あらすじ 「人は神にはなれない」 舞台となる街ではロリコンやDV野郎による児童の誘拐・殺人事件が多発しており、警察は後手に回っていた。するとそこにロリコン達をブチ殺す謎の存在が現れる。市民は謎の存在を「自警団」と呼称、その活動に関しては賛否両論が沸き起こる。主人公の刑事はロリコンに妻を殺害されており、そのロリコンは「自警団」に殺された。彼は「自警団」にシンパシーを感じながらも捜査を進めて行く。 警察行政も司法制度も完璧ではない。それらが取りこぼす悪に対して、越権行為だとしても私刑を加える必要があるのではないか?これだけならよくある「法で裁けぬ悪を討つ!」パニッシャー物である。しかしそうはならなかった。本作が量産型から差別化し得た理由は、パニッシャーの精神を人間として描写した点であるといえよう。 悪党に立ち向かうということは、それを生み出した社会をも直視しなければならない。現実に起こる事件の