン繁殖種が遺伝的多様性を獲得していく実例を提示しました。 日人に馴染み深い淡水魚であるフナには、雄と雌で繁殖をする2倍体とクローン繁殖をする3倍体の雌(クローンフナ)が共存しています。北海道では緋色のクローンフナ、「ヒブナ」が知られ、なかでも春採湖は「ヒブナ生息地」として天然記念物に指定されています。研究グループがヒブナの起源を遺伝子分析により調べたところ、ヒブナはクローンフナと約100年前に放流されたキンギョの交雑に由来し、多様なクローンが存在することが明らかになりました。ヒブナは、一般的には他の個体と交配しないクローン繁殖をする生物が、稀な有性生殖を通

    天然記念物ヒブナの起源を解明―クローン繁殖のはずなのにキンギョと交雑―
    facebooook
    facebooook 2022/11/15
    “ヒブナはクローンフナと約100年前に放流されたキンギョの交雑に由来”
  • 深海で落ち葉を紡ぐイソメの生態を解明―河川流入した照葉樹落葉を巣材と食物に利用―

    山守瑠奈 フィールド科学教育研究センター助教(瀬戸臨海実験所)、加藤真 人間・環境学研究科教授、鳥羽水族館 森滝丈也氏らの研究グループは、深海に生息する多毛類クシエライソメAnchinothria cirrobranchiata(ナナテイソメ科)が、河川から海へと流入した照葉樹林の落ち葉を巣材や物として利用することを解明しました。 ナナテイソメ科は自ら分泌した糸と周囲の堆積物を用いて、筒状の巣を作ります。その中で、クシエライソメは巣材に必ず落ち葉を使います。今回の調査では、鳥羽水族館の底引網調査で採集されたクシエライソメについて、巣材に使われた落ち葉の種類と行動を詳しく観察し、また、遺伝子情報から進化の道筋を調べました。その結果、クシエライソメは河川下流域に広がる照葉樹林の落ち葉を利用していること、また、その落ち葉を巣材だけでなく物としても利用していることがわかりました。結果は、河川

    深海で落ち葉を紡ぐイソメの生態を解明―河川流入した照葉樹落葉を巣材と食物に利用―
  • ブッダで悩みを解決、仏教対話AI「ブッダボット」の開発 -伝統知と人工知能の融合-

    熊谷誠慈 こころの未来研究センター准教授、古屋俊和 Quantum Analytics Inc. CEOらの研究グループは、現代人の悩みや社会課題に対して仏教的観点から回答する仏教対話AI「ブッダボット」を開発しました。 Googleの提供する「BERT」というアルゴリズムを応用し、最古の仏教経典『スッタニパータ』から抽出したQ&Aリストを機械学習させた結果、精度には課題があるものの、ユーザーからの質問に対して文章の形で回答できる状態になりました。 日における仏教離れの原因は、しばしば葬式仏教などと揶揄されるように、仏教が形骸化してしまったためだと考えられます。仏教が復興するためには「幸せになるための教え」という仏教来の役割を取り戻す必要があるでしょう。 技術は、学術研究や仏教界のみならず、メンタルヘルスやコンサルティング、教育産業などの分野への応用も期待されます。また、JST(科学

    ブッダで悩みを解決、仏教対話AI「ブッダボット」の開発 -伝統知と人工知能の融合-
    facebooook
    facebooook 2021/04/20
    “仏教離れの原因は、しばしば葬式仏教などと揶揄されるように、仏教が形骸化してしまったためだと考えられます。”  “誤用や悪用等により、ユーザーを誤った道に導く危険もあり、一般公開には注意が必要です。”
  • 平成29年度(2017年) 京都大学 学部入学式 式辞(2017年4月7日)

    日、京都大学に入学された2,930名の皆さん、入学誠におめでとうございます。ご来賓の井村裕夫元総長、松紘前総長、名誉教授、ご列席の副学長、学部長、部局長、および教職員とともに、皆さんの入学を心よりお祝い申し上げます。同時に、これまでの皆さんのご努力に敬意を表しますとともに、皆さんを支えてこられましたご家族や関係者の皆さまにお祝い申し上げます。 ここ京都は、三方を山に囲まれた盆地で、京都大学はその東の端に位置し、近くに吉田山や大文字山が望める風光明媚な場所にあります。この季節は、さまざまな木々が芽吹き、新緑が山々を彩ります。人々はこの鮮やかな色彩に心を躍らせ、新しい学びの場や職場でそれまでに蓄えてきた気力や体力を発揮して活動の舞台に臨むのです。日入学式にお集まりいただいた皆さんも、この春の季節の明るい光とみずみずしい風に乗って、新しい活躍の舞台に上がろうとされているのだと思います。京都

    平成29年度(2017年) 京都大学 学部入学式 式辞(2017年4月7日)
    facebooook
    facebooook 2017/04/17
    “今、皆さんは自分の置かれている環境に対し、その是非について、その政治的判断について、自ら票を投じて参加できるようになったのです”
  • 1