そもそも「コロナウイルス」とはいったいなんでしょうか(写真:AFP=時事、中国湖北省武漢市、2月5撮影) 新型コロナウイルス(2019-nCoV)の感染が拡大し続けています。 「コロナウイルス」と聞くと、2002年に中国広東省で発生したSARS(重症急性呼吸器症候群)や2012年にサウジアラビアで発見されたMERS(中東呼吸器症候群)を思い出す人も多いでしょう。 これらは、日本での感染の拡大はありませんでしたが、動物から感染する重症肺炎を引き起こし、致死率が高いウイルスとして知られています。しかし、私たちが日常的にかかっている風邪の10~15%(流行期35%)もコロナウイルスが原因となっています(国立感染症研究所サイト『コロナウイルスとは』より)。 肺炎の原因には、ウイルスと細菌 ところで、「肺炎」は「風邪」と何が違うのでしょうか。今回は、「肺炎」の種類と感染症法上の取り扱いに注目してみた