プラテン印刷機は平らな刷版に、印刷用紙を平面で押圧するタイプの印刷機の総称です。 一般には版面を垂直な縦型に設置して印刷する活版印刷機をあらわし、加圧機構は下方の軸を支点として開閉する蝶番式( clamshell type 二枚貝の貝殻の意)と、開いた圧盤が版面に平行になるまで回転し、そのまま水平に移動して印圧がかかる平行式( sliding platen type )とに大別されます。今回サラマ・プレス倶楽部が試作したプラテン印刷機 Adana-21J は、版盤と圧盤が二枚貝のように蝶番で連結されたプラテン印刷機の蝶番式にあたります。 プラテン印刷機の種類は国産機・輸入期を含めてとても多く、わが国にはじめて導入された明治期の頃には動力が足踏み式であったために「フート印刷機 foot press 」と呼ばれ、その後フート印刷機を手動式にしたものを「手フート hand-operated fo