ソウルに昨年12月、ギャラリー「朝鮮民画」がオープンした。デザイナーでもある代表の李世英(イセヨン)さん(58)は、李氏朝鮮時代の無名の画家たちによる民俗的な絵画が放つ、自由で独創的な魅力にはまった。銭湯だった3階建ての建物をリフォームした空間も、民画を引き立てる。 李さんを民画の世界に引き込んだのは日本との縁だ。若い頃、ブックデザインで有名な杉浦康平さんの東京の事務所に出入りして…
ソウルに昨年12月、ギャラリー「朝鮮民画」がオープンした。デザイナーでもある代表の李世英(イセヨン)さん(58)は、李氏朝鮮時代の無名の画家たちによる民俗的な絵画が放つ、自由で独創的な魅力にはまった。銭湯だった3階建ての建物をリフォームした空間も、民画を引き立てる。 李さんを民画の世界に引き込んだのは日本との縁だ。若い頃、ブックデザインで有名な杉浦康平さんの東京の事務所に出入りして…
国連は北朝鮮が新型コロナウイルス対策で国境を封鎖したことで、食料不足がさらに深刻化するなど、人権をめぐる状況が悪化したと指摘する報告書を公表しました。 国連は去年8月から7月までの北朝鮮の人権状況について、国連の人権高等弁務官事務所が行った脱北者への聞き取りなどを基にまとめ、23日公表しました。 それによりますと、北朝鮮が去年1月から新型コロナウイルス対策として、国境を封鎖したことで肥料や種などの輸入が減り、慢性的な食料不足がさらに深刻化したと指摘しています。 また、人道支援活動を行う国際機関のスタッフが入国できておらず、特に5歳未満の子どもや妊婦への影響が懸念されるとしたほか、ワクチンの公平な分配を目指す国際的な枠組み「COVAXファシリティ」を通じた、ワクチンの提供もできていないとしています。 報告書は北朝鮮による規制の強化で、現地の最新の情報を得るのは、さらに困難になっているとしなが
記事:じんぶん堂企画室 書籍情報はこちら 「これを読めば韓国がわかる、といったおすすめの本はありますか」 大学院入試も近づく今の時期、筆者の所には時々そんな問い合わせが寄せられる。そこで期待されるのは、筆者の専門に近い韓国の政治や歴史、さらには、歴史認識問題などについて、「これを読めば全てがわかる!」ような、わかりやすく、そしてそれにより頭の中にある問題がみるみる解決するような著作なのだろう。たとえて言うなら、元NHK記者の池上彰氏がニュースショーでやって見せているような、「そうだったのか!」と膝を叩ける、そんなわかりやすい解説である。 しかしながら、そんな人々の期待を、筆者の答えはほとんどの場合、裏切ることになる。何故ならば「これを読めば韓国がわかる!」ような、決定的な著作など最初からあるはずもないからだ。 「○○がわかる」と思う前に それは、例えば韓国を我が国に置き換えてみればわかる。
アイヌ施策推進法はアイヌの誇りの尊重を掲げる。その誇りは、どのように損なわれ、どう回復できるのか。抑圧が常態化した状況では、加害者も被害者も俯瞰(ふかん)的な視点を持ち難い。 阿寒湖畔アイヌコタン出身の瀧口夕美は、そうした経験を『民族衣装を着なかったアイヌ』に率直に書いている。「アイヌとは?」「あなたはアイヌ?」という気軽な問いは厄介だ。そうだと言えば「では純粋か?」と言葉が続く。反対に「純粋な和人とは」と問われたら答えられるのだろうか。こうした問いを一方的に向けること自体、対等な関係ではない。 「アイヌらしさ」とは、例えば容姿と生活習慣、血縁などか。だが、容姿も生活習慣も世代を経れば変化することがある。血縁やアイデンティティーは有(あ)っても見えない。すると「いる」と気づかれず、言っても本気にされないこともある。アイヌの認知度が低い土地で育ち、言語も知らなければ、周囲との違いを説明するの
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