大学で数学を専門に学んでいこうとすると,まず「解析学」を習うことになると思います。一般教養の「微分積分」や「線形代数」は高校数学の延長のような感じなので勉強しやすいのですが,この「解析学」はこれまでの数学とは考え方を大きく転換させないといけないので要注意です。 何を目的に解析学を学習するのか少しでも知っておけば良かったのですが,私の場合は何も知らずに高校数学の頭で臨んでしまったものですから,半年くらいカルチャーショックに悩んでしまいました。直感的には当たり前のようなことを,わざわざいくつもの前提を準備したり,それをもとにややこしい論理で説明しようとする。今となってはその意義は分かるのですが,当時はまさに「何のこっちゃ」という感じでした。これじゃ分かっていたものさえ分からなくなる! 解析学は,高校の微分・積分のように高度なグラフが自在に描けたり,その面積が求められたりするような華やかな結果が