もう二年以上前になるのですが、ちょっとショッキングな出来事がありました。 新しい事業を一緒に始めようと誘ってくれた人がいて、とても珍しく面白い案件だったので乗っかることにしたのです。わたしと組めば新規営業はわたしがするので、営業についてはある程度成功が担保されることになります。その人は高学歴で企画を練るのがうまいけれど営業はできない人だったから、win-winの関係だと思い、他人ごとではなく自分の事業としてその仕事に取り組んでいました。 その人の出した企画はとても面白かったし、わたしはその人を尊敬していました。その人もわたしの新規営業の力を買ってくれていると思ったので、定期的に会って打ち合わせしていました。 ……何度目かの打ち合わせで、雲行きがあやしくなりました。 「あなたと会って話している時間は無駄」 というようなことを言われたのです。確かにわたしは、打てば響くような返しができるタイプで