批評家の東浩紀さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、批評的視点からアプローチします。 続きを読む
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東京都議会選挙では民進党も敗者だ。旧民主党時代には第一党だった当選者数も一けた台に落ち込んだ。なぜ、そこまで凋落(ちょうらく)したのか。党の立て直しを急がねば、再び政権の選択肢にはなり得まい。 民進党が置かれた厳しい状況は都議選前から顕著だった。離党者が相次ぎ、公認候補は二十人台止まり。選挙戦も厳しく、選挙前の七議席を五議席に減らした。 森友・加計両学園の問題や「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法成立をめぐる強引な国会運営、稲田朋美防衛相の失言など、民進党には有利な状況だった。にもかかわらず、自民党批判票の受け皿になれず、その役回りを小池百合子都知事の「都民ファーストの会」に奪われた。
やまだ・あつし/1971年朝日新聞入社。青森・千葉支局員を経て経済記者。大蔵省、外務省、自動車業界、金融証券業界など担当。ロンドン特派員として東欧の市場経済化、EC市場統合などを取材、93年から編集委員。ハーバード大学ニーマンフェロー。朝日新聞特別編集委員(経済担当)として大蔵行政や金融業界の体質を問う記事を執筆。2000年からバンコク特派員。2012年からフリージャーナリスト。CS放送「朝日ニュースター」で、「パックインジャーナル」のコメンテーターなどを務める。 山田厚史の「世界かわら版」 元朝日新聞編集員で、反骨のジャーナリスト山田厚史が、世界中で起こる政治・経済の森羅万象に鋭く切り込む。その独自の視点で、強者の論理の欺瞞や矛盾、市場原理の裏に潜む冷徹な打算を解き明かします。 バックナンバー一覧 アベノミクスへの対抗軸が、民進党から打ち出された。「生活者の不安に向き合う財政政策」を掲げ
安倍晋三首相の所信表明演説に対する代表質問が27日午後の衆院本会議で始まった。トップバッターは新しく発足した民進党の蓮舫執行部で、幹事長に就任した野田佳彦前首相。消費税率10%への引き上げを2019年10月に再延期する方針を「次の世代より次の選挙を重視する姿勢は、後世で厳しく糾弾されるだろう」と批判した。 野田氏は首相時代の12年、消費税率10%への引き上げを決めた自民、公明、民主の3党合意をまとめた当事者。「私が政治生命をかけて取り組んできた3党合意も風前のともしび。財政健全化への道のりはより厳しいものとなった」と指摘。自民の野党時代の総裁だった安倍氏が野田氏と約束した議員定数の削減についても、「トゥーリトル・トゥーレイト」と批判した。 安倍政権が今国会中の成立を目指す環太平洋経済連携協定(TPP)の承認案に対しては、「攻めるものを攻めきれず、守るものを守り切れていない現在の協定案には反
民進党の蓮舫新代表は、党の役員人事で、党内の基盤を固め安倍政権に対じする態勢を整えるため、党運営の要となる幹事長に野田前総理大臣を起用したい考えで、16日、最終的な調整を行うことにしています。 蓮舫新代表は「これからもいばらの道かもしれない。まだまだ険しい道かもしれない。それでも、上り続けて、上り続けて、民進党を立て直して、国民に選んでもらえる政党にするため、一生懸命頑張っていく」と決意を述べました。 そして、蓮舫氏は党役員人事について、党内の基盤を固め安倍政権に対じする態勢を整えるため、党運営の要となる幹事長に野田前総理大臣を起用したい考えで、16日、最終的な調整を行うことにしています。 野田氏は衆議院千葉4区選出の当選7回で59歳。蓮舫氏が所属する党内の議員グループを率いています。民主党政権で総理大臣を務め、社会保障と税の一体改革で自民・公明両党との3党合意を実現して、消費税率引き上げ
9月の民進党代表選で、執行部内に蓮舫代表代行の無投票当選を模索する動きが出ている。現在の執行部の骨格を維持する狙いからだが、非執行部系は代表選後の人事刷新を主張しており、反発を強めている。【朝日弘行、樋口淳也】 非執行部系の細野豪志元環境相は9日、記者団に「新しい代表をしっかり支える立場に立ちたい。代表選の出馬は見送りたい」と語り、不出馬を正式表明した。蓮舫氏について「極めて有力な候補だ」と支援に前向きな考えを示した。 蓮舫氏の支援の中核は岡田克也代表、枝野幸男幹事長、安住淳国対委員長ら執行部メンバーだ。岡田氏は4日の記者会見で「新しい人が力をつける中で選挙はきちんとやった方がいい」と語ったが、岡田氏側近は「野党の代表選は『コップの中の嵐』で世間の関心はない。無投票でいい」と対抗馬擁立の動きをけん制している。 非執行部や中間派は、現執行部が影響力を維持する狙いがあると警戒する。中間派
民進党東京都連会長の松原仁衆院議員は31日、都知事選で同党など野党4党が推薦したジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)が敗北したことを受け、「4党の結集が実現されれば、当初から勝利することができるだろうと思っていた。十分結集できなかったことが大変残念だ」と述べた。都内で記者団の取材に答えた。 民進党の岡田克也代表が投開票前日の30日、9月の代表選に出馬しない意向を示したことについては「選挙戦の最終日になぜ、鳥越氏擁立の中心だった岡田氏が出処進退に言及したのか。極めて理解に苦しむ」と憤りを隠さなかった。 松原氏は、岡田氏の表明が選挙戦に与えた影響に関し明言しなかったものの、「岡田氏が都連で内定した候補を覆す形で(鳥越氏を)連れてきた。連れてきた責任を全うすることが必要だ」として岡田氏を批判した。 敗北の責任は岡田氏にあるかどうかを記者団に問われ、「岡田氏にあるとは明快には申し上げないが、少なく
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