そんなつもりじゃなかったのに、ついつい手を止めて最後まで見てしまった。 スマホで動画を見ていて、そんな経験をしたことはありませんか? TikTokを中心とした縦型の動画プラットフォームにおいて、「ショートドラマ」と呼ばれる物語形式のコンテンツジャンルが人気を博しています。TikTokだけでなく、Instagram Reelsや、YouTube Shortsでも同様の傾向が見られ、作品として投稿するクリエイターが急増。縦型のマンガ形式を指す造語「WEBTOON(ウェブトゥーン)」に対して、「WEBREEN(ウェブリーン/WEB+SCREEN)」と呼ばれ、一つのジャンルが確立されています。 ショートドラマは、ノウハウ次第で“バズらせる”ことができることから、従来とは異なる形で生活者にブランドメッセージを届けたいと考える企業からの注目も高まっています。 結婚式場チェーンを展開するアルカディアグル
山崎貴監督と是枝裕和監督が映画制作現場の環境改善を岸田総理に求めたというニュースがあったので、ちょっとビックリしてXに投稿したところ。 アオキさんがコメントで、政府の資料のリンクを教えてくれました。 新しい資本主義実現会議という内閣官房の会議で、コンテンツ産業についての議論がされたようです。 是枝監督の資料もここに問題提起の一つとして提示されたもののようで、action4cinemaの活動を通じて整理された、日本の映画業界における4つの課題について詳細に記載されています。 簡単に箇条書きで書き出すと下記の通り。 ■1)労働環境 ・フランスは2018年に1日8時間、週休2日が絶対的なルール ・日本は昨年ようやくできた適正な労働時間が1日13時間、2週間に1度の完全休養日で、従来はこのレベルすら守られていなかった。 ・安心な職場作りには少なくとも3割から5割の制作費アップが必要だが、おそらく予
2024年から、初代ミッキーマウスの著作権が切れ、誰でも自由に利用できるようになった。なぜディズニーは延長を申請しなかったのか。コロンビア大学のマイケル・ヘラー教授とカリフォルニア大学のジェームズ・ザルツマン教授は「高級ブランドがいかがわしい偽物を一掃しないのと同じだ。ディズニーは法的保護がさほど重要ではないことに気付いたのだろう」という――。 ※本稿は、マイケル・ヘラー、ジェームズ・ザルツマン『Mine! 私たちを支配する「所有」のルール』(早川書房)の一部を再編集したものです。 誰のものでもないウィキペディア 所有者のいないオンライン・リソースでおそらく最も知られているのは、Wikipedia(ウィキペディア)だろう。ウィキペディアはボランティアの書き手と寄付によって成り立っている。ウィキペディアは百科事典という分野を駆逐してしまうほどの成功を収めた。いまどきの学生は百科事典がどんなも
映画やアニメ、ゲームのコンテンツを権利者の許可なく二次利用したとして検挙される事件が相次いでいます。一方では、メーカーがファンの二次創作を事実上放置している状況もあり、アウトの基準は実のところ曖昧です。ファンカルチャーと知的財産をめぐる近年の事例をヒントに、権利者側と二次創作者側の間でどのような駆け引きが存在しているのかを探ります。 「ゲーム実況」でネタバレしたら逮捕? 漫画、アニメ、ゲームなどのエンタテインメントの市場は、コンテンツ自体の消費を通じてだけでなく、同人誌に代表される二次創作、キャラクターのコスプレ、最近流行している「ゲーム実況」のような動画配信など、ファンたちによる多種多様な活動によって支えられています。 こうしたファンカルチャーは、私の専門分野である知的財産法の観点からの分析対象として興味深いです。たとえばファンの二次創作は、アメリカでは著作物の公正な利用として認められる
アメリカ紀伊國屋書店ニューヨーク本店の店頭(写真:紀伊國屋書店提供) 日本が世界に誇る文化である漫画。ゲームやアニメなど、コンテンツ産業は今や日本の重要な輸出産業の一つだ。その経済効果と影響力、未来を識者に聞いた。AERA 2024年4月8日号より。 【グラフ】日本のコンテンツの海外売り上げはこちら * * * 2023年の日本の出版物の推定販売額は前年比2.1%減の1兆5963億円。出版不況と言われるなか、好調なのが漫画だ。漫画の推定販売額は前年比2.5%増の6937億円で、過去最高となった。日本の出版市場の4割以上を占める。 長年、出版業界を調査・研究してきたジャーナリストの久保雅暖(まさはる)さんは言う。 「紙の漫画市場を見ると、漫画雑誌は『週刊少年ジャンプ』が600万部超を記録した1995年をピークに、以降は激減。漫画単行本も同様に減少傾向ですが、『鬼滅の刃』など大ヒット作の登
参照:TITLEMAX「The 25 Highest-Grossing Media Franchises of All Time」 ※以下記事中のドル円レートは、2023年9月7日時点レートで計算 ランキングはアニメやマンガ、ゲームなどのコンテンツをすべて合算したものです。 人気のIPコンテンツ売上ランキングベスト25のうち、10個の日本のIPコンテンツがランクインしています。 日本のIPが、海外でも人気がある証拠といえるでしょう。 IPコンテンツとは何かが気になる方は、こちらのページもチェックしてみてください。 ▼関連記事 IPコンテンツとは?ビジネスへの活用方法や企業などを紹介 IP売上ランキングTOP25に日本IPが10個ランクインIP売上ランキングにランクインしている日本IPは、以下の10作品・キャラクターです。 ポケモンハローキティアンパンマンマリオ少年ジャンプガンダムドラゴンボ
読んで字の如く、対象の人物の肉体を、相手の意思を無視して奪い取る。奪った後は自分の体として支配し利用するのが「乗っ取り」の特徴。 相手の立場を尊重しつつ、同意を得て行うものは「乗っ取り」とは言われず「融合」「一体化」などと表現されることが多い(*1)。 憑依・寄生・入れ替わり等とは互いに重複する面があるが、これらは乗っ取りの手段にあたり「乗っ取ることが目的」でこのような手段を行使する点はほとんどの例で共通している。 このように「乗っ取りにあたるか否か」は乗っ取られる側が納得しているかによる部分が大きい。 そのため乗っ取る側にそのつもりがなくとも「結果的に乗っ取る形になってしまった」というような例も稀ながら存在する。
今や日本のみならず、世界にもBL愛好者・腐女子が多く存在する。年々上昇する消費者のニーズの高度化・多様化はBL作品も同様に現れており、毎年新たなBLレーベルが誕生していることをご存知でしょうか。 今回は、BL雑誌(紙・WEB媒体含む)やレーベル、出版社の作品傾向をマッピング! ちるちる編集部のBLソムリエたちと共に「あーでもないこーでもない」と議論を交わし、「BLポジショニングマップ」を作成しました。 ▼レーベルの好みや傾向の診断はこちら▼ クセのある味わい「パクチー系」 新たな性癖や社会トレンド、時代のサブカルに合わせた作品を生んでいる、「パクチー系」。 "王道"と呼ばれるようなストーリー展開とは一線を画すような驚きの展開や、生々しく深い心理描写と言った、チャレンジが見られる。そのためか、クセが強い作品が生まれやすい傾向があり、読者によって好き嫌いは分かれやすい。 しかし、設定やストーリ
Fun Japan Communicationsは、アジア7か国を対象に、好きな日本のコンテンツ・知っている日本のコンテンツを調査した。台湾・香港・タイ・マレーシア・インドネシア・ベトナム・インドが対象。アジア地域向けに同社が運営している日本情報のコミュニティサイト『FUN! JAPAN』の読者に対して、どのようなコンテンツを視聴しているのかを聞いた。 強いのはアニメ、国ごとにかなりの偏りもまず「現在視聴している、または過去に視聴したことのある日本のコンテンツは?」「今後はどんな日本のコンテンツを見たい?」という質問に対し、全体的な傾向を見ると、やはり「アニメ」が1位となる一方で、「マンガ」「ドラマ」「映画」がそれを上回る人気を示す国もあることが明らかとなった。たとえば、台湾・香港は「ドラマ」が、タイでは「マンガ」が、インドネシア・ベトナムは「アニメ」が比較的強い。ローカライズ作品の作りや
前回は演劇部目線でたらたら関係ないことを書いていたのですが、今回はストーリーとかそっち系について! 今回こそネタバレしかないので、これからDVDとかで見ようと思っている方は読まない方がいいです!先入観どころかただのネタバレを知っちゃう形になるので…。 そして、今回は結構考察とかが多いんですけど、しがないオタクの端くれの一意見ということであたたかい目で読んでいただけたら幸いです…。 感想に行く前に森ビヨと主演を務めたBEYOOOOONDSのホームページ貼っておきます! それでは!さっそく感想書いていこうと思います! 今回の舞台、『眠れる森のビヨ』は、結論から言えば5年間昏睡状態だったヒカルの夢の中の話って感じなんですね。 皆さんがどう考えたかは分からないんですけど、私は登場人物全てヒカルの記憶か現実問題とのリンク、として捉えています。つまり、出てくるキャラクターは基本的に本人の意思で動いてい
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロにて上演されたBEYOOOOONDSの主演舞台『眠れる森のビヨ』を2度鑑賞してきました。元々24日の公演のみ購入していたのですが、初日の話題沸騰ぶりを見て15日に当券チャレンジ。舞台のチケットはそこそこ高価なので迷いはありましたが、結果的に当券購入の判断は大正解でした。これまでのBEYOOOOONDSのイメージを覆す史上最高傑作。演劇女子部の歴史で見ても、最高到達点と言っても過言ではないのではないでしょうか。 考察しがいのある内容だったのでネタバレありきで書いていこうと思うのですが、今作は舞台の反響を見てか、三度目の緊急事態宣言を予測していたのか、シリーズ初の配信が決定しました。よって、これから鑑賞するという方は、配信後に読んでいただけますと幸いです。ただ、見る予定ないよって方、その判断は勿体無いです!!FCのみならず一般でも購入できますので、
湾岸 @neolowlife これは、本当にそう…………………………………………………………………………………………………………………………………… 2024-02-14 00:18:26
2019年の結成以来、驚くべきスピードでヒットを生み出し、2020年のNHK紅白歌合戦にも出場したYOASOBI。 2023年4月12日に配信リリースした「アイドル」は、Billboard Global Excl. USという米国を除くグローバルチャートで日本語曲初の1位を獲得するなど、瞬く間にグローバルで活躍する存在へとなった。そこで今回、YOASOBIの舞台裏を支えるソニー・ミュージックエンタテインメントの山本氏と屋代氏に、海外でもヒットした楽曲「アイドル」にフォーカスし、曲づくりへのこだわりやUGC(ユーザー生成コンテンツ)への考え方について詳しく聞いた。 普段の2.5倍の活動量でUGCの創出を徹底徳力 「アイドル」という曲は、ストリーミング配信が開始される前にアニメ「【推しの子】」第1話の先行上映として映画館で初公開されていました。デビュー曲の「夜に駆ける」に比べて、明確なプロモー
こんにちは。 このnoteは、個人的にOff Topicのまとめをしているmemofleetが書いてます。 今回はOff Topic #194「宗教OSとカルトブランド作り」です。 ポッドキャストはこちらです。 宗教OSとカルトブランド作りOff Topic #194 宗教OSとカルトブランド作りグラフィックについて今回は4つのブロックで構成しています。2023年のまとめ全3回の最後の回となっています。 ここでいう「宗教」は特定の団体を指す言葉ではなく、「カルト」や「コミュニティ」に近い概念として書いています。 テイラー・スウィフト カルトブランドの作り方 カルトの民主化 宗教OSをめぐるテーマ テイラー・スウィフト2023年にいろいろな記録を達成したアーティストとして、すごい「宗教」を作り上げたことになり、とくに過去音源の取り直しによる再録音バージョンを出した事で宗教色をより強めていると
2024年1月22日 国際アートエンタメ 「日本と韓国の文化戦略 ~我々はどの程度「世界で勝負」できており、そのためには何が必要なのか~」 弁護士 福井健策 石井あやか (骨董通り法律事務所 for the Arts) 1 日本作品、大当り年 明けましておめでとうございます。年が明けてもコラムの時間が取れない福井と、コラムデビューの石井のコンビでお届けする、新春初コラムです。 せっかくなのでめでたい話から入りますと、昨年はこれまで以上に日本文化・コンテンツの世界人気を実感した年でした。特にけん引役は、映像でしょう。のっけから「THE FIRST SLAM DUNK」の凄まじい達成や「すずめの戸締まり」の人気で沸いた年初でしたが、つづく「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は、なんと既に世界のアニメ歴代興行成績の第2位1。もうこの上は5年前の「アナと雪の女王2」しか残っていないという驚異
スーパー戦隊シリーズがヤバい。 「今年の戦隊はめっちゃ面白い!」といったポジティブな意味ではなく、ここ数年の売上の落ち具合がヤバい。 ①スーパー戦隊シリーズの売上高と現状バンダイナムコHDは決算資料でIP別売上を公表しており、毎年楽しみにしている。 が、ここ数年は戦隊の売上が減少傾向にある。とくに直近2年のヤバみは群を抜いており、2019年度(≒リュウソウジャー)など、ほとんどタイムレンジャーに匹敵するレベルだ。 ざっとまとめたものがこちら。 ○グループ全体売上高 ○トイホビー売上高 この理由を個別の作品に求めるよりも(「ルパパトとリュウソウが悪い」というよりも)、どうにもスーパ戦隊シリーズそのものの危機ではないか……という気がしてならない。 グラフにすると、2013年(≒キョウリュウジャー)をピークに売上の減少傾向が始まっていることがわかる。 (赤線が戦隊。他のIPと比較すると顕著に下が
いま、Z世代の女子たちにとって熱いワードのひとつが”平成”である。当時爆発的な人気を誇っていたバンダイのおもちゃ「たまごっち」ブームが再来したり、マクドナルドで平成のバーガーが復活したりといったニュースは大きな話題を呼んだ。また、平成リバイバルはファッショントレンドにもなっている。特に、90年代ギャルのアイコンであったルーズソックスやへそ出しルックなどは「Y2Kファッション」として再び人気を集めている。 2023年にバンダイから発売された「Tamagotchi Uni」。たまごっちたちのメタバース・「Tamaverse」で世界中のユーザーが育てたたまごっちと交流できるのが特徴。(バンダイ公式サイトより) マクドナルドで期間限定販売された、平成生まれの大人気バーガー3種。(マクドナルド公式サイトより) ”平成”コンテンツが大衆人気を獲得した理由の一つに、10代〜20代に利用されているプラット
ブルックリンを拠点とする詩人、文化批評家、パフォーマー、ナード・コンテンツ・クリエイター。彼の活動はMarvel Voices、The New York Times、Chicago Tribune、Huffpost、The Root、Lifehackerで紹介されている。ウィリアム・エヴァンスと共著したエッセイ集、Black Nerd Problems(2021)は、Blerd(=Black Nerd)のバイブルの役割を果たしている。オマールとウィルはウェブサイト「Black Nerd Problems」も運営している。 ■ブラック・ナードという視点 柳澤田実:まず初めに、なぜBlack Nerd Cultureという視点でポップカルチャーについて発信を始めたのか教えていただけますか? オマール:自分が得意なことだったから。ポップカルチャー、特にサブカルチャーについて語るということ
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