アメリカの中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会は金融市場に大量の資金を供給しているいまの量的緩和について、景気や雇用情勢の改善をもう少し見極める必要があるとして現在の規模を維持することを決め、注目された異例の金融緩和の修正は、今回は、見送りました。 FRBは18日まで2日間、金融政策を決める会合を開きました。 終了後発表された声明でFRBはアメリカの景気の現状について、景気は緩やかに拡大しているとする一方、雇用の改善は力強さに欠け、住宅ローン金利がさらに上昇しているとして、金融市場で金利の上昇などが続けば景気や雇用の改善に影響するなどと懸念を指摘しました。 こうした判断を踏まえFRBは、去年9月に導入した、アメリカ国債や住宅ローン関連の証券などを買い入れ、金融市場に月に850億ドル、日本円で8兆4000億円余りの大量の資金を供給している今の量的緩和を続けることを決めました。 その理由