大仏の建設費はサッカーワールドカップ(W杯)開催費より高額? 奈良・東大寺の大仏と大仏殿の建築費用を現代の金額に換算すると、約4657億3100万円になることが4日、関西大学大学院会計研究科の宮本勝浩教授らの試算で分かった。大仏の建造費用を試算したのは初めてで、同教授は「約2880億円かかった日韓W杯の約1.3倍に当たる」と話している。 宮本教授らは、平安時代後期の「東大寺要録」という史料に記載されていた材料費を基に、当時の1両を約10万円と仮定して試算。練金代が1万436両と記されており、価格も推定すると、精錬銅なども含めた大仏の材料費は計約1977億4000万円となり、大仏殿は木材や瓦の現在価格から、約1386億1300万円となるという。 また、延べ260万人が携わった工事などの人件費は、現代の建設労働者の平均日当1万3790円(2004年度)を基に、約1292億500万円と算定