読むとrepeatに関するhatep89のブックマーク (3)

  • 居残りのゆくえ - 傘をひらいて、空を

    うんと年下の友人と会う約束をしていたら、かれし連れていきます、とメッセージが入った。かれしは劣化していますのでよろしく。劣化、と私は内心で繰りかえした。いやな言い回しだと思った。人間はしばしば疲弊し、かならず老化し、ときに頽落する。それを劣化と表現する心性を私はいやだった。けれどもそれだけのことでかわいがっている女の子を嫌いになるのではないから、約束の日にはもちろん出かけていった。 劣化、と私は思った。いやだと思ったはずの表現がなんだか適切に思えた。少し前に紹介されたとき、彼女の恋人は二十代半ばという年齢以上にしっかりして見えた。礼儀正しくバランスがとれていて適度に快活で見栄えのいい青年だった。小さいころから選ばれてきてそれに慣れている人々によく見られるようすだ、と私は思った。それが今はなんというか、全体にもっさりしている。冴えない。うっすらとだらしない。なるほど、と私は思う。 私と彼女の

    居残りのゆくえ - 傘をひらいて、空を
    hatep89
    hatep89 2014/08/15
    胸の奥がほくっとしました。
  • トニー滝谷の、人生の孤独な時期は終了した - にんじんの塔

    2014-06-05 トニー滝谷の、人生の孤独な時期は終了した 昨日、いわゆるPMSの苦しみの中で気付いた。 私が気に入って何度も観た映画って、“孤独な主人公が、ある日運命的な出会いをして…”なストーリーのものが多い。 にんじんの塔 - にんじんの塔 僕には旅に出る理由なんて何ひとつない - にんじんの塔 『冷静と情熱のあいだ』はハッピーエンド。 『ジョゼと虎と魚たち』は別れてしまったけれど、“それもまた良し”。 で、似たような作品が他にもあるのだけれども、今日は『トニー滝谷』について書きたいと思う。 ::::::::::::::: トニー滝谷 スタンダード・エディション [DVD] 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント 発売日: 2008/04/23 メディア: DVD クリック: 21回 この商品を含むブログ (22件) を見る 『トニー滝谷』は、村上春樹の短編が原作

    トニー滝谷の、人生の孤独な時期は終了した - にんじんの塔
  • 露出狂にあった話をします - 私の時代は終わった。

    ここ最近、言いたいことといえば、「露出狂にあった」ってことかな。 傘はとうに吹き飛んでいて、ここ東京で遭難するような雪の日に、 逃げ込んだ新宿ルミネストの地下へと続く階段の踊り場で、露出狂にあった。 命からがら氷ついた髪の毛が少しづつとけて、ただもう家に帰りたいと無心に階段を下りていると、後ろから丸ビル勤務かなってくらい上等なコートを着こなしたレオンのようなサラリーマンに声をかけられた。 「ティッシュ持っていませんか?」 ティッシュとな。 このナイアガラの滝のように鼻をたらしてる女に、よくも聞いたねと、振りむけば丸ビル。 断じて不所持のチッスを、探してるふりの様式美。あれー?あれれー?つって。 エアギターもここまでってくらいカバンをガサゴソしながら、 チラチラと赤らめた顔でリーマンを盗み見ると、 リーマンのコートの第6ボタンくらいのとこから、リーマンのリーマン部分がサラッと出てた。 これが

    露出狂にあった話をします - 私の時代は終わった。
  • 1