【テヘラン共同】厳格なイスラム体制下のイランで9月、最高指導者ハメネイ師が、公共の場所で女性が自転車に乗るのは「公序良俗に反する」として、やめるべきだとのファトワ(宗教見解)を出した。保守層から歓迎の声が上がる一方で、愛好家らの間では動揺が広がる。 「男性の関心を引き、社会の堕落を招く恐れがある」。ハメネイ師は、女性が自転車に乗るのを許されるのは、知らない男性の目に触れない場所に限られるとの見解を示した。 イランではイスラム教の戒律により、女性が男性の前で髪や体の線を隠すことが義務付けられており、実際に肌の露出を嫌う声は多い。