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アメリカと思想に関するinunohibiのブックマーク (4)

  • 「未完の多文化主義」書評 深い亀裂が生んだ妥協の危うさ|好書好日

    未完の多文化主義 アメリカにおける人種、国家、多様性 著者:南川文里 出版社:東京大学出版会 ジャンル:社会・文化 「未完の多文化主義」 [著]南川文里 この十数年、「多様性」という言葉ほど希望と失望のあわいで翻弄(ほんろう)された語もほかにないだろう。 2008年の米大統領選で最高潮に達した希望が16年選挙で暗転した、というだけではない。米国史上初の「黒人」大統領誕生の意味を、反対勢力が「もはや多様性は実現され、人種差別の宿痾(しゅくあ)は乗り越えられた」と不当に読み替えたとき、「多様性」のはらむ危うさは既に明らかだった。 書はその危うさを精緻(せいち)に検証し、過去半世紀にわたる論争や運動の社会過程をたどって、トランプ時代へとおよぶ問題の核心を見極めた注目の論考である。 キング牧師時代の公民権法制定からしばらく、米国は世界で「最先端の多文化主義国家」だった。しかし形式上の「平等」が実

    「未完の多文化主義」書評 深い亀裂が生んだ妥協の危うさ|好書好日
    inunohibi
    inunohibi 2021/04/18
    ”マイノリティーを可視化する「人種」の数値化や「逆差別」論争など本書は論点を余さず検証する。特にニューヨークの公教育論争に触れた第6章が興味深い。”
  • 「不寛容論」書評 入植神学者が訴えた信教の自由|好書好日

    不寛容論 アメリカが生んだ「共存」の哲学 (新潮選書) 著者:森あんり 出版社:新潮社 ジャンル:新書・選書・ブックレット 不寛容論 アメリカが生んだ「共存」の哲学 [著]森あんり 日では「一神教は多神教よりも不寛容だ」という俗説が根強い。信仰心の篤(あつ)い人は他宗教・他宗派を排斥しがちだというイメージが浸透している。 しかし書は、現代の寛容論は近代合理主義によって創始されたものではなく、中世キリスト教に淵源(えんげん)すると指摘する。カトリック教会の法学者たちは、キリスト教こそが正しくそれ以外は間違いだと確信していたが、異教徒への寛容を説いて共存を図った。 この伝統は以後も引き継がれ、キリスト教布教を口実としたスペインによる「新大陸」征服事業を批判する宣教師も少なくなかった。著者は、こうした中世以来の寛容論の流れの中に、アメリカがイギリスから独立する以前の17世紀の神学者ロジャ

    「不寛容論」書評 入植神学者が訴えた信教の自由|好書好日
    inunohibi
    inunohibi 2021/02/21
    ”日本では「一神教は多神教よりも不寛容だ」という俗説が根強い。信仰心の篤(あつ)い人は他宗教・他宗派を排斥しがちだというイメージが浸透している。しかし本書は現代の寛容論は(…)中世キリスト教に淵源”
  • 「トランプの系譜学」本でひもとく 窮地の右派とSNSが育てた 政治社会学者・生井英考さん|好書好日

    開票の先行きを不利と見て対立陣営が「選挙を盗もうとしている」とツイートする米大統領。それにけしかけられ、徒党を組んで開票所に怒声を浴びせる群衆――そんな前代未聞の光景が日常茶飯だった今年の大統領選挙が、ようやく終幕を迎えた。 政治の分極化は聞き慣れた言葉になってしまったが、それ以上に痛切なのが社会の分断の傷だろう。しかもそれは米国社会の統治者たる現職大統領が自ら仕掛けてきた分断なのだ。 4年前、トランプ現象の出現を前に「反知性主義」に注目が集まったのは記憶に新しい。 R・ホーフスタッター『アメリカの反知性主義』を改めて開くと、封建的身分制なき国の庶民的な「反知性」の系譜がアメリカ史を貫く原動力である一方、ともすれば「エリート知識人」への理屈抜きの反感と容易に結びつくことも実感する。 だが、どこにもありそうな「叩(たた)き上げ対エリート」の図式だけでは、あのトランプ現象の暴力的熱狂は解明でき

    「トランプの系譜学」本でひもとく 窮地の右派とSNSが育てた 政治社会学者・生井英考さん|好書好日
    inunohibi
    inunohibi 2020/11/24
    ”『アメリカの反知性主義』を改めて開くと、封建的身分制なき国の庶民的な「反知性」の系譜がアメリカ史を貫く原動力である一方、ともすれば「エリート知識人」への理屈抜きの反感と容易に結びつくことも実感する”
  • トランプは敗れたが「アメリカのリベラリズム」が相変わらず危機と言える理由(石川 敬史) @gendai_biz

    2020年11月の大統領選挙 2020年11月の大統領選挙の最終的な結果が確定するのには今しばしの時間を要するだろうが、趨勢はほぼ決したとみて良いだろう。民主党のジョー・バイデンが史上最多の得票数でアメリカ合衆国第46代大統領に当選する。 共和党のドナルド・トランプは、司法に訴えるなどあらゆる抵抗を試みるだろうが、すべては無駄に終わるだろう。また最終的な選挙結果の確定までの過程で、我々は、アメリカのデモクラシーが終焉を迎えるのではないかという、アメリカ史上でも屈指の泥仕合の情景を目にするだろうが、これもいずれ収束するだろう。 2016年の大統領選挙では、多くのアメリカ観察者が予測を誤り、一方で2020年の大統領選挙ではほぼ彼らの予測どおりの結果となった。重要なのは2016年も2020年も選挙分析の専門家が行なった分析は、どちらも素晴らしいものであり、歴史家にとっては、等しく参照すべき「史料

    トランプは敗れたが「アメリカのリベラリズム」が相変わらず危機と言える理由(石川 敬史) @gendai_biz
    inunohibi
    inunohibi 2020/11/14
    アメリカの歴史。思想史。
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