今の社会を形作るオープンソースの役割と思想 現在の社会は社会運動としてのオープンソースから大きな恩恵を受けている。「われわれは1円も払わず、検索なくしたり、SNSを使うことができる。限界費用ゼロのサービスがなぜ提供できるかの一端としてオープンソースが存在している」と友岡さんは語る。 ご存じの通り、1997年にはデビアンの社会契約では「自由であること、差別しないこと、すべてを公開すること」などの「オープンソースにおける憲法的な原理」が謳われている。また、リーナス・トーバルズ氏も、コミュニティ運営の極意について「決定を下すときには徹底的に説明し、文書化する」「間違いを素直に認める」「議論を公開する」などを披露している。 「JAWS-UGも、多くのコミュニティも、この原理を貫かないといけない。納得ができない反対意見だけど、少なくとも自分が議論に参加していれば、反対でも受け入れることができる」と友