なぜ今、クルド人ヘイトが増えている? 夜回りや被災地支援など「溶け込む努力している人たちもいること知って」 埼玉県南部に約2000人が暮らすクルド人が、差別や偏見をあおるヘイトスピーチの標的になっている。生活習慣の違いなどによる摩擦はこれまでもあったが、クルド人も日本に溶け込むため努力をしてきた。ヘイトはこの一年、SNS(交流サイト)上で急激に拡散。クルド人の生活にも影響を及ぼし始めている。(森本智之)
外国人住民が数多く住む埼玉県川口市や蕨市で外国人差別を扇動する街頭宣伝やデモが増えていることを受け、JR川口駅周辺で28日、ヘイトスピーチに反対するパレードが催された。「川口の未来を創る市民の会」など、地元の複数の市民団体が呼びかけた。初夏の汗ばむ陽気の中、約50人が参加。「外国人、さまざまな人々と共に生きよう」と道行く人に訴えた。 JR蕨駅や川口駅周辺では「日本から出て行け」など、特定の民族への差別をあおる街宣やデモが頻発する。その場で直接抗議する「カウンター」という市民運動は以前からあるが、パレードはヘイト街宣やデモの現場以外でも反差別を呼びかけようと企画された。 「楽しくにぎやかに呼びかけるやり方は意味があると思った」と越谷市から参加した女性(43)。「県外から来てヘイトスピーチをする集団に、地元は迷惑している」と話す人も。参加者は駅近くの商店街を歩き、太鼓のリズムに合わせて「ヘイト
「国を持たない最大の民族」といわれるクルド人。埼玉県川口市や蕨市には約2000人が集住しているとされ、難民など複雑な事情で来日するクルド人も少なくない。 ネット上では、クルド人の排斥を訴えるヘイトスピーチが目立っている。ゴミ出しや騒音の問題など、文化の違いから日本人との軋轢が発生していることは確かだ。しかし、ネット上では「偽装難民」や「犯罪外国人」といった臆測や偏見に基づく投稿も散見され、問題となっている。彼らはどんな思いで生活を送っているのか。 日刊ゲンダイは3月下旬、蕨市でクルド人の子供たちの支援活動を行う女性Aさんに同行。実態を探った。Aさんはこう言う。 「子供たちに勉強を教えてあげることもあれば、日本語が得意でないご両親と学校の間に入ったり、役所などの手続きを手伝ったりしています。時には授業参観に行くこともあります」 高校進学を控えるクルド人の女の子の家を訪れると、彼女は数日前に卒
埼玉県川口市の「一部の外国人による迷惑行為の現状を確認する」として、新藤義孝経済再生担当相らが13日、市内の公園を視察し、奥ノ木信夫市長や自民党の同市議団5人と非公開で意見交換した。近年、市内に集住するクルド人に対する排斥運動が頻発し、有識者からは「視察自体が外国人への偏見を助長するのでは」と懸念する声も上がっている。(大久保謙司、出田阿生) ともに同党で、地元選出の新藤氏、中野英幸法務政務官、出入国在留管理庁の君塚宏出入国管理部長が、市内2カ所の公園を訪れた。場所は市が選定したといい、市協働推進課は「クルド人が集まって騒音問題が起きているといった情報が地元市議から複数寄せられており、その中から選んだ」としている。 このうち同市上青木の公園では、1月にトイレが壊された。同課は「防犯カメラ映像に外国人らしき人物が写っていたが、国籍の確認はしていない」という。市は壊した人物を特定していないが、
尻の突き出しは禁止、TバックはOK…? 公営プールでの水着撮影会、なぜ醜悪ルールまでつくって認めるのか 埼玉県営プールで業者が開く水着女性の撮影会について、県公園緑地協会が定めた新ルールが物議を醸している。過激なポーズや水着での撮影が行われていたことを受け、NG項目を列挙したために全国でも例のない事細かな内容になった。識者からは「ここまで規制が必要なのであれば、そもそも公共施設で認めるべきなのか」と声が上がる。(出田阿生) 埼玉県営プールの水着撮影会 民間業者が県営プールを借り、水着姿の若い女性モデルを不特定多数の参加者に有料で撮影させるイベントで昨年6月、未成年モデルの出演や過激な露出・ポーズがあったと判明。協会は一時、全事業者に中止を要請したが、3つあるプールで統一した貸し出しルールがなかったことから大野元裕知事は「一律の中止は適切ではない」と表明。協会は一部の要請を撤回し、有識者検討
https://twitter.com/ishiitakaaki/status/1778733016237621704 https://twitter.com/ishiitakaaki/status/1778738951135912269 まずこの「警報」とはグーグルマップ上における「大気質」というレイヤーを選択すると見ることができる情報であり、なんらかの公的な警報、例えばスモッグ注意報などではない。 ※この画像は4月13日0時ごろの該当地域の大気質 なお石井孝明がもらった画像がいつのものかは不明ではあるが、該当地域はどうやら頻繁に「グーグルマップの大気質情報」で警報が出る地域であることがSNS上で確認できる。 https://twitter.com/clm_ranran/status/1757306259211207160 上記は2024年2月13日の投稿だが、その他にも3月4日、4月5
任期満了に伴う埼玉県の坂戸市長選と市議選(14日投開票)は7日、告示される。市長選は4選を目指す現職の石川清氏(73)に、いずれも新人で元小学校長の農業大川泰弘氏(62)、元坂戸市議の住宅設備設計業小川達夫氏(63)、元坂戸市議の生花販売会社社長友田雅明氏(53)が挑む見通しだ。近年は人口が減少。市を再び活性化させるビジョンが問われる。 埼玉に住むならどこ!?支援金の多さ、都心アクセス早い順 まるわかりHP誕生 東京人も必見 東武東上線の北坂戸駅西口に、集合住宅が林立する広大な団地が広がる。ところが、駅前の高層住宅下層階は、18区画のうち7区画が空き店舗。北坂戸団地商店会の坂田勉会長(59)は「平成の初期には、ほとんど全てが店で埋まっていたが」と嘆く。 北坂戸団地は1973(昭和48)年に住民の入居が始まり、昨年50周年の節目を迎えた。市の発展を先導した活気は、既にない。団地を抱える北坂戸
「ザコどもだから」と埼玉県警職員が侮辱?市民団体が公開質問状 クルド人排除デモとそれに抗議する人の間で 埼玉県蕨市で2月にあったクルド人の排除を求めるグループのデモで、警備中の県警職員がデモに抗議する市民を「ザコどもだから」と発言したとして、差別に反対する市民団体「埼玉から差別をなくす会」が3日、鈴木基之県警本部長や大野元裕知事らに見解を問う公開質問状を提出した。
危ぶまれた“クルド祭り”無事開催、「公園を貸すな」と電話が相次いでいた…共生に向け前進へ 迷惑行為した一部クルド人を挙げ、クルド人全体への批判増加、名誉を傷つけたとしてフリージャーナリストを提訴も 埼玉県南部を中心に約2千~3千人が暮らしているとされるクルド人の新年を祝う祭り「ネウロズ」が20日、さいたま市桜区の秋ケ瀬公園で開催された。今年は同公園での開催が危ぶまれた経緯もあり、日本人を含む多くの参加者が無事に挙行できたことを喜んだ。クルド人に対する風当たりは依然として強い。言葉や文化の壁を超え、一体となって踊った参加者らは「共生に向けて前進する1年にしたい」と抱負を語った。 ■輪になって 日本で春分の日の前後はクルドの新年に当たり、その祭りはクルド語で「新しい日」を指す「ネウロズ」と呼ばれている。支援団体「在日クルド人と共に」(蕨市)によると、県内では遅くても2004年以降、場所を変えな
ネウロズはクルド語で「新しい日」の意味で、クルド人が最も大切にする春祭り。20日は晴天の下、華やかな民族衣装を着た人たちが手をつなぎ、伝統的な音楽に合わせて踊った。主催の日本クルド文化協会のチョーラク・ワッカスさんは「たくさんの日本人に助けてもらい、開催できた。日本の友人たちに感謝したい」と語った。 今年に入りクルド人に会場を貸さないよう求める電話やファクスが、公園を管理する埼玉県公園緑地協会にあった。協会は「安全を担保できない」として不許可の方針を示したが、クルド文化協会と日本人の支援者の抗議を受け、対応の誤りを謝罪し開催を認めた。その後も文化協会などには「クルド人は帰れ」などヘイト電話やメールが相次いだ。
最高裁が昨年4月の統一地方選埼玉県議選における中村美香氏(維新)の当選を無効としたことを受け、19日に選挙会が開かれ、南1区(草加市)で次点だった小森克己氏(49)の当選が決まった。同日、岡田昭文県選挙管理委員長が小森氏に当選証書を付与した。 中村氏は15日付で当選が無効となり、失職した。選挙会では中村氏の得票数がゼロ票となったことなどを確認し、供託金の没収も決まった。一方、議員報酬の返還は求められないとみられる。 中村氏を巡っては昨年4月、住所要件を満たしていないとして区内の有権者が県選管に異議申し立てを行った。当選無効を受け、中村氏は交流サイト(SNS)上で「居住実態を主張したが残念ながら認められなかった。今後、真摯(しんし)に有権者に謝罪していきたい」とコメント。日本維新の会の県総支部(高橋英明代表)は「信頼に応えられず、おわびする。支部における把握、指導が不足していたことを重く受け
埼玉県医療介護労働組合連合会(埼玉医労連)は14日、春闘の統一行動を実施し、さいたま赤十字病院(さいたま市中央区)労働組合など4病院の組合がストライキを行った。さいたま赤十字病院では午前8時半から1時間、保安要員を配置しつつ放射線技師ら17人の職員がストライキに参加し、賃金改善などを求めた。 苦情700件超が毎日、怒鳴られ謝罪、新人すぐ辞めていく…病院職員らスト、退職ドミノか 全国の赤十字病院における待遇は日本赤十字社本社で決定している。同組合によると、13日には同社と全国の労組の連合会が団体交渉を行ったが、十分に前向きな回答は示されなかったという。 看護師の宮本まき子書記長は「(高給取りのイメージがあるが)ほぼ寝ずの夜勤を多くこなしてもらえる給料。育児中の人も夜勤をしている。退職者が後を絶たず、待遇の低い非正規が増えている」と人手不足を強調し、待遇改善の必要性を訴えた。
埼玉県公園緑地協会は5日、県内に住むクルド人らに対し、県営公園で民族の祭り「ネウロズ」を開くことを正式に許可した。協会は1月、「一般の方とのトラブルを避けるため」との理由で不許可の方針を示したが、その後、当初の対応の誤りを認めて謝罪していた。 祭りは「日本クルド文化協会」などの主催で、3月下旬にさいたま市桜区の秋ケ瀬公園で開催予定。協会は、楽器を使用する際は音量を80デシベル以下にするなどの条件を付けた。 県内にはトルコ政府の迫害から逃れるなどしたクルド人が多く住む。クルド人に対しては、交流サイト(SNS)などで差別的な投稿が相次いでおり、協会は当初「貸し出しを懸念する電話やメールが来ている」と利用を認めない方針を示した。支援団体が「排斥主義的な意見に屈している」などと批判していた。
埼玉県公園緑地協会は2月28日、県営水上公園での水着撮影会のあり方について、有識者による検討会がパブリックコメントの実施結果を反映してまとめた提言を公表した。提言の素案段階から修正されたのは1カ所のみだった。提言を受け、協会は撮影会を開催するための許可条件を3月中にも定める予定。 有識者による検討は2023年9月に始まり、24年1月に提言の素案を公表。その後、2月6日まで素案に対するパブリックコメントを実施していた。171人・団体から計226件の意見が集まり、水着撮影会に対し、「公序良俗に反する(31件)」との声があった一方、「法的根拠のない制限に反対(15件)」との声も寄せられた。 提言に反映し、素案を修正したのは1カ所。「モデル撮影が『有害役務営業』に該当するおそれがあるとしたのは行き過ぎ」との意見(6件)を受け、検討会は「誤解を招く表現だった」として該当する表記を削除した。 反映でき
「私たちの存在を、消さないで。」―。シルエットの女性がこう訴える画像がSNS(交流サイト)で拡散されている。作成したのは、トルコの少数民族クルド人と地域住民の軋轢が表面化している埼玉県川口市に住む30代の女性。「一部外国人の犯罪や迷惑行為は目に余るのに、テレビや新聞でほとんど報道されない。まるで自分たち地域住民は存在しないかのように感じた」。女性は「ヘイトスピーチだ」などと批判されることを極度に恐れつつ、勇気を振り絞ってこの画像を作成したという。 まるで私たちは存在しないかのように画像は、「ネイティブ・ライブズ・マター(地域住民の命は大切)」と書かれ、《差別やヘイトは絶対ダメ! でも犯罪や迷惑行為に苦しんでいる市民の声や市民の人権は無視ですか?》とのメッセージが添えられている。米国で黒人差別解消を訴える「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切)」運動にならったという。 川口市内では、解
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