未来のことを考えるとき、すでに世の中に出回っている未来予測を参考にするより、自由な発想で物語をゼロから描いてみるのはどうだろう。完成した物語をみんなで議論しているうちに、それが将来実現可能なアイデアに変わるかもしれない。そんな未来につながる考え方「ショートショート発想法」を紹介する。 例えば、「発電に使えるタコ」「ぽかぽかする傘」。こんな言葉に耳なじみのある方は皆無だろう。それも当然。これらは現実世界には存在しない「不思議な言葉」なのだから。 対して、「消せるボールペン」「羽根のない扇風機」だと、どうだろう。一見すると同じ「不思議な言葉」なのだけれど、そう、これらは現実にあるパイロットの「フリクション」、ダイソンの「羽根のない扇風機」のことである。 しかし、ひと昔前に同じ言葉を聞いていたらどう思っただろうか。きっと、「発電に使えるタコ」「ぽかぽかする傘」と同じように、そんなものは存在しない