日本を代表するフォークグループ、アリスが81年に活動を休止して以来、28年ぶりの全国ツアーを行う。4日、クラシックの殿堂・東京文化会館で発表会を行った。谷村新司(60)堀内孝雄(59)矢沢透(60)が、“還暦ツアー”を決心するきっかけになった曲「明日への讃歌」を披露した。 同曲は昨年3月、谷村のリクエストアルバム「音帰し(おんがえし)」のレコーディングで、3人が集まるきっかけを作ったメモリアルソング。そこで再始動を決意した谷村は「年齢的に今がぎりぎりかな。1人でも欠けたら『アリス』が『アリ』になっちゃう」と、ジョークで“最後のツアー”を示唆した。 この日の3人は気合十分。堀内がリハーサルでは出なかった高音を響かせれば、谷村はギターの弦を2本も切る熱のこもった演奏で応えた。「ステージは魔物でぼくらの戦場。自然と声が出てしまう」。興奮気味の堀内は、すでに本気モード全開。谷村は四半世紀ぶりに