評価は意外と高い 「Civil War(内戦)」というセンセーショナルなタイトルのディストピア映画が、3月14日にテキサスでプレミア公開された。いまアメリカ、カナダ、イギリスの各地で上映中だが、客の入りは悪くなく、批評家の評価も意外と高い。 「ロットン・トメイト(腐ったトマト)」という映画批評専門のサイトによれば、批評家の82%が、この作品を「フレッシュ(新鮮)」と推薦した。つまり、佳作以上の評価を獲得したことになる。ただしRとマークされた。同胞が撃ち合う非人道的で残虐なシーンが続くためだ。17歳以下は、保護者といっしょでないと、上映館への入場はお断り。 ちなみに、批評家の推薦率が60%以下は、「ロットン(腐敗)」と烙印を押される。トマトの鮮度で映画が評価されるのは、かつては退屈な駄作だと、映画館で観客が腐ったトマトをスクリーンめがけて投げつけたからだ。
『CIVIL WAR(原題)』(C)2023 Miller Avenue Rights LLC; IPR.VC Fund II KY. All Rights Reserved. 全米2週連続1位の話題作『CIVIL WAR(原題)』が10月4日(金)より公開されることが決定。字幕版とともにIMAXを含むプレミアムラージフォーマットでも上映される。 連邦政府から19の州が離脱したという近未来のアメリカ。国内で大規模な分断が進み、カリフォルニア州とテキサス州が同盟した【西部勢力】と【政府軍】による内戦が勃発していた。戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリスト・チームは、ニューヨークから約1300km、戦場と化した道を走り、大統領がホワイトハウスに立てこもる首都・ワシントンDCへと向かう…。 4月12日より北米で公開され、A24史上最高のオープニング記録を樹立、さらに興行収入ランキン
山中瑶子が監督・脚本を務めた河合優実主演映画『ナミビアの砂漠』が、第77回カンヌ国際映画祭監督週間に正式出品されることが決定した。 【写真】主演を務める河合優実 本作は、第39回ぴあフィルムフェスティバルで取り上げられ、PFFアワードで観客賞を受賞、第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に史上最年少で招待された『あみこ』の山中監督による本格的な長編第1作。 主演に抜擢されたのは、映画『由宇子の天秤』やドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)などで知られ、山中監督の『あみこ』を観て衝撃を受けたという河合。公開当時学生だった彼女は『あみこ』を観て女優になりたいと思い、山中監督に「いつか出演したいです」と直接伝えに行ったという。本作でついにその思いが叶えられた。本作では、無為に生活を送る、現代に生きる主人公カナを演じる。 第77回カンヌ国際映画祭監督週間への正式出品を受け、河合は「心の底
車いすインフルエンサーの中嶋涼子さんがSNSに書いたイオンシネマでの出来事が大炎上しました。いつも行っている映画館のプレミアムシートで映画を鑑賞したところ、見終わったところで支配人が来て、「この劇場はご覧の通り段差があって危なくて、お手伝いできるスタッフもそこまで時間があるわけではないので、今後はこの劇場以外で見てもらえるとお互いいい気分でいられると思うのですがいいでしょうか」と告げに来たというもの。 これに対してSNSで、まずイオンシネマに対する批判が持ち上がり、イオンシネマからは2024年3月16日に「弊社従業員による不適切な対応に関するお詫び」という謝罪文が公開されました。 しかし「このような問題は、アメリカではまず起こらない」と語るのは、ユニバーサルデザイン(誰もが使いやすいデザイン。UD)に30年前から取り組む、株式会社ユーディットの関根千佳さんです。2024年4月から、障害者に
ガザ攻撃に声を上げた映画監督への批判は「イスラエルの軍事行動から注意をそらす危険なもの」。著名俳優らが支持表明 ユダヤ系のジョナサン・グレイザー監督が、アカデミー賞の受賞スピーチでガザに言及。その後業界内で批判が起きていましたが、「言論の自由を抑圧する」などと反論する文書が発表されました。
6月21日に公開が予定されている、俳優・草笛光子(90)が主演する映画、『九十歳。何がめでたい』 作家・佐藤愛子氏(100)が90歳になったことを機に、老いや現代社会について綴り、シリーズ累計169万部を記録した同名エッセイが原作。クランクインとほぼ同じタイミングで90歳になった草笛が主演を務めていることでも注目されている。 そんな同作だが、現在SNSを中心に予告編が物議を醸している。予告編の冒頭では草笛や編集者役の唐沢寿明(60)が登場。唐沢演じる編集者が「エッセイを書いてはいただけませんでしょうか」と笑顔で尋ねて頭を下げると、草笛演じる主人公は「書けない! 書かない! 書きたくない!」と豪語。 すると黒地の画面に変わり、その画面いっぱいに「多様性」や「コンプラ」「熟年離婚」「物価高騰」などの言葉が白い文字で並び、それらを刃物で切りつけるような演出が。そして、「生きづらい世の中を“一笑両
ドイツでの評価 つい先日(2024年3月半ば)、『関心領域 The Zone of Interest』を鑑賞した。わたしが居住するドイツでは2月末から上映されており、欧州のメディアでの作品紹介やアカデミー賞式典でのジョナサン・グレイザー監督の発言をめぐる応酬などもあって、絶対に劇場で観なければならないと考えていた。 「ドイツでは賛否両論」のように言われることもあるが、本作は総じてドイツでも高く評価されているように思う。ただ、ナチスの歴史に触れる作品だからといって、他のアカデミー賞作品以上に高い関心が寄せられているかと問われれば、そうではないという印象だ。実際に映画館でも、平日の夕方上映の回だったからということもあろうが、200席近くある劇場に、15人程度の観客がまばらに座るのみだった。 日本でも5月下旬から公開されることが決まっており、本稿ではなるべく鑑賞体験を損なうほどのプロットへの言及
画像は映画『オッペンハイマー』より - (C) Universal Pictures. All Rights Reserved. 第96回アカデミー賞で作品賞を含む最多7部門に輝いたクリストファー・ノーラン監督最新作『オッペンハイマー』の公開記念トークイベントが6日、丸ノ内ピカデリーで行われ、映画監督の原田眞人と森達也が出席。本作で賛否を呼んでいる、“広島・長崎の惨状を直接描かなかったこと”について語り合った。この日は、フリーアナウンサーの武田真一がMCを務めた。 【画像】『オッペンハイマー』の役づくりで額を剃り上げたロバート・ダウニー・Jr ピュリツァー賞を受賞したカイ・バード、マーティン・J・シャーウィンによる伝記を基に、“原爆の父”と呼ばれたアメリカの物理学者J・ロバート・オッペンハイマーの栄光と没落を描く本作。日本では3月29日より全国343館403スクリーンで初日を迎え、初週3日
4月1日から、障害者に対する「合理的配慮」が義務化される。 この制度によれば、「合理的配慮」として民間事業者は障害者一人一人の必要に応じた支援やサービスの提供、物理的なバリアーの除去、情報へのアクセスの提供、適切な調整や変更を提供しなければならない。罰則規定こそないものの、合理的配慮の提供が不十分な場合には、障害者差別解消支援地域協議会による指導や勧告が行われることがある。 【画像】イオンシネマの「お詫び」 そんな改正法の施行目前に、その先行きに暗雲がたちこめるような事案も発生した。 ことの発端は3月16日、イオンシネマで映画を鑑賞しようとした車椅子ユーザーが、映画館のスタッフに階段を持ち上げてもらうことを求め、これが拒否されたとして炎上したのだ。 今回は、イオンシネマの事例を手掛かりに、民間事業者が今後義務化されていく「合理的配慮」の難しさと企業がとるべき対応について検討したい。 「合理
『オッペンハイマー』原爆投下は必要だったか?本人が答える1965年のインタビュー映像 https://www.youtube.com/watch?v=AdtLxlttrHg 「原爆の父」物理学者ロバート・オッペンハイマーを描く映画『オッペンハイマー』が、米公開からおよそ8ヶ月を経てついに日本公開を迎えた。映画ファンから熱い支持を受けるクリストファー・ノーラン監督によるこの最新作は早くから映画賞を席巻することが期待されていたが、日本ではさまざまな事情によって公開が危ぶまれる時期もあった。 映画では、オッペンハイマーが「マンハッタン計画」に携わるようになる経緯や、人類史上初の核実験「トリニティ」を成功させる様子、その裏にあった心理的葛藤などが繊細に描かれる。すでに各所で語られているように、映画はあくまでもオッペンハイマーの視点に集中しており、彼らが開発した原爆が広島・長崎に投下される様子、その
口コミで大ブーム→アカデミー作品賞&脚本賞候補に! 24年越しに動き出した初恋描く、ラブストーリーの 新たな“傑作”誕生… 世界の観客が“映画館の余韻”に 浸った極上の作品が、今なら1100円で体感できる!先日授賞式が行われた第96回アカデミー賞をはじめ、本年度の賞レースで246ノミネート88受賞(3月18日時点)と、快進撃を続けているラブストーリーがある。「パスト ライブス 再会」(4月5日公開)だ 。 「この恋、きっと生涯忘れられない」――「パスト ライブス 再会」を鑑賞し終わったとき、脳裏に、こんな言葉が浮かんできた。それは、「こういう瞬間のために映画を見続けているんだ」と思えるほどの出合いだった。 本作は、恋に落ちた12歳、すれ違った24歳、そして再会する36歳……一組の男女の初恋を3つの時代で描いた物語。そんなラブストーリーの新たな“傑作”の力は、世界中の人々の心を動かし、口コミ
「原爆の父」であるロバート・オッペンハイマーを描いたクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』が公開。 時間のギミックや物理現象などを作品に取り入れ「難解」と言われることも多いノーラン映画だが、『オッペンハイマー』も主人公が物理学者であることに加え、物語が複数の時間軸で進むなど、例に漏れずかんたんとは言えない。 (C)Universal Pictures. All Rights Reserved.しかし今作の難易度を上げているのは、時間や物理の要素ではなく登場人物の多さや背景の複雑さであると思う。とにかく多くそして説明もないので、事前に何も知らないと会話の内容から推測していくしかない。 そこで『オッペンハイマー』をこれから観ようとしている方、また一度は鑑賞したものの知識を入れてからもう一度観ようと思っている方のために、登場人物やその歴史的背景についてかんたん解説したい。顔と名前が分
東京ニトロ 🍉𝙏𝙤𝙠𝙮𝙤𝙉𝙞𝙩𝙧𝙤 @tokyonitro おれはイオンシネマに怒っている。というのも今回の件で、イオンシネマのバリアフリー対応を調べようとしたら、ウェブサイトの時点でバリアと不平等があるからだ。 aeoncinema.com 2024-03-19 21:53:11 東京ニトロ 🍉𝙏𝙤𝙠𝙮𝙤𝙉𝙞𝙩𝙧𝙤 @tokyonitro バリアフリー情報を見るためにイオンシネマのトップページから施設情報を探ると、車椅子対応設備に関する情報はそこにはない。IMAXやドルビーシネマのバナーはいまはどうでもいい。 aeoncinema.com/event/#service pic.twitter.com/nXPJUkHiKv 2024-03-19 22:09:14
映画TOP 映画ニュース・読みもの ビニールハウス 社会派サスペンス『ビニールハウス』で韓国の主演女優賞を総なめ!イメージを覆し続けるキム・ソヒョンの存在感 3月15日より日本で公開中の『ビニールハウス』。主人公のムンジョンはビニールハウスで暮らしながら、少年院にいる息子と一緒に暮らすことを夢見て、盲目の夫テガンと重度の認知症を患う妻ファオクの老夫婦の訪問介護士として働いていた。ある日、風呂場で暴れていたファオクは、ムンジョンと揉み合う最中に転倒して息絶えてしまう。息子との未来を守るためムンジョンが選択した道は…。 本作を観てまず驚くのは、表情や髪の毛までにも覇気がないムンジョンが、あの堂々とした強い女性像のイメージを持つキム・ソヒョンだということ。しかし静かに破滅へと向かう一人の女性にゆっくりと引きずられていくのだ。悲劇を生む新たなキャラクターは彼女によって何の違和感もなくあっという間に
3月中旬から、車椅子ユーザーの映画館利用を巡る議論がネット上で過熱している。 「事の発端は、ある車椅子ユーザーが映画館でのトラブルをX(旧ツイッター)で公表したことです。都内にあるイオンシネマを訪れた際、従業員の手を借りて車椅子スペースではない『プレミアムシート』で映画を鑑賞したところ、従業員の時間的制約の事情などから、今後は別の劇場に行くよう、すすめられというのです」(スポーツ紙記者) イオンシネマ側は、不適切な対応があったとして謝罪文を発表したが、 「事前に映画館に確認の連絡をするべき」 「プロじゃない従業員に介助させるのは危険だ」 「車椅子で観賞できる場所が限られているという問題があるので、施設の作り自体を改善するべき」 といった、さまざまな意見が飛び交う事態となっている。 まだまだ議論が続きそうだが、そもそも映画館での車椅子ユーザーの利用の現状はどうなっているのか。また、今後、車椅
俳優の河合優実が主演を務める、入江悠監督の最新作『あんのこと』(6月7日公開)の予告編が解禁となった。2020年6月、新聞に掲載された「ある1人の少女の壮絶な人生を綴った記事」に着想を得て、入江監督が脚本も手掛けた人間ドラマ。佐藤二朗、稲垣吾郎らが共演している。 ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS)で、過激な台詞やオーバーリアクションといったコメディ要素たっぷりのキャラを演じて話題沸騰中の河合だが、本作では機能不全の家庭に生まれ、虐待の末にドラッグに溺れる少女・杏という難しい役どころを熱演。杏を救済しようとする刑事・多々羅を佐藤、正義感と友情に揺れるジャーナリスト・桐野を稲垣が演じている。 社会から見落とされた少女・杏(河合)は売春やドラッグに溺れ、荒んだ生活を送っていたが、ある日、人情味あふれる型破りな刑事・多々羅(佐藤)に補導されたことがきっかけで、少しずつ更生の道を歩み出してい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く