図式と操作的確率論(一般確率論)の観点から量子論の数学的構造や操作的・確率的な性質を述べた書籍です。 森北出版より2022年10月に刊行されました。 森北出版の本書Webページから無料で試し読みができます(まえがき,目次,第1章,5.1節,6.1節,索引などが読めます)。
これからの社会をいままで以上に豊かにすると期待されるキーデバイスが、光を電気信号に変換する「センサー」です。キヤノンは、暗闇でもフルHD(約207万画素)を超える世界最高※1の320万画素のカラー撮影が可能な超小型(13.2mm × 9.9mm)のSPADセンサーの開発に成功しました。 ※1 映像撮影用のSPADセンサーにおいて。2023年7月31日現在、キヤノン調べ 2023/10/16 SPAD (Single Photon Avalanche Diode) センサーは、イメージセンサーの一種です。イメージセンサーといえば、カメラなどに搭載されるCMOSセンサーを思い浮かべますが、SPADセンサーはCMOSセンサーと原理が異なります。 光に粒子の性質があるとことを利用するのは同じであるものの、CMOSセンサーがある一定時間に画素にたまった光の量を測るしくみに対し、SPADセンサーは、画
ゲームをプレイしている時に急にバグが発生してプレイが続行できなくなるケースがありますが、これの原因はソフトウェア由来であったりハードウェア由来であったりとさまざまです。しかし、ソフトウェアとハードウェアの問題を修正した場合であってもバグが起こり続けるケースがあるもの。そんな場合のバグの原因として、宇宙から降り注ぐ宇宙線である可能性が指摘されています。 How An Ionizing Particle From Outer Space Helped A Mario Speedrunner Save Time https://www.thegamer.com/how-ionizing-particle-outer-space-helped-super-mario-64-speedrunner-save-time/ Rampant space particles might be behind
現代経済学の直観的方法まず、書籍の帯に書かれた次の一言に着目。 『私は30年前にこの本のベースとなる論考に出会い大きな衝撃を受けた。』 そして、後書きの一文に着目。 『足かけ20年の形で本書の書籍化に関わっていただいた・・・・』 つまり、この本のベースは何と30年前から存在していたのです。 30年前から密かに出回っていた、言ってしまえばごく内輪向けのテキストが、 廃れることなく少しずつ加筆・修正を繰り返し、ついに公に書籍化されたというのがこの本なのです。 ・・・ちょっと異例の経緯だと思います。 考えてみてください。この30年間、経済の世界でどれほどの激動があったことか。 その間、多少の修正はあれど、芯が全くブレていない。正直、それだけでも驚きです。 私がこの内輪向けのテキストを最初に読んだのは2001年ごろ、19年前になります。 そして、“布教活動”を開始したのが10年前です。 rikun
「なぜ統計学では釣り鐘型の分布が使われ、物理現象では右肩下がりの分布が使われるのでしょうか」 という疑問を、統計学や物理学の有識者に会うたびごとに質問するが、こんな基本的なことに誰も答えられない -- データの見えざる手 [矢野和夫](思想社) P.32 より. 釣り鐘型の分布とは、正規分布(ガウス分布)のこと。 右肩下がりの分布とは、指数分布(ボルツマン分布、上の書籍内では「U分布」)のことです。 ここに2つのグラフがあります。 1つは全国17歳学童の身長の分布、もう1つは二人以上の世帯の貯蓄額の分布です。 見ての通り、身長は釣り鐘型の正規分布で、貯蓄額は右肩下がりの指数分布です(近似的には)。 * 学校保健統計調査 平成27年度 全国表 > 身長の年齢別分布 >> http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001070659&cy
鈴鹿の信号機柱が折れた原因が犬のおしっこだというNHKのニュースが人気だけど、この報道ちょっと短絡的なんよ。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210713/k10013135901000.html 地中に尿素が沢山検出された→尿に含まれる塩分のせいで腐食が速く進んだって理路だが、この科捜研の推理、間違いじゃね?普通こういう場合に一番に疑うのは「近くに電話線が埋設されていないか?」って事なのだ。 この現場は「玉垣駅東」っていう交差点で折れたのはこの柱。 https://goo.gl/maps/syr4awTVenxKDcHZA 無塗装無被覆の亜鉛メッキ鉄柱だ。 信号の構成要素を知って欲しい信号を動かすには電気が必要だから電線が引き込まれている。最初期のリレー式信号機はこれだけで良かった。 ところが最近、と言っても30年以上前からはそれだけじゃなくて通信線
ツイートするか悩んだのですが、注意喚起のためにした方がいいのではと助言を受けたので… リモート作業のために1年以上PCにモバイル端末を繋げたままだったのですが、久々に出社するとこの状態に…心当たりのある方はご注意を… (端末側の… https://t.co/sOw5K9JndY
三体問題が解けないことを証明したのは誰?…ポアンカレはいったい何を証明したのか 三体から生まれた「カオス」の発見 ポアンカレは「三体問題が解けないことを証明した」といわれます。しかし、「二体問題」の一般解を求める方法(「求積法」)では、「三体問題」の一般解を求めることができないということは1887年にドイツの天文学者ハインリヒ・ブルンスによって証明されていました。それではいったい、ポアンカレは何を証明したのでしょうか? 浅田秀樹さんの著書『三体問題』から、ポアンカレが証明した驚くべき事実をご紹介します。 ポアンカレの登場 ブルンスによる証明がなされた2年後の1889年、スウェーデン国王兼ノルウェー国王のオスカル2世の60歳の誕生日を祝うために、数学に関する懸賞問題が公表されました。 このオスカル2世の懸賞問題とは、厳密な数学的な定義・用語を避けて筆者なりに意訳すればおおよそ以下のようなもの
コペンハーゲン解釈では、測定者と測定対象の量子系を「合理的に」分離できたときに初めて、量子力学は使える形で定式化されていると、これまで説明してきた。 (下記まとめを参照。http://togetter.com/li/758266) 例えば図1は1つの量子的なスピン系を外部観測者が測定をする設定であるが、これは合理的分離が実現している典型例である。 しかし自分の脳を、いろいろな機器を用いて「自分自身で」モニターする場合は、この合理的分離に当てはまるのかという質問も出ることがある。 例えば、自分の脳の量子的状態重ね合わせを、脳からの信号を取り出しながら、自分自身で観測できるのかという問題だ。 答えから言うと、自分の脳の量子的重ね合わせ状態は自分では観測できない。 もし可能であれば、時々刻々1つの体験だけを感じている自分の意識と、量子的重ね合わせに含まれている他の体験との間で辻褄が合わなくなるた
ポイント ゲルのやわらかさを決める物理法則は何か?という非常に基本的な問題について、その鍵となる「負のエネルギー弾性」を世界で初めて発見しました。 「ゲルのやわらかさは、熱力学第二法則(エントロピー増大の法則)に基づくエントロピー弾性でおおむね説明できる」という100年近く信じられてきた定説を覆しました。 食品や医療用にゲルを活用する際に重要な「やわらかさの温度変化」は、従来の想定よりも数倍大きくなることを実証し、やわらかさを決定する物理法則を明らかにしました。 東京大学 大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻の吉川 祐紀 大学院生、作道 直幸 特任助教、酒井 崇匡 教授らは、ゲルのやわらかさに潜む「負のエネルギー弾性」を発見しました。 ゲルは、ゼリー、豆腐などの食品や、ソフトコンタクトレンズ、止血剤など医療に活用される、ウェットでやわらかい物質です。ゲルから水を蒸発させたものがゴ
高エネルギー加速器研究機構(KEK)と、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)は11月24日、欧州宇宙機関(ESA)のプランク衛星による「宇宙マイクロ波背景放射」(CMB)の偏光観測データを用いて、宇宙を記述する物理法則が「パリティ対称性」を破っている兆候を、99.2%の確からしさで観測したと共同で発表した。 同成果は、KEK素粒子原子核研究所の南雄人博士研究員と、Kavli IPMUの小松英一郎主任研究者(独・マックス・プランク宇宙物理学研究所所長兼任)らの共同研究チームによるもの。詳細は、米国物理学専門誌「Physical Review Letters」に掲載された。 我々の天の川銀河には1000億とも2000億ともいわれる恒星があり、この宇宙には、そうした銀河が1000億はあるとされ、実に膨大である。しかし、我々人類を含め、こうした全宇宙に存在する膨
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