広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由 作者: スティーヴン・ウェッブ出版社/メーカー: 青土社発売日: 2018/05/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見るなぜこの宇宙には我々しかいないのか。いったいみんなはどこにいるのか? 本書『広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由』はそんな問いかけに対して75もの解答と、それに対するあーでもないこーでもないという議論を載せたものである。我々は我々以外のみんなに出会ったことがないので、地球外知的生命体に対して、究極的にはいるかもしれないしいないかもしれないというあやふやな形でしか語ることができない。だが想像を広げることはできる。根拠となる数字をあげ、具体的にどれ程の可能性で”宇宙人”がいるのかを推定することもできる。 フェルミのパラドックスを論じることは、科学とSFが交わる刺激的なところに位置するものな
スター・トレックのテレビシリーズで、マイケル・ドーン氏(右)が演じるクリンゴン人ウォーフ。(Photograph by AF archive, Alamy) 50年もの歴史を誇る『スター・トレック』のテレビシリーズと映画には、広く名を知られた架空のエイリアンたちが登場する。クリンゴン人、カーデシア人、バルカン人、トリブルをはじめ、ユニークで多様な地球外生命体があふれている。 今のところ、そうした異星人の存在はSFの域を出ていない。だが、本物の地球外生命体がどんな姿をしているか、そもそも宇宙に地球外生命体がいるのかいないのかについて、科学者たちはさまざまな想像をめぐらせている。 ここ数十年、科学者たちは地球以外で居住可能な領域を探すと同時に、宇宙全域で生命体との出会いを求めて、きわめて精巧な探査装置を開発してきた。これまでに、天文学者は太陽系外惑星を3500以上発見したが、未発見の惑星はまだ
僕はけっこうSFを読むのだが、それと同じぐらいにサイエンスノンフィクション(SNF)も好んで読む。もちろんそれは単純に僕がどちらも好きだからなのだけれども、SNFについてはハードなSFを読むように愉しんでいる側面があるように思う。 たとえば最先端のSNFは不確定な領域を扱うものが多く、宇宙論などは特にそうだが今はまだ実験不可能で、数学的な整合性だけで成立している推論も紹介されることがある。そこまでいくとキャラクターがいない以外は、もの凄くハードなサイエンスフィクションとそう変わらない──と、そう言い張ることができるし、まさにそういう理屈で、僕はサイエンスノンフィクションの多くをSFとして読んでいるのだ。 フィクション読者とノンフィクション読者の間には断絶があり、読書家であってもどちらかしか読まない場合が多いのではないか(これはただの感覚値だけれども)と僕は思っている。それは勿体無いなと思う
by Pulpolux !!! SF映画「インターステラー」に出てくる数式は理論物理学者キップ・ソーン氏が監修しているなど、科学分野に踏み込んだ映画の多くには実際の科学者らの知見が散りばめられています。このような映画制作の裏側には「科学映画の脚本家用のホットライン」が存在し、ある組織によって映画と科学の橋渡しが行われているとのこと。 The hotline Hollywood calls for science advice - YouTube 生きて意志を持つ「巨石」がある日突然世界中に出現しする映画「メッセージ」は非常に高いレベルで異星人の恒星間航行が考証されたことで知られています。 映画の中で、俳優のジェレミー・レナーは科学者役でした。レナー演じる科学者は巨石と意思疎通を図る役割でしたが、当初の脚本では、科学者のセリフに「巨石は人間が送ったフーリエ級数に対して返答したか」というものが
映画やドラマの中で「プログラマー」と設定されている人物が仕事をしている時に映るPCの画面がまったくでたらめなものだったり、数式が適当なものだったりすることはよくあります。しかし、2017年公開予定の映画「メッセージ(原題:Arrival)」では、制作陣がリアリティを求めて理論物理学者でありMathematicaの作者でもあるスティーブン・ウルフラム氏に協力を依頼。ウルフラム氏は映画に「最良の科学」をもたらすべくこのオファーを受けました。 Quick, How Might the Alien Spacecraft Work?—Stephen Wolfram Blog http://blog.stephenwolfram.com/2016/11/quick-how-might-the-alien-spacecraft-work/ 映画『メッセージ』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャ
日本各地のかっこいい技術・施設を取材する超不定期連載「日本各地のかっこいいスポットを愛でる」。思いっきり久しぶりの今回は核融合炉を取材してきた。 核融合発電は次世代発電技術のひとつであり、現在、基礎研究が進められている。ワードとしては前世紀からSF作品やアニメではおなじみで、MS-06F(ザク)のことが脳裏に浮かんだ人もいるハズ。 核融合炉にはいくつかの方式と種類があり、今回は磁場閉じ込め方式を採用するヘリカル型核融合炉になる。取材先は岐阜県土岐市にある自然科学研究機構 核融合科学研究所(National Institute for Fusion Science)で、核融合炉設計のためにプラズマ制御基礎実験を行なっている施設だ。 まだまだ研究段階の核融合発電 核融合発電は、研究段階の発電技術。いくつかの方法が考案されている状態で、世界各地で実験が行なわれており、核融合を効率よく起こすために
今後起こり得る気候変動・自然災害・核戦争などに備えて農作物種の絶滅を防ぎ、世界各地で植物が絶滅した時に栽培再開の機会を提供することを目的として作られた施設が「スヴァールバル世界種子貯蔵庫」です。1年のうちほとんどが立入禁止状態にあり、世界でも数人しか入ることができない謎に包まれた施設に潜入した映像がYouTubeで公開されています。 「そもそもスヴァールバル世界種子貯蔵庫とは一体なんなのか」は、以下のムービーを見ればサクッと理解できます。 Look Inside The Doomsday Vault That Protects Seeds Of The World - YouTube 雪に埋もれた近代的な建物がスヴァールバル世界種子貯蔵庫。 北極から約1300kmの場所に位置するノルウェイ領スピッツベルゲン島にあるスヴァールバルが、世界種子貯蔵庫のある場所です。 コンクリート造りで、外観は
唯一の宇宙空間への進出方法であるロケットは、大量の液体燃料を必要とするため、毎回、巨額の打ち上げコストが必要です。この高額すぎる打ち上げコストが宇宙開発の発展を妨げる要因の1つとなっている中、ロケットより低コストで宇宙空間に進出できるアイデアとして構想されているのが「軌道エレベーター(宇宙エレベーター)」です。現状の技術レベルでも実現でき得る可能性を秘めている軌道エレベーターの仕組みを、イラスト付きで解説したムービーにより、どんな技術的課題が残っているのかということまで理解できます。 Space Elevator – Science Fiction or the Future of Mankind? - YouTube 宇宙へ気軽に旅行できるSFの世界を夢見る人はたくさんいると思いますが…… 現在の宇宙開発レベルはSFの世界を実現しておらず、宇宙へ行けるのは宇宙飛行士かお金持ちだけ、という
ブラックホールの衝突に伴う重力波が観測されたというニュースが世界中を駆け巡った。洞窟に残された簡素な暦にはじまる天文学3万年の歴史においても特別な瞬間だ。 今から約400年前,ガリレオが望遠鏡という発明品を使って天体観測を行い,肉眼の限界を超えた宇宙の深淵に至る扉を開いた。近代天文学の到来である。人類が知る宇宙は劇的に広くなった。 今から約100年前,可視光以外の電磁波を観測する望遠鏡がまったく異なる宇宙を人類に見せた。ブラックホール ,分子雲,星間磁場,さまざまなものに満ちた宇宙,20世紀を特徴づける全波長天文学のはじまりである。20世紀末には光子以外の粒子を使った天体観測も急速に発達した。 そしてついに究極の透過力を誇る重力波を使った新たな宇宙観測への扉が開かれた。 LIGOで観測された重力波 A. 重力波はどんなものか まず,電磁波を既知として,重力波がどのようなものか比較してみよう
(CNN) 映画「スター・ウォーズ」に登場する光の剣「ライトセーバー」のような性質を持った光物質に関する研究が、科学誌サイエンスの今週号に掲載された。米マサチューセッツ工科大学(MIT)とハーバード大学の研究チームは、光をくっ付けて分子を形成することに成功したと発表した。 光を構成する光子は、一般的な物質のように検知可能な質量は持たず、互いにくっつき合うこともない。レーザー光線を交差させれば光子は互いの間を突き抜ける。 しかし物理学者のミハイル・ルーキン氏らのチームが作り出した光粒子は、従来の光の挙動と異なり、ライトセーバーのような性質を持つという。 ルーキン氏らのチームは、金属の一種であるルビジウムの原子を真空空間に送り込み、ここで形成された金属の雲をレーザーで絶対零度に近いマイナス約268度まで冷却して、原子をほぼ静止状態にした。 この原子の雲に光子を照射すると、通常の光のように突き抜
このプラスティックは、亀裂などのダメージを受けた部分が赤く変色する性質と、光や温度変化、pH変化で自己修復する性質を備えている。出血し、自己修復をするプラスティックなのだ。アーバン博士いわく「自然の模倣を試みた」というだけあって、画像の血染めはなかなか印象的だ。 出血」(変色) は長い鎖状の分子構造が外部ダメージなどで切れた際、赤く変化する性質を持たせたため。また日光や電球からの可視光、温度やpH変化を受けて「鎖」がまたつながることで自己修復し、色も元に戻る。自己修復するインテリジェント素材にはダメージを受けるとマイクロカプセルが破れ、しみ出した物質が亀裂を埋めるタイプのものもあるが、今回発表された素材は「血」が流れて固まって治るわけではない。 出血のように見える性質は、素材に亀裂などが生じているか伝えるシグナルとして付加されたもの。問題のあるパーツを交換すべきかどうかの判断材料を視覚的に
「生物は進化の過程で車輪を何故持たなかったか(可能性はあったか)、という話題(…)いつの日か私たちは生物そのものをデザインすることになるだろう。その時ための思考実験」(山中俊治) 追記:このまとめに興味を持たれた方はぜひこちらもご覧ください。「空気と飛行、重力、デザインについて 原研哉さんと山中俊治さんの対話を中心に」 http://togetter.com/li/141585
SF作家・山本弘のblogです。小説・アニメ・特撮・マンガから時事問題にいたるまで、いろんな話題を取り上げていきます。 HPはこちら。 山本弘のSF秘密基地 http://kokorohaitsumo15sai.la.coocan.jp/ 今日は別のことを書くつもりだったんだけど、面白いニュースが飛びこんできたので、そちらを優先したい。 ニュートリノが実は光より速かったというのである。 最初に言っておくと、今回のこの発見、間違いである可能性が高い。 報道されているように、もしニュートリノが光より0・0025%も速いと、小柴昌俊教授のノーベル賞受賞のきっかけになった超新星1987Aの観測と矛盾してしまうのだ。 超新星1987Aは大マゼラン星雲の中にあり、地球からの距離は推定16万光年。爆発の光が地球に届くのに16万年かかる。ニュートリノが光より0・0025%速いと、それより4年早く地球に届く
印刷 太陽系外惑星ケプラー16b(左下)と連星系の想像図=米航空宇宙局など提供16日に発売されるブルーレイディスク「スター・ウォーズ コンプリート・サーガ」のジャケット。二つの「太陽」があしらわれている(C)Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.) 二つの「太陽」を持つ太陽系外惑星が米航空宇宙局(NASA)のケプラー宇宙望遠鏡の観測で見つかり、論文が16日付の米科学誌サイエンスに発表された。米映画「スター・ウォーズ」の舞台の一つ、架空の惑星「タトゥイーン」を思い起こさせる発見だ。 見つけたのは、宇宙人探査を進める非営利組織SETI研究所のローランス・ドイル博士らの研究グループ。系外惑星を探すため、15万5千個の星を観測してきたケプラーの観測データから、重さが太陽の2割と7割の二つの恒星の周りの軌道を約229日かけて回る「周連星惑星」を初めて直
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