中部大は30日、名古屋市中区に「中部大学蝶類研究資料館」を開館した。チョウ研究家で元慶応大教授藤岡知夫さん(81)が寄贈した約22万匹の標本の一部を展示する。チョウ専門の資料館は全国でも珍しい。 中部大によると、藤岡さんの標本は、日本産チョウの全種類がそろい、個人コレクションとして日本一の規模。高齢の藤岡さんが新たな管理先を探していたところ、友人の中部大理事長飯吉厚夫さん(79)が中部大での受け入れを表明した。 開館の記念式典で藤岡さんは「コレクションの3分の1ぐらいは現在日本にいないと思う。中部大は資料の保存や活用を頑張ってもらいたい」とあいさつした。