私は共感力というものが乏しい。 感情があるとかないとかという話ではなく、コミュニケーションの場に立った時、「自分がどう思われているのか」「自分が何をする必要があるのか」ばかりに意識が向き、「相手は『今』どうした言葉がほしいのか」「相手は『今』どのように感じているのか」が、思惟の中に上ってきてくれない。 自分の目の前にあるものは「相手」ではなく「問題」で、今までに学んだ「方式」のどれに当てはめて出力するのか、というような考え方をする。出来損ないの人工知能のような思考回路を持っている。 代替品として私は「他人は私と同じである」という理屈を組み込んで、共感能力の代わりにした。ただ、あまりうまくいってはいない。 とはいえ、ホッテントリの「感情を説明するかどうか」というものには思うところがあった。 感情と事実が違うとは一般的なこととして受け取られるだろうが、余りにも大雑把で危うさがある。 人は楽しい
ほかの国はというと、アメリカ1.00%、イギリス1.49%、イタリア2.51%、中国4.83%でしたから、「コロナは自業自得」と考える人が、日本は欧米に比べると約10ポイントも高かったことになります。反対に「全く思わない」と答えた人は、他の4か国は60~70%台でしたが、日本は29.25%でした。 確認のため、私たちは7月から8月にかけ、日本、アメリカ、イギリスで今度は1000人から1200人規模の調査を行いました。春とは別の方々を対象にし、対象者数も増やし、日本では性別と年代を人口比に合わせました。 するとやはり「感染は自業自得だと思う」という項目に「そう思う」と答えた人の割合に、大きな違いが現れました。アメリカで4.90%、イギリスで1.36%だったのに対し、日本では17.24%にのぼったのです。 「自粛警察」と「反響の大きさ」の間 注意したいのは、欧米に比べて「自業自得」と答えた人の
「他人が握ったおにぎり」を食べられる? センター試験の後継テストとして、2021年から実施される「大学入学共通テスト」の影響もあるのだろうか。医学部一般入試、推薦入試の2次試験で問われる小論文試験や面接試験の内容が、大きく変容しつつある。 ひと言で言うと、従来のように定型的で1つのテーマに絞られた「1行問題」ではなく、実質的で具体的な出題が増えているのだ。いわば、日常で遭遇するさまざまな題材を引用し、考えさせる問題が増えていると言える。これは現在進んでいる大学入試改革の方向性とも合致している。 新たに実施される「大学入学共通テスト」は、その概要で「社会生活や日常生活の中から課題を発見し、解決方法を構想する」場面や「資料やデータなどをもとに考察する場面」などを重視するとしている。 今回は実際に医学部入試で出題された問題をもとに、試験がどう変化するかについて考えてみたい。 上に述べた傾向は、こ
本日ゼミで、選挙について若い人たちの見解を虚心坦懐に聞いた。で、彼らは「よほど悪い状態にならない限り、みんなが平等に悪くなるならそれでよい」と感じているようだ。どこまで状況が悪くなると動くかというと「戦場に送られそうになったら」みたいな感じだった。 多分もう手遅れ。
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