松前屏風の複製を修復 資料館で年内にも展示 (09/11 16:00) 作業場で松前屏風の複製を修復する小池田さん 【松前】町教委が松前城資料館で展示している道指定の有形文化財「松前屏風(びょうぶ)」の複製の修復作業を進めている。屏風は江戸中期の松前の風俗を知る貴重な資料で、複製の修復は初めて。作業にはデジタル画像処理の技術を持つ大学教授や老舗の表具店が協力しており、年内にも資料館で展示する。 屏風は高さ約1・6メートル、幅約3・6メートル。江戸中期の絵師、小玉貞良が宝暦年間(1751~64年)に描いたとされる。白神岬から館浜に至る松前町内の寺社などの建物、武士や町民の姿が細かい筆致で描かれており、同じ貞良作の「江差屏風」と並ぶ優れた資料。本物は町教委が保管し、複製を1975年に制作して展示してきたが、経年劣化で傷みが目立ち、6月、修復作業に着手した。 まず、デジタル画像処理技術を研究する