佐賀大附属特別支援学校(佐賀市・荒木真由美校長)で昨年11月、教諭が高等部の生徒1人を教室のベランダに出し、出入り口の鍵をかけていたことが、佐賀新聞の取材で23日までに分かった。学校側は、生徒の落ち着きを取り戻す「カームダウン」が目的だったとする一方、不適切で安全配慮を著しく欠く指導だったと認め、説明会や文書で保護者に謝罪した。 保護者説明会の内容によると昨年11月24日、教室外での活動中に落ち着きをなくした生徒が、教室に戻っても席に着こうとしなかったため、女性の副担任がベランダのベンチに移動させた上、出入り口に鍵をかけた。生徒から目を離し、職員室に戻った時間もあった。昨年9月中旬以降に計7回、男性の担任と共にベランダを使った。 クラスメートの保護者は、教室が2階だったことを指摘し「ベランダで生徒がパニックになり、落下事故につながっていたらと思うとぞっとする」と話す。また「被害生徒が外に出