この秋、テレビ放送がスタートする『ガンダム Gのレコンギスタ』(以下『G-レコ』)。ガンダム生誕35周年を記念して制作されたファン待望の新シリーズだ。本作で総監督を務めるのは同シリーズの生みの親・富野由悠季。御年72歳、キャリア50年を超える富野監督は、35年のときを超えて新たなるガンダムに何を託すのか? そして、「従来のガンダムファンには理解できない作品」「あなたのために作っていない。お子さん、お孫さんに見せてください」といった挑発的な発言の真意とは? ――『G-レコ』はガンダムファンの子供や孫の世代に向けた作品ということですが……。 富野:今の20代、30代、40代以降には期待できない。最近のニュースを観ていてもわかるんじゃない? あれで政治家だって言うんだから(笑)。あの人たちの年収が200万~300万円なら許せる。でも、そうじゃない。そこにお金を払うことを許しているのは我々納税者だ