イーロン・マスク氏が指揮し、2022年には本格的に始動するといわれている火星移住計画。このままでは人類が滅亡してしまうという想定のもと、人類の新たなフロンティアを開拓しようという試みである。 一方で、地球内でまだ開拓されていないフロンティアに進出しようという取り組みも進んでいる。そのフロンティアとは、「海」だ。 海上、海中、深海に人間が住める空間を創り出そうというもので、火星と比較して実現可能性は高く、一部の研究者や投資家、起業家らが注目している。いったいどのようなプロジェクトが進行しているのか。 2020年を目指し動き出したフランス領ポリネシアの海上都市計画 日本人にも人気の南太平洋のリゾート、タヒチ島。そのタヒチ島が属するフランス領ポリネシアで世界初の「海上都市・国家」が誕生するかもしれない。 2017年1月、フランス領ポリネシア政府は海域内で「海上人工島」建設を許可し、その人工島に特