タグ

ブックマーク / www.asthnonclub.com (2)

  • 流木の石: 文-体・読本

    その宮常一は生涯に10万点の写真を残していて、私はそれを全部見ましたが、膨大な写真は「おまえにこの写真が読めるか」と問いかけていました。 ふつう「読む」と言うと、や活字を思い浮かべますが、人間は他人の気持ちを読むし、危険を察知するのも読む力だし、目の前の風景から何かを感じとるのも読む力です。このことを宮ほど身にしみて感じていた人はいないと思います。 宮はこんな写真を残しています。昭和35年に佐渡島の北端に願という非常にひなびた漁村があって、そこの渚で撮った一枚の写真です。その写真には、浜に打ち上げられた大きな流木が写っています。たぶんそこを通った人は、だれ一人、流木なんかに目を向けなかったでしょう。 では、なぜ宮は変哲のない流木にレンズを向けたのか。よく見ると、その流木の上には小さな石が載せてある。ある流木には三角の石が置かれ、別の流木には丸い石が置かれている。じつはこれらの石は

  • 文-体・読本: バス停名

    自治体が発行している地震ハザードマップは専門的で判りにくいので住民に判りやすい地盤の強度の目安を示そうと、名古屋大の研究グループが地名の漢字と地盤の関係を調べた。 淵・沼・谷などは軟弱地盤、丘・台・根などは良好地盤と分類し、古い地名がそのまま表示されることの多いバス停の名前にあてはめてみると、東京・名古屋・大阪のバス停名の8~9割がそれぞれ地盤状況と重なった。 B級重大ニュース『週刊新潮2009.2.5』

  • 1