「意識が創られるとき」という副題は、この本単体だと誇大広告に近かったですが(笑・著者の他の本に詳述してあるみたいです)、『閉鎖系』と『開放系』という物理学・熱力学概念から、孔子と老子・荘子の思想を位置付けてあって面白かったので、中国思想ブログとして(笑)メモっておきます。 メインの内容はちょっと、僕の文責では紹介し切れません。 商(殷)王朝と古代日本、そして殷周革命 白川静博士の言を借りるまでもなく、古代日本を築いた人々が、商(殷)王朝文化の継承者であったことは間違いないようである。 漢字を生み出し、アジア文化の祖となる中国古典文化を作り上げた商王朝は、(中略)自然の中の人間という存在をはっきり意識した、ある意味、融和を求める優しい心の文化が生み出したものである。神がまだ人々を支配する存在ではなく、単に「母なる自然」の代弁者だった、古き、良き、時代である。 実は初耳で特に言うことはありませ