『「ロシア人は家に帰れ」。でも私に帰る家はありません』 ロシアの隣国ジョージア(グルジア)の首都・トビリシ。観光客でにぎわう旧市街の一角で、ロシア人のナターシャさん(24)は表情を曇らせた。 【動画で見る】「ロシア人は帰れ」国を捨てた先で待っていた“拒絶” 若者たちの苦悩 ロシアがウクライナに侵攻を始めてから、1年5カ月。祖国を捨てた多くのロシア人が流入したジョージアでは、今、反ロシア感情が最高潮に達している。現地取材から見えたのは、さまよい続ける若者たちの苦悩だった。 (7月29日放送 「サタデーステーション」より) ■街中にあふれる“拒絶”『ロシア人お断り』6月中旬。サタデーステーションの取材スタッフが向かったのは、ロシアの隣国・ジョージア。ソ連崩壊により、1991年に独立を果たした国だ。首都トビリシの、旧市街と現代の建築物が共存する美しい街を歩いていると、取材スタッフの目にあるメッセ
同省は、希望する私立や公立の大学を公募し、学部新設や転換に向けた検討や設備費用など最長7年にわたり、1校あたり数億円~約20億円を支援する方向だ。公募期間は今年3月からの10年間とし、250学部程度の新設や学部転換を見込む。1校に1学部新設された場合、私立と公立の全721校の3分の1にあたる規模となる。 また、情報系の高度専門人材の即戦力を養成するため、国立大と高専も対象に含める。専門人材の育成に実績がある学部・研究科などの定員を増やすための人件費や施設整備費として最大10億円を助成し、60校程度を見込む。 同省では毎年私大に対し、基金と同程度の補助金を交付している。学部設置後も安定して運営ができるよう、この補助金の仕組みも変える。理系学部の優遇措置として私学助成を引き上げる。理系学部での教員や学生1人あたりにかかる経費は文系学部と同額で算定されていたが、理系学部の経費を高めに設定する。2
今年5月、国語教科書の老舗、明治書院のサイトで新しい検定教科書の目次が発表された。中原中也、夏目漱石、森鴎外など、団塊ジュニア世代である筆者の高校時代と変わらぬ名前の中に、新鮮な名前が登場した。台湾現代文学を牽引する小説家・呉明益氏、翻訳は故・天野健太郎氏である。台湾文学としては「快挙」といえる事態だ。 作品名は「歩道橋の魔術師」という。原著は2011年に台湾で発売された。翌年には、台北国際ブックフェアの小説部門で大賞を受賞、2020年には台湾人の漫画家2人によってコミック化され、さらに2021年2月には、全10話でテレビドラマ化。日本で翻訳版が出されたのは今から7年前で、昨年には河出文庫から文庫本が刊行されている。 舞台となったのは、1980年代の台北・西門町にあった「中華商場」という名の大型ショッピングモール。『歩道橋の魔術師』は、そこに突如として現れたマジシャンをめぐって編まれた連作
東北大の若手研究者ら非正規職員239人が2022年度末、労働契約法の特例で認められた有期雇用契約の通算10年に達することが分かった。東北大では17年度末に非正規約300人が雇い止めされており、無期雇用に転換されなければ、今回も大量の雇い止めが生じる可能性がある。 【写真】特例の上限「10年」が明記された東北大の非正規職員向け就業規則 東北大によると、239人は21年12月時点の対象者数。内訳は常勤97人(教員89人など)、非常勤142人(学術研究員64人、技術補佐員76人など)。多くは30代前後の教員や研究者とみられる。 13年施行の改正労働契約法は、労働者の保護と労働関係の安定を目的に、非正規の有期雇用が通算5年を超えた場合、労働者が希望すれば期間の定めなく働き続けられる無期雇用に転換できると定める。研究者や教員は特例で10年を超える場合とされた。 東北大は14年、非正規の就業規則改定で
鎌倉初期を代表する歌人、藤原定家(1162~1241年)が手がけた源氏物語の注釈書「定家筆源氏物語奥入(おくいり)」の一部が見つかった。注釈書は国宝に指定されているが、少なくとも10ページ以上が欠損しており、今回見つかったのはそのうちの1ページ。池田和臣・中央大名誉教授が東京都内の古美術商から掛け軸に貼られた状態で購入し、定家筆源氏物語奥入の一部と確認した。 定家筆源氏物語奥入は、定家が家中の女性たちに源氏物語全54帖(じょう)を写させ、その際に各巻末に記した注釈部分だけを後に切り出して1冊にまとめたもの。今回発見されたページは縦16・7センチ、横14・9センチで、池田名誉教授が2年前、古美術商から「定家筆かもしれない」と聞いて掛け軸ごと購入した。調査すると、現存する奥入原本の近接ページにも、このページと同じ形の虫食い痕があったことや、書体も定家独特のものであることなどが分かり、定家筆と確
世界的人気バンド「X JAPAN」のYOSHIKIが6日、自身のツイッターでスキージャンプ女子の高梨沙羅の「メイク批判」に言及した。 【写真】「カッコよくて美しい」と注目 バッチリメイクを決めた高梨沙羅の写真 黙ってはいられなかった。「#高梨沙羅 選手の #メイク批判 について」とハッシュタグで、ネット上で物議をかもすテーマに触れた。 「メイクするのは個人の自由 モチベーションが上がるし、いいと思います」と書き出し、さらに「ロックバンドやってる俺達でさえ、過去に“そんな暇あったら楽器練習しろ”ってよく批判された。選手の皆さん応援しています。頑張ってください!」と過去を振り返り、選手へのエールを送った。 この投稿にファンからは「本当にその通り」「ほんと!余計なお世話って言いたい」「こうして毅然と意見を述べてくれるYOSHIKIさんを尊敬します」「未だこんな批判があるなんて驚きです。全くもって
政府は、著作権者が不明な映像や音楽などが含まれる過去の作品をオンライン配信しやすくする制度創設の検討に入った。政府が認定する管理団体に配信者が著作権使用料を支払えば、作品の二次利用を認める方向だ。日本のテレビ番組やアニメが海外で人気となる中、コンテンツ産業の活性化を図る。 【写真】海のシーン多い「ドラゴン桜」、ロケ地は「海なし県」の社会教育施設…予約急増 著作権制度の見直しは政府の成長戦略実行計画に明記されており、知的財産戦略本部(本部長・菅首相)が13日公表の「知的財産推進計画2021」に新制度を盛り込む。今年中に細部を詰め、その後に著作権法など関連法令の改正を目指す。 現行の仕組みでは、テレビ局が過去に放送した番組などをオンライン配信する場合、番組内で使った音楽や写真などについて一つひとつ許諾を取る必要がある。古いドラマに登場する役者や劇中歌、ニュース中の写真が該当する。
九州大学伊都キャンパス=2018年11月11日午前10時7分、福岡市西区、朝日新聞社ヘリから、堀英治撮影 九州大(福岡市)は10日、今年3月にあった工学部の一般選抜後期日程で採点ミスがあり、5人を追加合格にしたと発表した。 得点を管理するシステムのプログラムに不具合があり、個別学力検査の得点が2重に計算されたり、大学入学共通テストの得点の一部が加算されなかったりしたという。 4月上旬、民間の業者に試験の合格点などを情報提供した際、合格者の最高点が満点の700点を上回っていたことで不具合が判明。追加合格となった受験生に対しては、他大に払った入学金を補償するなどの対応をするという。 石橋達朗総長は「多大なご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げます。今後このようなことが生じないよう、再発防止に全力で努めます」とのコメントを発表した。
もし周囲の人が窒息したら? まずは大きな声で助けを呼んで人を集め、119番通報を。救急車が到着するまでは、詰まったものを除去するため、左右の肩甲骨の間を何度も強くたたく「背部叩打法」を試す。 出典:山本健人2020/12/25(金)
京都大は24日、霊長類研究所(愛知県犬山市)のチンパンジー飼育施設の整備費をめぐる不正な支出に関与したとして、松沢哲郎特別教授(70)と友永雅己(まさき)教授(56)を同日付で懲戒解雇したと発表した。そのほか4人を停職や戒告の懲戒処分とした。特別教授は、国際的に極めて顕著な業績がある人物を任命する京大の制度で、懲戒解雇された例はない。 【写真】チンパンジーのおり工事などで5億円の不正支出があった京大・霊長類研究所 2011~14年度に整備された飼育施設をめぐっては、京大が6月に約5億円が不正支出だったと認定。会計検査院は今月、加えて約6億円が不適正な支出だったと指摘した。 京大は、松沢氏の処分理由について、約2億3千万円の不正支出に関与したほか、当時の霊長類研所長として研究費を管理する注意義務を怠ったなどとしている。友永教授については、施設を設置した熊本県内の京大施設の所長として、約4億8
大手広告代理店の電通は6日、「アマビエ」の商標登録出願を取り下げた。同社への取材で分かった。出願をめぐっては、ネット上などで「権利を独占するつもりか」等の批判が寄せられていた。同社は「独占的かつ排他的な使用は全く想定しておりませんでした」と釈明している。 【写真】「コロナ退散の効果がケタ違いでは?」…水木しげるさんのアマビエ原画が話題 アマビエは京都大附属図書館所蔵の史料「肥後国海中の怪」に描かれた妖怪。コロナ禍の中「疫病退散」のシンボルとして、多くのクリエーターや企業が原画をアレンジした作品や商品を製作している。電通は6月30日に特許庁に雑貨だけでなく電子出版物など広告マーケティングに関する188項目の商標登録を出願。Twitter上で「#電通のアマビエ商標登録に抗議します」のハッシュタグが広がるなど、“炎上”騒ぎになっていた。 これについて電通は「当社取引先において『アマビエ』という名
日本の休業補償は世界に例がなく、支援は世界一手厚いと述べる安倍首相(写真:代表撮影/ロイター/アフロ) 安倍首相「休業に対して補償を行っている国は世界に例がなく、わが国の支援は世界で最も手厚い」というウソ4月13日、安倍首相は日本の休業補償の充実ぶり、支援の手厚さが世界で一番であることを述べたそうだ。 本稿では安倍首相はウソをついているという立場で、ウソを「真実でないこと。また、そのことば。いつわり。」(広辞苑第7版)と定義して、チェックをしていくこととする。 安倍総理大臣は、自民党の役員会で、「感染拡大防止のためには人と人との接触機会を最低7割、極力8割削減する必要がある。7都府県に強い自粛要請を行うことで、ほかの県への人の流れが生まれるようなことがあってはならず、繁華街の接客を伴う飲食店の利用自粛を要請したところだ。それぞれの地元でも徹底するよう、議員一人一人の協力をお願いする」と呼び
2019年度のセンター試験会場(写真はイメージ)。共通テストでどう変わる?(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ) 記述式の延期を発表批判が止まらない共通テストですが、英語民間試験に続き、国語・数学の記述式についても延期することを萩生田光一・文科相は2019年12月17日の閣議後記者会見で言明しました。 これで共通テストは目玉だったはずの英語民間試験、国語・数学の記述式、それぞれを欠くこととなりました。 そもそも、記述式は2016年の時点でも国立大の9割で導入されています。 ところが、「国語、小論文、総合問題」を実施していない大学が6割あるデータを持ち出して「国立大は記述式をやっていない大学が6割」とするレトリックが記述式導入を後押ししていました。もうこのあたりから、ダメな臭いが漂っていた、と言えます。 まさか、このレトリック、共通テスト批判が強まった昨今では誰も使わないだ
教師になることを夢見てきた学生の一部が、その夢に終止符を打とうとしている。学校という職場の過酷な労働状況が見えてきたからだ。全国的には教員採用試験の倍率が低下し、採用倍率が1.2倍の自治体も出てきている。日本の教育は、危機的状況を迎えている。 私は昨年末、教員養成系大学に籍を置く5名の現役学生たちと意見交換の機会をもつことができた。学生の語りからは、教職をめぐる迷いや決意が見えてきた。ここに、その率直な思いを紹介したい。 <教育大生のリアルを語る座談会>座談会の様子 ※スタッフによる撮影 座談会の開催時期は、2018年12月下旬。約2時間にわたって、私からの質問に応じてもらった。参加者は、あるえさん、なるみさん、まつのさん、アサミさん、まなさん[注]。本記事の発表に合わせて、座談会の動画を公開している。動画は、本記事下部を参照。本記事の続編はこちら:「『政治家になったら?』 教員志望者に突
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