フィギュアスケート全日本選手権SPで演技する安藤美姫選手=山本裕之撮影、2013年12月22日 出典: 朝日新聞 スケートを始めて間もない9歳のとき、父を亡くしました。「パパは絶対、空から見てくれてる」と思って、自然に空を見上げていました。ジュニアの頃からは「ジャンプするときはパパが絶対、上から引っ張ってくれる。美姫がこけないように」って思いながら滑っていました。 つらいとき、人は下を向きがちです。でも空を見ると顔が上がりますよね。空には色々な顔があります。晴れていたら気持ちが高まったり、雨だったら「自分のために空も泣いてくれてる」と思ったり。 海外でホームシックになることもありましたが、「この空は世界中つながっているんだな、一人じゃないんだな」と思いました。この言葉は、子育てやスケートだけでなく、人生においてつらいときに思い出しています。 プロスケーター・安藤美姫(26)