金正男氏殺害事件後にマレーシア警察が初めて行った19日の記者会見。ノール・ラシド・イブラヒム副長官は指名手配した北朝鮮国籍の4容疑者の名前を次々に読み上げた。「調査を進めている」「ノーコメントだ」。質疑応答では4容疑者や金氏の遺体の取り扱いに質問が集中したが、詳細については言及を避け、硬い表情を崩さなかった。 午後3時(日本時間同4時)すぎ、地元マレーシアや日本、韓国など200人以上の報道陣が詰め掛けた警察本部の会見場。副長官は約15分間にわたり、事件の概要のほか、スライドを使って逮捕した容疑者や逃走中の人物に関する情報を説明。 その後の質疑応答では淡々と受け答えをしていたが、語気が強まったのは、遺体返還に応じないと北朝鮮側がマレーシア政府を非難したことへの受け止めを尋ねられた時だった。「好きなことを言えばいい。私たちの仕事は真実を明らかにすることだ」。北朝鮮側への不快感をあらわにした。(