タグ

ブックマーク / yashio.hatenablog.com (27)

  • 中年会社員が部署異動してつらかった話 - やしお

    会社で部署異動になって5ヶ月超が経った。経験のない業務分野で係長クラスになっている。 今まで会社勤めをしていて、業務内容に特にこだわりもなく、それなりにやれてきたから、まあ大丈夫かと思っていたけど、あまり大丈夫じゃなかった。結構つらかったし、割と嫌な気分になっていた。(今は割と大丈夫。) どの辺が辛かったかとかメモに残しておこうと思って。 異動前 大手メーカーに新卒で入社して15年ほど勤めている。 前の職場(比較的製造現場に近い技術系職場)では、4年ほど担当者として働いた後、係長ポジションになって4年ほど働いた(係のメンバーは10名弱)。 異動 同じ事業部門の中で別の課に異動した。異動先の課の業務内容は、漠然とした理解しかなかった。 30名程度の課で、25名の係の係長をしろとのことだった。もともと課の管掌範囲が広いこともあり、十分にマネジメントが機能しておらず、その辺りを助けてほしいみたい

    中年会社員が部署異動してつらかった話 - やしお
    noreply
    noreply 2023/08/31
  • 国政選挙で勝つということ - やしお

    自民党総裁選と衆院選を控えて、最大野党の立憲民主党も政策アピールに入っていて、その政策が刺さらない、粒度が変、センスがない、安保も経済もない、と左右両サイドからネットで叩かれる光景をよく見かけて、ちょっと思ったことのメモ。 選挙戦 「選挙で勝つ」には「票をたくさん集める」が必要で、その票には大きく分けて、投票時点での世の中の空気感や、党や候補者のイメージに左右されて入る浮動票と、特定の党や個人に固定的に投票される組織票とがある。投票率が高ければ浮動票の比率も高まり「風が吹く」と言われるような大勝/大敗が起こり得るし、低ければ組織票の比重が大きくなる。 浮動票と組織票には、それぞれ党自体の方針で確保されるものと、候補者・国会議員や地方組織・地方議員の働きによるものとがある。 この4つのエリアそれぞれで対応が必要になる。(ただ各エリアで確保できても調和が取れていない/方針がちぐはぐだと政権交代

    国政選挙で勝つということ - やしお
    noreply
    noreply 2021/09/22
  • 2000万円が偶然ある - やしお

    老後に2千万だか3千万円が必要だという。もちろん退職金と個人年金はある前提で。とても簡単なことだ。 まず男に生まれること。これは大前提だ。女性が安定して高い給与を得られる社会になっていない。男が稼いで女は子育てと家事というモデルは国家の経済的な後退によってすでに終了しながら、その価値観だけはいびつに残存し、「結婚や出産で退職する可能性が高いから」と最初からキャリアを捨てさせ給与水準を抑え込まれる。 さらに逆算して「だから学業もそこそこでいい」という価値観も押し付けられる。医者の大学が入学試験で男に下駄をはかせて、「だって女はキャリア積めないでしょ」と公然と言い放つような社会なのだ。「女はコミュ力があるからその分点数さっ引かないとフェアじゃないから」と平気な顔で言う。コミュ力を高くしなきゃ生きていけない、周囲から「女は気を遣えて当然」という理不尽な期待を押し付けられ、それで能力を伸ばしたら今

    2000万円が偶然ある - やしお
    noreply
    noreply 2019/09/07
  • 江戸時代中期の経済政策 - やしお

    江戸時代の約260年間を、80年、100年、80年に分けてみて、その中期の経済政策の流れをまとめてみようと思って。 前期の戦後処理の体制安定化と土地開発が一段落して、中期は経済的な構造転換を進めていった時代、というのが大雑把なストーリーになっている。 前期:80年:初代家康→4代家綱(1603年→1680年) 中期:100年:5代綱吉→10代家治(1680年→1786年) 後期:80年:11代家斉→15代慶喜(1787年→1868年) 前提となる体制 連邦制 江戸時代はアメリカの連邦制のような体制だった。幕府は国家の軍事・外交・通貨発行の権利だけを持っていて、その他は各藩の担当で直接口出しはできなかった(内政干渉にあたる)。 例えば幕府は各藩から税金(米)を直接徴収するようなことはしていない。参勤交代も「大名の経済力を削ぐための制度」と説明されるが、来は軍役という位置付けで、政府の軍事権

    江戸時代中期の経済政策 - やしお
    noreply
    noreply 2017/08/17
  • ものを頼む技術 - やしお

    頼みごとを成立させるには、「筋を通す」と「情を満たす」のいずれか(できれば両方)を満足させないといけない。 仕事でもプライベートでも両方欠けた状態で平気で頼みごとをする人がいて、せめてこの認識を正しく持ってほしいと思うことがたびたびある。「両方欠けた頼みごと」とは極端に言えば、いきなり見知らぬ人に空き缶を渡して「これ捨てといて?」と言い放つようなことだ。これでは頼みごとを聞いてもらえない。 筋を通す 映画館でゴミ箱の前で待つスタッフにゴミを渡す、店員に商品の場所を聞く、ホテルのドアマンにドアを開けてもらう……同じことをもし見知らぬ別の客に頼めば「はあ?」となる。筋とは、「この人が当然そうすることになっている」というものだ。筋を外した頼みごとをすれば当然「どうして私がそんなことをしなくちゃいけないの?」となって頼み事は成立しない。 さすがに今挙げたような極端な例で筋を踏み外す人はほとんどいな

    ものを頼む技術 - やしお
    noreply
    noreply 2017/02/28
  • 頼み方が気に食わないのよ - やしお

    仕事してて、筋違いのこと頼もうとするのに下手に出ない、頼み方が下手くそな人がいる。こっちも「はあ? 何様なのよ!?」と反発したくなる。 海外出張へ出発する日のお昼休み、あと数時間で会社出るって時に、堂から帰ってきたら自分の机の上になんかメモが置いてある。 「出張先で○○を確認してきて下さい。」 よその部署の人からの依頼メモだった。はあ? と思った。 数週間前でも頼めた内容をこのギリギリでのねじ込み、来の出張目的から外れた依頼内容、チームメンバーでもレポートライン(リーダー、課長、部長)でもない人からの依頼、もう3重に筋が違う。 事情説明ゼロで「お前がやって当然」なんて上司でもないのに指示されるなんて嫌だ。あと僕のメモ紙を勝手に使ってる点も細かく苛立ちの追加点になっている。 そのあと電話で話したら「それくらいのことやってくれてもいいじゃん」、「だってそっちの仕事でしょ?」と言うから腹が

    頼み方が気に食わないのよ - やしお
    noreply
    noreply 2017/01/29
  • 御厨貴『宮沢喜一と竹下登』 - やしお

    https://elk.bookmeter.com/reviews/61216765 二人とも異常者で最高。東京育ちでエリートの宮澤と、地方の青年団出身の竹下、と言えば普通だけど、宮澤は20代で官僚として吉田茂に同行してサンフランシスコ講和会議に参加してて、知能の高さだけで自動的に首相に至ったみたいなスーパーエリートで、竹下は他人の情動を徹底的に把握して役職も手柄も人に譲って野党議員の再就職の世話までして、議員のランキングまで独自に作って計算して首相になった権力追求者で、二人とも度を超えてる。退任後も竹下は手際よく裏で政権を奪い返したり、宮澤は大蔵大臣に返り咲いたりらしさを発揮して楽しい。 やっぱり竹下の方が面白くて、システムの特性を徹底的に把握してプレーし尽くす、というようなことをやっていて、まずそこまで分析すること事態が難しい上、たとえ分析できてもそこまで実践するというのは常軌を逸して

    御厨貴『宮沢喜一と竹下登』 - やしお
    noreply
    noreply 2017/01/29
  • 自民党の派閥のおおまかな流れ - やしお

    戦後自民党の55年体制の、大雑把な派閥の系譜について。細かいことを言い始めるとキリがないので大きな流れを見る。 自民党の派閥 清和会・宏池会・経世会の3つが自民党の派閥のメインストリーム(とここでは捉えることにする)。吉田茂以降の総理総裁は以下の通りで、清和会系が青、宏池会系が緑、経世会系が赤、その他が黒。 吉田茂→鳩山一郎→石橋湛山→岸信介→池田勇人→佐藤栄作→田中角栄→三木武夫→福田赳夫→大平正芳→鈴木善幸→中曽根康弘→竹下登→宇野宗佑→海部俊樹→宮澤喜一→(非自民)→橋龍太郎→小渕恵三→森喜朗→小泉純一郎→安倍晋三→福田康夫→麻生太郎→(非自民)→安倍晋三 社会党の統合に対抗する形で自由党(吉田)と日民主党(鳩山)が一緒になって自由民主党が1955年(鳩山首相時)にできて、そのまま宮澤まで政権与党を維持した(55年体制)。 鳩山・岸の日民主党からの流れ(清和会)と、吉田から池田

    自民党の派閥のおおまかな流れ - やしお
    noreply
    noreply 2017/01/19
    “こうしてざっと眺めてみると、「いきなり弟に継がせられないから」、「先輩だから」、「出身大学が同じ」、「消去法で」といった理由で国民の意思とは無縁に国のリーダーが選ばれている。”
  • コミュ障からの復帰 - やしお

    コミュ障は自信がない。「こんなことを言ったら変に思われるだろうか」「空気を悪くしないだろうか」と常に怯えている。 話題に加わらずに黙っている : 実は「あ、今これを言おうか」と思い付いている。でも空気を悪くするかもしれないという恐怖がべったり張りついているせいで、口を開くことができない。そうしているうちに話題が自分を取り残して先に進んでいる。この繰り返しで始終黙っている。黙っているといって何も考えていないどころか、他の人より大忙しで頭を働かせている。出力がゼロなだけで。 黙っている2 : 頭が真っ白になって黙っている時もある。ほとんど「大人数の前で質疑応答つきのプレゼンに臨む」くらいの気負い方をしていて、「話題を、この私に何か話題を!」と大急ぎで考えても緊張感のせいで何も出てこない。探しても探しても何も出てこないから「真っ白になっている」という感覚がある。この場合でもめちゃくちゃ頭は働いて

    コミュ障からの復帰 - やしお
    noreply
    noreply 2016/11/12
  • 組織のなかで働く技術 - やしお

    会社には専門分野の技術とは別に、組織の中で働くための一般的な技術がたくさんある。学校で体系的に教えてもらうものじゃないから会社に入って身に着けていく。僕自身もう会社に入って8年半になるからずいぶん知見が溜まってきた。後輩や新人がその習得に自分と同じ時間をかけるのはもったいない。一度全体を整理しておきたいと思っていた。 それで書いてみたら長くなって、3分の2に圧縮したけどまだ長いのであらすじだけ先に書いておく↓ 働く上でいろいろな制約が存在していて、その制約に対抗する手段としていろいろな技術がある。この制約-手段のつながりを見ず単に結果としての技術だけを覚えても応用がきかないし身につかない。この技術にはレベルがあって、このレベルがちぐはぐだと上手くいかない。 「能力と時間」、「ルール」、「他人の感情」、「自分の感情」、「人間の生理」という5つの制約について「制約→技術」を展開していく。最後に

    組織のなかで働く技術 - やしお
    noreply
    noreply 2016/09/11
  • 菅野完『日本会議の研究』 - やしお

    http://bookmeter.com/cmt/57906939 他の業界団体(=票田)が経済力の低下に伴って弱体化した結果、日会議が政権への影響力一人勝ちになったって指摘もあって、それは経済力や国力が弱まるほど、国家に自尊心を預けてるタイプの人はますます屈してくから力を保てるし、学術的に稚拙な論を平気で展開しちゃうのも、目的が現実性・有効性より個人の自尊心の確保だからと思えば理解しやすいのかもしれない。情報を丁寧に積み上げて全体像を明らかにする作業はインテリジェンスそのものって感じで、それをジャーナリストじゃなく無関係のサラリーマンがやったってのが凄いけど悲しい。 70年代の大学闘争、左翼学生への対抗からスタートしていて、その中でも長崎大学のメンバーが組織を形成していって、今も中核のメンバーはそのままに日会議周辺を作り上げていってるんだ、って話でとても面白かった。そしてそれは生長

    菅野完『日本会議の研究』 - やしお
    noreply
    noreply 2016/08/02
  • わかりやすさの技術 - やしお

    社内向けの教育資料を、ど素人でもわかるようにと思いながら作っていて、じゃあ「わかりやすい」って何だろうって考えてた。今まで読んできたいろんなわかりやすかったとそうでないを思い浮かべながら、一般的にここを注意すればわかりやすさを確保できるだろうっていうポイントを一旦まとめておこうと思った。そうしてまとめてみると、に限らず人に何かを伝えること一般に適用される話だなと思った。 読む側の負担を減らす わからない=理解をはばむ障害物がある。この障害物を取り除く/回避する作業が「わかる」ために必要になる。その作業を、作者ではなく読者が負担するとき「わかりにくい」になる。 日社会だと情報の受け手の側がこの「わかる」ための作業を負うことでコミュニケーションを成立させる傾向にある。空気を読むというようなことだ。そのため発信者側が事前に手を尽くしてわかりやすく発信するというのが苦手で、相手が汲み取っ

    わかりやすさの技術 - やしお
    noreply
    noreply 2016/07/08
  • 残業してほしくない - やしお

    残業したくないし、残業してほしくない。そのメモ。 動機 24時間からもろもろ差っ引いた残り3時間ほどの余暇を削りたくない。関心事は仕事のみではない。経験上2時間以上の残業が続くと思考の向かう先が業務以外に十分に切り替わらない。 7時間の睡眠を削りたくない。短期的には判断力の低下を、長期的には短命を招く。 残業代は実体的には割増賃金になっていない。賞与を除外して考えると割増になっているが、含めて考えると残業をすればするほどレート(時給)が下がる。私自身の場合計算したら3分の2だった。仮にバイトで「ごめん仕事あるから残業してくれる? 時給は3割引きにするからさ」と言われたら「ふざけるな!」だけど、それが起きている。また全体で労務費が上がれば賞与で調整されることになるから、残業すればするほどタダ働きに寄せられていく。 人が心底有意義な仕事だと思えていない状態での残業は、囚人に穴を掘らせてまた埋

    残業してほしくない - やしお
    noreply
    noreply 2016/06/16
  • 柄谷行人『憲法の無意識』 - やしお

    http://bookmeter.com/cmt/56733576 憲法9条擁護のってことに一応なるけど、めちゃくちゃ冷めてる。憲法成立の経緯や、徳川時代と戦後の類似や、資主義下のヘゲモニー国家の確立と衰退の120年周期等々、構造を多面的に見ながら、こんな条文が存在してるメカニズムをはっきりさせてく。その上で9条を完全に字義通り実行してみたらいいって言ってて、そう言うとリアリティがないとか言われるけど、でも構造論的に考えると実はこっちのがリアルなんだよねえ、どうせ世界戦争は起こるときは起こるし、そうなったら結局ここに戻ってきちゃうことになるんだしねえ、っていう9条論。 基的にずっと「構造的に似てる」って話をいろんな側面・いろんなレベルから言い続けるって。 後期フロイトが見出した認識(超自我)と9条を保持してる日人っていうのが似てるとか、天皇制維持のための戦争放棄っていう構図が戦後

    柄谷行人『憲法の無意識』 - やしお
    noreply
    noreply 2016/06/03
  • 出張で「予定は平気?」って最後に聞くのやめてほしい - やしお

    海外出張不可避、来週早々出発という結論に上司とさんざん検討した末に至って、その最後の最後のタイミングで 「個人的な予定とかは大丈夫?」 と聞かれてつい(ムッ)としてしまって、 「もう全キャンセルしなきゃしょうがないですよね」 と口走って嫌な空気にしてしまった。精進が足りない。「平気ですよ」ってにっこり笑えるように精進しないといけない。 でも(ムッ)としてしまうのもしょうがないんだよ。 言われた瞬間、(大丈夫じゃなかったら最初にそう言ってるよ!)とか(俺がいやです、って言えばじゃあなしになんの? 違うでしょ??)と思ってしまう。 いや、上司は「急な出張で申し訳ないなあ」という気持ちから気を遣ってそう言ってくれてるんだと理解はできるけど、その瞬間は(ええ!? 何ゆってんの!?)という感情が先立ってしまう。 じゃあ上司が何も言わなければいいかというと、それもまた失着で、それだとプレーヤーは(ちゃ

    出張で「予定は平気?」って最後に聞くのやめてほしい - やしお
    noreply
    noreply 2016/03/19
  • 井筒俊彦『『コーラン』を読む』 - やしお

    http://bookmeter.com/cmt/54677414 日語訳で読むということは日語のコンテクストを引きずって全然違う景色を読んでしまうってことで、ましてコーランは時空間的に隔絶してる、だからコーランの邦訳者の私が成立の経緯や背景、文体の特徴等々をいっぱい説明してちょっとでも実際の景色に近づけてみるねって。例えば「神を賛美する」って神すごーいやばーいって言うんじゃなくて、この世の全てがただ存在するだけで神を賛美してる、でも人間だけは賛美しない形で存在できてしまう、だから神を賛美するように=善であるように生きる、そういう含意がある、と見方を更新してくれる。 第一章の開扉の章が、たった7節だけど、それを唱えればコーランの全部を唱えたのと同じことになる(実際、一日5回のお祈りで毎回唱えてる)、全部がそこに圧縮されている、だからそのまま読んだってだめで、その言葉ひとつひとつが引き

    井筒俊彦『『コーラン』を読む』 - やしお
  • 体育会系の上下関係に頼らないという方向性 - やしお

    「運動系の部活やってなかった人はちょっと採用したくないな」みたいなトゥギャッターのまとめをまただらだら読んでたら、途中に「吹奏楽部の人は運動系みたいなものだって主張してくる」って話が出ていて数年前の記憶が急によみがえってきた。 会社の同期の女性が高校のとき吹奏楽部の部長になって、それまでの体育会系の上下関係や挨拶の伝統をやめて、みんなで仲良く楽しくやろうよって方針にしたら結果的に毎年入賞してたコンテストに落ちて下級生からかなりの突き上げをらって出入り禁止みたいになった、といった話だ。そのとき吹奏楽部は上下関係が厳しいのが割と一般的と知ってとても驚いたのを覚えている。 上下関係の感覚を使えば、最後の最後は「とにかく上が言うからそうする」という保証のラインができる。もしそれを破棄するなら、「なぜそうするのか」という問いに根から答えていって、組織の目標やその手段を理詰めで構築する必要がある。

    体育会系の上下関係に頼らないという方向性 - やしお
    noreply
    noreply 2016/02/07
  • イエスマンが出世する流れ - やしお

    傍からは「あいつはイエスマンだ」と見えても、たぶん当事者はそう思ってない。人の意識としては当然のことをしているという感じなんじゃないか。 強圧的な相手から防御するために、自分の意見を抑圧してイエスマンにならざるを得なかった、という面従腹背タイプももちろんいるんだろうけど、それは傍から見ると「共同被害者」という感じで、「あいつはイエスマンだなあ」と思われるタイプとはちょっと違うんじゃないか。もっと単純に、その相手に心酔している、というのに近い状態なんじゃないか。 相手の方がはっきり優秀だったり頭が良かったりして、もうこの人ならあらゆる分野で自分よりも正確な判断をしてくれるはずだ、という完全敗北を受け入れる/絶対的な信頼を寄せる。自分の間違いをその人に指摘されるのがほとんど喜びのようになってくる。自分が考えも及ばなかったような点をきちんと指摘して、あざやかに解決してくれるのを見たくなってくる

    イエスマンが出世する流れ - やしお
    noreply
    noreply 2016/02/02
  • 組織の中のきもち - やしお

    3ヶ月くらい前に仕事で、ああ日の会社っぽいなあ、組織の論理って感じだなあとつくづく思った出来事があったを思い出したので、忘れないようにメモしておく。 事業部の間で協力して新しい製品を立ち上げるという話だった。あっちの事業部がこっちの事業部に、業務の一部を委託する。どの範囲を委託するのかというのを、あっちとこっちの事業部長同士で覚書を交わすことになった。実際にはすでに仕事が進んでいて後出しで実情も踏まえて覚書が作られる。 あっちの事業部の担当者が覚書の案を作成した。そしてあっちの担当者→あっちの課長→こっちの部長→こっちの各課長→こっちの各課の担当者という流れで覚書の確認依頼がきた。うちの課長からは「下記添付の覚書及び覚書別紙について内容確認をお願いします。一両日でお願いします。」というメールが私宛にきたのだった。 それで添付ファイルの覚書を見てみると、かなり修正すべき箇所があった。列挙の

    組織の中のきもち - やしお
    noreply
    noreply 2016/01/31
  • インターネットに殺される大型獣 - やしお

    ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』で、アフリカにだけ大型獣(ライオンとか象とかキリンとか)が残っていて、他の地域にはあまりいない理由について、こんな指摘がされていたのをふと思い出した。 アフリカの動物たちは人間がちょっとずつ狩りの技術を発達させていく過程を一緒に過ごしてきたから、一緒にちょっとずつ狩られない技術を伸ばしてきた(そういう進化を遂げた)。しかし他の地域(特にオーストラリア)は十分狩りの技術を身に付けた人間がいきなりやって来たから、狩られない技術を身に付ける暇もなく全滅させられたからだ、という指摘だ。「わーい、なになにー??」と警戒心ゼロで人間に近づいてきて殺されてわれるという。さいわい極地は人間がふつうには生きていけないお陰でまだ大型獣が生き残っている。 出始めからインターネットとお付き合いのある年代の人と、気づいたらいきなりインターネットが身近にいる年代の人の違いも

    インターネットに殺される大型獣 - やしお
    noreply
    noreply 2016/01/27