職員も感染して発症が相次ぎ、軽症者を診る機会も増えているが、軽症者のウイルス量を減らすゾコーバのような薬は現場で必要とされているのだろうか? 「流行を抑えたいということであれば、感染そのものをブロックするのが一番いい。感染してからウイルス量を下げて流行を抑えるのは机上の空論で、理屈としては成立するかもしれませんが、実証したデータはありません」 新型コロナの薬としては8月末に、「販売名:エバシェルド(一般名:チキサゲビマブ/シルガビマブ)」という抗体薬の注射薬が緊急承認された。 「感染する前にリスクのある人(重症化リスク、ワクチンがうてない人)にうつと発症しなくなる薬です。飲み薬よりもこちらの方がより合理的です」 「ただやはり一番効果的なのはワクチンです。20〜30代を中心に感染が広がっていて、それが社会を逼迫させているわけですが、それはこの年齢層でのワクチン接種率が極めて低いからです」 「