はじめに 本連載は開発を加速・効率化させる「ソフトウェアテスト」がメインテーマです。前回はこのテーマを実現するための全体的な戦略やアプローチを解説しました。今回は、そういった戦略やアプローチを考えるための、テストの種類や区分けを俯瞰的に解説していきます。 開発との関係から見るテストの役割 ソフトウェアテストは、テスト対象とテストベース(仕様書、設計書などテストのための資料)を入力にテストを実施し、そこで得た情報をフィードバックしてアクションを促す活動です。このフィードバックサイクルは、主にテストと開発(今回は上流工程からプログラミングまでの活動を指す言葉として用います)で回していきます。 テストのフィードバックサイクルは、主に次の点で開発に貢献します。 ソフトウェアの欠陥を見つけ、その修正を促し品質向上に貢献する 限定的な範囲内(仕様書との合致性の確認など)で欠陥が見つからないことを確認し