『LOVE LIFE』ではろう者俳優のオーディションを開催 【日本映画界の問題点を探る/世界標準から周回遅れの状況を変えるために 2】2016年に『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞して以来、いまや国際的な注目を集めるようになった深田晃司監督。昨年も最新作『LOVE LIFE』が第79回べネチア国際映画祭コンペティション部門に選出されるなど、大きな反響を呼んだ。本作で深田監督がこだわったのは、ろう者である主人公の元夫に当事者であるろう者の俳優をキャスティングすること。しかし、その裏では複雑な事情もあり、一筋縄ではいかなかったと振り返る。 ・【日本映画界の問題点を探る/世界標準から周回遅れの〜1】肘鉄やドロップキックが当たり前の現場「仕事が出来ない自分が悪い」から目覚めたきっかけは…? ・ラブシーンの調整役インティマシー・コーディネーターは「人間の尊厳に関わる