新NISAで非課税期間が無期限化されたこともあり、株や投資信託などでの資産運用を続けるシニア世代も増えてくるだろう。では、運用中に亡くなった場合、保有資産はどのように扱われるのか。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第79回は、「投資の終活」について。 * * * 今年からバージョンアップしたNISAでは、非課税期間が無期限のため、投資枠の範囲であれば生涯非課税で運用することができます。となれば、シニア世代でも十分に恩恵を受ける可能性が高く、利用を考えている人は多いことでしょう。気になるのは、「万が一のときにNISA口座内の資産はどうなるのか?」ということです。 株や投資信託の相続評価額の計算方法 資産を相続する場合、その資産がNISA口座にあったとしても、残念ながら相続税の対象となります。