4年ぶりの共産党大会が15日、静岡県熱海市で始まった。18日までの大会期間中、最大の焦点は在任期間が23年を超える志位和夫委員長(69)の去就だ。近年、国政選挙で共産の議席減が続き、党員から指導部の世代交代を求める声が上がっている。 「ベテランの幹部とともに、将来性のある若い幹部、女性が存分に力を発揮できる新しい中央委員会を選出する」。志位氏は開会あいさつでそう強調した。その後、田村智子政策委員長(58)が18日に採択予定の大会決議案を報告。「党が総選挙で躍進することが日本の政治の行き詰まりを打開する最大の力となる。全力で奮闘する決意を固めよう」と呼びかけると、会場は拍手に包まれた。 田村氏が大会決議案の報告をするのは、2023年11月の第10回中央委員会総会に続いてのことだった。決議案報告は従来、主に志位氏の役割だった。指導部が田村氏に任せたのは「女性初の委員長」への布石――。こうした見